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知られざるポップ・ムラユの傑作 キキ・タウフィク

Kiki Taufik.jpg


「ポップ・ムラユ・クレアティフ」のタイトルが付いたアルバムというと、
15年に出たイイス・ダリアの傑作が忘れられないんですけど、
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2016-06-17
その2年前にすでにこんなアルバムが出ていたんですねえ。

チャチャチャで始まり、途中からザッピンに変わるオープニング曲から、
熱帯歌謡の魅惑に溢れた歌と演奏にヤられてしまいましたよ。
ヴァイオリンやアコーディオンをたっぷりフィーチャーしたオルケス・ムラユのスタイルで、
マンドリンなどのカクシ味も利いたサウンドには、感心しきり。
スロー曲では、生音の弦オーケストラまでフィーチャーするというゴージャスぶりです。

これほど丁寧に制作されたムラユ歌謡アルバムが、
インドネシアで出ていたなんて、ちょっと信じられない思いですね。
この当時、すでにダンドゥットはコプロに劣化して、すっかり凋落していたし、
歌謡性の強いムラユが見直された気配はなかったけどなあ。
あー、でも、10年頃からポップ・ムラユの良作が、ぽつぽつと出ていたっけ。
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-11-11

もっともイイス・ダリアのアルバムもそうでしたけれど、
マレイシアでCD化されたのは、インドネシアのカセット作品をCD化したんじゃなく、
最初からマレイシアのマーケット向けに作られたものだった可能性もあるのでは。
そんな疑惑すら浮かぶほど、インドネシアのローカル・シーンと遊離した傑作です。

主役のキキ・タウフィクという女性歌手、キャリア不明で、
どういう人なのかまったくわからないんですが、
繊細な歌声はなかなかにチャーミングで、歌唱力も確かです。
涙声で歌う泣き節なども巧みで、ダンドゥットを歌ってもいけそうな人です。

イイス・ダリアの作品はムラユ系ダンドゥットといった趣でしたけれど、
こちらの方はダンドゥット風味はなく、ザッピン、ジョゲットなど
ポップ・ムラユをたっぷりと堪能できる、素晴らしいアルバムです。

Kiki Taufik "POP MELAYU KREATIF: PANGERAN" Insictech Musicland 51357-22532 (2013)
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