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ルンバ人生を総括して ランバート・カバコ

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ランバート・カバコは、コンゴ共和国の名門楽団レ・バントゥー・ド・ラ・カピタールで、
45年以上フロントを務めたシンガー。
そのランバートの初ソロ作にして、遺作となったアルバムが届きました。

ランバート・カバコは、48年ブラザヴィルの生まれ。
59年に結成されたコンゴ共和国を代表する名門楽団、
レ・バントゥー・ド・ラ・カピタールに72年に入団し、
‘Osala Ngai Nini’‘Lokumu Na PCT’ などのヒットで看板歌手となりました。
昨年、レ・バントゥー・ド・ラ・カピタール結成60周年に向け、
記念コンサートの計画が動き出した矢先の6月23日、突然ランバートが急死し、
バントゥーの関係者ばかりでなく、大勢のファンに衝撃が走りました。

本作は、ランバートが亡くなるわずかひと月前にリリースされたもの。
ここ数年書きためていたという、全曲未発表の自作曲を歌った意欲作で、
その歌声も老いを微塵も感じさせない、たいへんな力作です。
ゆったりとしたルンバで聞かせる甘い歌い口などは、
ラヴ・ソングの巧者と呼びたくなるほどですよ。

ヴェテランらしい余裕を醸し出す歌いぶりで、ダンス・パートのセベンでは一転、
力のある歌いぶりを聞かせて、その振り幅の大きなヴォーカル表現にウナらされました。
こんなに元気に歌っていたランバートが、
70歳で急逝してしまったなんて、信じがたいですね。

トランペットとトロンボーンのホーン・セクションに、
ドラムスとベースの人力リズム・セクションのコンビネーション、
そこにギターとシンセが加わったアンサンブルが優雅にスウィングして、
黄金時代のルンバ・コンゴレーズを蘇らせます。
これを極上と言わず、なんと言いましょうか。

タイトル曲のサルサも、すごくいい仕上がり。
カチャカチャと金属的な響きを鳴らしている打楽器は、ナイフでしょうか。
耳新しい響きが、とても新鮮なサウンドを生み出しています。

歌手人生を見事に総括してみせた素晴らしい力作、
ランバートが最期に遺した傑作です。

Lambert Kabako "WALAÏ" Cyriaque Bassoka Productions no number (2018)
コメント(2) 

コメント 2

飛鳥

パリから取り寄せて、ようやく聴きました。
レ・バントゥー・ド・ラ・カピタールの新曲が聴きたかったので、ようやく叶ったと思ったら、これがランバートの遺作というところが残念でなりません。
全く老いを感じさせない歌いっぷりに驚きました。進化したバントゥーのサウンドにしっかり順応しているように感じました。
曲によっては、90年代以降のザイコに似ているようにも感じられましたが、そこは広い音楽性を備えているバントゥーならではと思っています。
by 飛鳥 (2019-09-01 14:10) 

bunboni

これだけの意欲作で、しかも素晴らしい出来栄え、ヴェテランの底力を感じさせますよね。バントゥーの2007年作を凌ぐ名作だと思います。
by bunboni (2019-09-01 14:53) 

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