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クールなナイジェリアン・ネオ・ソウル ミスター・イージー

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Youtubeでナイジャ・ポップの最新ヒットを眺めていると、
どのヴィデオもゴージャスで、金がかかっていることに驚かされます。
ナイジェリアの音楽ビジネスが、配信やヴィデオの広告売上へと移り、
CDなどハナから制作するつもりがなくなっている現状は、
フィジカル派にはツライものがありますねえ。

おお、これはいいなと、書き留めたアルバムが、ことごとく配信のみで、
ああ、またかと嘆息すること続きだったのですが、
これはフィジカルが出たんですねえ。
91年7月19日リヴァー州ポート・ハーコート出身のミスター・イージーこと
オルワトシン・オルウォレ・アジバデくんの2作目となるミックステープです。
ミックステープのアルバムがCD化するなんて、珍しいな。

生まれはポート・ハーコートですが、小学校からはレゴス、
大学はガーナのクマシにあるクワメ・ンクルマ科学技術大学へ通ったという、
まだ弱冠25歳の若者。
昨年ガーナ・ミュージック・アワードを受賞したガーナでも人気の歌手で、
ガーナとナイジェリアの音楽に関する彼のツイートが物議を醸し出し、
芸能ニュースをにぎわすこともあったようですね。
本作のタイトルも「アクラからレゴスへ」とあるように、
両国のファンを意識したものとなっています。

ミスター・イージーの音楽は、ヒップホップR&B寄りのメロディックなポップで、
アフリカらしいビート感をもったバックトラックがクールです。
ナイジェリアン・ネオ・ソウルといいたいスキマのあるサウンドが心地よく、
レイドバックした彼のヴォーカル・スタイルも哀感があって、いい感じ。

彼は自身の音楽を、「バンクー・ミュージック」と称していますけれど、
バンクーって、フフと並ぶガーナ料理の主食のことです。ご存じですか。
キャッサバとトウモロコシの練粉で作る、ちょっと酸味のある練り粥ですね。
いろいろなスープと一緒に食べるので、
さまざまな音楽をごったまぜしたという意味で名付けたとのこと。
「ガンボ」や「チャンプルー」と同じで、みんな料理に例えるのが面白いですね。

ミクスチャーというものの、ハイライフやアフロビートなどの要素はなく、
何をもってミクスチャーと称しているかは不明ですが、
アーバンナイズしたクールなシティ・ポップぶりは、十分魅力的です。

Mr. Eazi "ACCRA TO LAGOS" Starboy no number (2017)
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