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ショーロの醍醐味 ファビオ・ペロン

Fabio Oeron  AFINIDADES.jpg

サンパウロの若手バンドリン奏者の3作目。

前2作目を試聴した時、大勢のゲストを迎えすぎていて、
主役の個性がぼやけ、捉えどころがなかったような記憶が残っています。
演奏内容もショーロというより、
ジャズ的なアプローチのインスト作品だったんじゃなかったっけ。
ま、いずれにせよ、その時は手を伸ばさず、やり過ごしてしまったんですが、
ファビオ・ペロンという名前は、しっかりと頭の片隅に残りました。

で、この本作、表紙デザインこそモダン・インスト系に見えますが、
中身は純然たるショーロ・アルバム。
それもバンドリンと7弦ギター、ギターの3人のみで
全編を通しているんだから、相当な実力がなければできないことです。

7弦ギタリストは、サンパウロ・ショーロ・シーンの重鎮、ゼー・バルベイロ。
主役を徹底的に引き立てて、裏方に回ることにかけては、
当代随一のショロンといえる名手なので、彼の名があるだけでも、内容保証付きです。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-07-31

そして、主役のファビオは、技巧派ともいえる実力者。
その実力をしっかりと聞かせる見せ場を作りつつも、
アルバム全体としてはテクニックに流れず、
歌ゴコロあふれるプレイに心を砕いています。
その丁寧なニュアンスのつけ方が、
エレガントなメロディをいっそう引き立てて、胸に響きますよ。

ショーロ好きは、こういう地味なアルバムにこそ
ショーロの醍醐味をおぼえるというか、長く付き合えるアルバムになるのです。

Fábio Peron "AFINIDADES" no label no number (2016)
コメント(4) 

コメント 4

戸嶋 久

これも探してみようっと。
by 戸嶋 久 (2018-03-13 00:25) 

bunboni

きっと気に入られますよ(^^)/
by bunboni (2018-03-13 10:20) 

戸嶋 久

CD現物はまだ届いていませんが、たしかにストレート・ショーロでした。現物が届くのも超楽しみ。

それにしても、ショーロって人気ないですよね。どうしてこんなに?ブラジル音楽好きのあいだでも、またいわゆるワールド・ミュージック愛好家のあいだでも、ほとんど話題になりませんね。どうしてなんでしょう?

だから、ショーロの新作を以前からどんどん紹介してくださるこのブログはきわめて貴重でありがたいです。
by 戸嶋 久 (2018-03-13 17:01) 

bunboni

いいんですよ。ショーロのような音楽は、好きな人だけが楽しめばいいんです。ブームになんか、なって欲しくありません。
でも、ぼくが聴き始めた70年代末頃から考えれば、ショーロの演奏家もすごくたくさん増えたし、ショーロ・ファンはものすごく増えたと思いますよ。十分なんじゃないですか。
by bunboni (2018-03-13 19:25) 

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