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声とバンドリン ニーナ・ヴィルチ&ルイス・バルセロス

Nina Wirtti e Luis Barcelos  CHÃO DE CAMINHO.jpg

レトロなサンバのレパートリーを、
ショーロ風味の伴奏で鮮やかに聞かせてくれた
5年前のアルバムが忘れられない、ニーナ・ヴィルチの新作。
ルイス・バルセロスとの共同名義作と聞いて、楽しみに待っていました。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=Nina+Wirtti+

ルイス・バルセロスといえば、
あちこちのレコーディング・セッションでひっぱりだこの人気バンドリン奏者。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-04-20
ニーナ・ヴィルチの前作はもちろん、ニーナ・ベケールのドローレス・ドゥラン集でも、
少ない音数の中で、ルイスのバンドリンが重要な役割を担っていました。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2014-11-09

本作の伴奏は、サブ・タイトルに「声とバンドリン」とあるとおり、
グート・ヴィルチのベースが加わる1曲を除いて、
ルイス・バルセロスが弾くバンドリンのみ。
このサブ・タイトルは、ジョアン・ジルベルトやジルベルト・ジルの
「声とギター」をもじったんでしょうね。

レパートリーは、ルピシニオ・ロドリゲス、エルベ・コルドヴィル、
バーデン・パウエル、ヤマンドゥ・コスタ作の新旧サンバ・カンソーンに加え、
チャブーカ・グランダの「ニッケの花」や、
古いアルゼンチン・タンゴ“Fruta Amarga” なども取り上げています。

ふんわりとしたニーナ・ヴィルチの声が、
軽やかに響くルイス・バルセロスのバンドリンにのせて歌われると、
原曲のメロディの良さが素直に引き出されて、胸にしみます。
大衆歌謡というものは、芸術性をことさら演出しなくても、
純度高く煮詰めることで、その美を露わにできることを証明する一枚です。

Nina Wirtti e Luis Barcelos "CHÃO DE CAMINHO" Fina Flor FF078 (2017)
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