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ココの真髄 ゼカ・ド・ロレッチ

Zeca Do Rolete.jpg

ここ10年近くノルデスチ産CDの入荷が途絶えていましたけれど、
どうやら安定供給のルートが開拓されたようで、嬉しい限り。
さっそく入ってきた作品の中に、とびっきりの1枚がありました。

それが、オリンダ生まれ、ココを半世紀以上歌ってきたという
ゼカ・ド・ロレッチことジョゼー・ガルディーノ・ドス・サントスの11年作。
68歳にして初アルバムというのは、裏山サンビスタにもよくある話ですね。

リオやサンパウロの伝統サンバ同様、
ペルナンブーコの伝統ココの歌い手の多くも職業音楽家ではなく、
人知れず消えていく才能もきっと多いはず。
こんなしっかりとしたプロデュースのもとでアルバムが制作されるのは、
ごく一握りに過ぎないでしょうけれど、
それゆえに実力確かな人が選ばれるのだから、半端な作品になるはずがありません。

セカ・ド・ロレッチもその例外でなく、
強靭なノド、鍛えられた節回しで、野性味あふれるココを聞かせてくれます。
バックは打楽器とコーラスのみ、旋律楽器は一切加わらない純正ココです。
コール・アンド・レスポンスの厚みのあるコーラスも逞しく、
パーカッションの残響音をよく捉えた録音に足腰誘われ、ジッとしてられなくなります。

サトウキビ菓子を意味するロレッチという芸名は、
ロレッチを学校などの前で子供たちに売っていたのに由来するのだとか。
歌っている自作曲のなかには、曾祖父、祖父、父の3代にわたって継がれてきた詞もあり、
漁師の生活や海にまつわる題材をテーマにしているそうです。
ジャケットに古いラジオがたくさん並んでいるのは、
アンティークのラジオを修理して収集するのが趣味なんだそうで、
親しみの持てるオヤジさんですね。

20020822_Mestre Ambrosio.jpg

レシーフェのローカル・インディ制作による伝統ココのアルバムというと、
プロデュース不在の単調なアルバムも少なくないんですが、
デジパックのジャケット・デザインからも制作姿勢の確かさが伝わる、
サンバダの作品なら間違いありません。
音楽監督、アレンジを務めているのは、セルジオ・カシアーノ。おぉ、懐かしい。
メストリ・アンブロージオでパーカッションを叩いていた彼じゃないですか。
02年の来日ステージでのセルジオの歌いっぷりも、よく覚えていますよ。

それにしても、この野趣に富んだ味わい深い歌はどうです。グッときますよねえ。
ココの歌い手では、アウリーニョ・ド・ココというスゴいおばちゃんもいるんですけれど、
さしずめ二人は、オリンダのココの現役の歌い手の中で、キングとクイーンですね。

Aurinha E Grupo Rala Coco  EU AVISTE.jpg   Aurinha Do Coco  SEU GRITO.jpg

アウリーニョが初アルバムを出したのも遅く、04年作がデビュー作でした。
ナナ・ヴァスコンセロスが献辞を書いていた2作目の07年作は、
アウリーニョの素晴らしいノドを堪能できる伝統ココの名作で、忘れられません。
全編打楽器のみなれど、1曲だけマシエル・サルーがラベッカをぎこぎこと弾いているのも、
聴きものとなっていました。

ココの真髄、ここにありといったゼカ・ド・ロレッチに、
ひさしぶりにアウリーニョ・ド・ココを思い出し、
とっかえひっかえのココ祭りとなっております。

Zeca Do Rolete "ZECA DO ROLETE" Sambada no number (2011)
Mestre Ambrósio "TERCEIRO SAMBA" Chaos 2-495961 (2001)
Aurinha E Grupo Rala Coco "EU AVISTEI" no label no number (2004)
Aurinha Do Coco "SEU GRITO" no label no number (2007)
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