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ンバラ100% ユッスー・ンドゥール

Youssou Ndour  SEENI VALEURS.jpg

まじりっけなしのンバラ。

昨年の“SENEGAAL REKK” に続き、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16
地元セネガルでリリースされたユッスー・ンドゥールの新作は、
これまたまぎれもなくストレイトなンバラです。
いやあ、やっぱ底力が違うじゃないですか。
迷うことなく、またンバラを歌うようになったユッスー、
この輝きは他の誰にもマネできませんよ。

アラブへ行ったり、レゲエに行ったり、ジャズに行ったりと、
チャレンジといえば聞こえはいいけれど、
自分のやりたい音楽がなくなっちゃったんじゃないのという不満を、
かれこれ十年以上抱いていただけに、
この本格的なンバラ回帰には、やっと帰って来てくれたかという感慨があります。

他の音楽を試みることじたいは、もちろん批判されることじゃありません。
でも、その試行錯誤が、自分たちが育てたンバラにフィードバックされないのなら、
なんのためのチャレンジなのかと思ってしまうんですよね。
ンバラをより深める方向に向かわないことに、ずっと苛立ちを覚えていたんですよ。

昔のような輝かしいハイ・トーン・ヴォイスが出なくなろうが、
そんなことはかまいません。
どんな歌手だろうと、加齢は避けられないんだから、
年を取れば取ったなりの、老練な表現を身につけるだけの話じゃないですか。
だから、かつてのユッスーのハイ・トーンが聞かれなくなったことは、
ぼくにはちっともマイナスに感じません。

それよりも、円熟したンバラを聞かせてほしい。
かつてダカールの若者の音楽として誕生したンバラを、
大人の音楽として円熟した姿で示してほしいんですよ。
それをユッスーは、ついに見せてくれました。

前作で、インターナショナル向けにリリースされた“AFRICA REKK” と、
セネガル現地向けにリリースされた“SENEGAAL REKK” の
アルバム・タイトルのキー・ワードとなっていたウォルフ語の‘rekk’ とは、
‘onlly’ を指す言葉なんですってね。

それなら、「アフリカ」や「セネガル」という顧客マーケットを限定するんじゃなくて、
“MBALAX REKK” と音楽性を絞るのが、アナタのミッションでしょうが(←お説教)。
その昔、ポップ・ライが盛り上がった80年代に、
「ライ100%」というキャッチ・フレーズをよく目にしたけど、
「ンバラ100%」という心意気で、頼むよ、ほんとに。

P.S. しかし、今回の新作、ジャケットにはアーティスト名の記載なし。
どこを探しても、ユッスーのユの字もありません。う~ん、大物です。

Youssou Ndour "SEENI VALEURS" Prince Arts no number (2017)
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