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エチオピアン・レゲトン ナッティ・マン

Nhatty Man  VOL.2.jpg

エチオ・ポップはやっぱ人力演奏じゃなきゃ、といった矢先に、
こちらはバリバリの打ち込み系、レゲトンまでありのポップ・アルバムです。
エチオピアのレゲエ・シンガーでは、
アブドゥ・キアルを取り上げたことがありましたけれど、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-11-28
エチオピアのシンガーからレゲトンを聴くのは、初めてですねえ。

ネッサネット・メレセの見事な人力演奏のあとでは、
どんな打ち込みのプロダクションも色褪せて聞こえてしまうので、
コンテンポラリーなエチオ・ポップより、
サンプラーとドラム・マシーンがデフォルトのレゲトンの方が、
かえってすがすがしく聞けます。

主役のナッティ・マン(なんつー、イージーな芸名!)の声がいいんですよ。
いかにもエチオピア人らしい声で、晴れ晴れとした歌いっぷりが胸をすきます。
楽曲のレヴェルも高く、フックの利いたメロディが、
リスナーのハートをがっちりつかみます。

パーティ・ミュージックらしいキャッチーなレゲトンあり、
ラガマフィンあり、レゲエあり、ロックあり、
さらにハチロクの伝統的なアムハラ・マナーのフォークロアもありで、
エチオピアのシンガーならではのバラエティを楽しめます。

注目は、繊細なこぶし回しの使い手であること。
こぶし回しで、まるでオートチューンを使用しているような
ヴォーカル表現をするのには驚かされました。
この生歌による疑似オートチューンとでも呼びべき表現は、
ヒューマン・ビート・ボックスの進化系というか、
近年のジャズにおける、ヒップホップの生演奏化の試みに通じますね。
これ、本人がオートチューンを意識してやっているとしたら、スゴいんだけど、
案外当人は無意識で、繊細なこぶし使いが、そう聞こえるだけのなかもしれません。

ナッティ・マンは、14年からオーストラリアに渡り、メルボルンで活動しているとのこと。
去年再来日したデレブ・デサレンもメルボルンが本拠地だから、交流があるのかな。
彼のサイトをのぞいてみたら、レゲエ・シンガーというわけではなく、
多岐にわたる活動をしていることがわかりました。

エチオピア人4名にオーストラリア人ギタリストを加えた
5人組のバンド、ガラとともに活動するほか、
さまざまなユニットに参加しているようです。
15年には、ザ・ラリベラスというエチオ・ジャズのバンドと活動していて、
ヴィデオを見ると、デレブ・アンバサダーの良きライヴァルといった感じ。
このバンドと、ぜひレコーディングしてほしいなあ。

本作はレゲエを中心としたポップ・アルバムですけれど、
生演奏のエチオ・ポップも期待できそうな逸材です。

Nhatty Man "VOL.2" Sigma/Vocal no number (2017)
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