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ルンバ・コンゴレーズとフレンチ・カリブの出会い バルー・カンタ

Ballou Canta.jpg

コンゴ共和国(ブラザヴィルの方のコンゴです)出身のシンガー、バルー・カンタ。
80年代にパリへ渡り、いわゆるスークースをやっていた人くらいの印象しかなかったんですが、
新作の非ルンバのメロウなサウンドには、びっくりしてしまいました。
ルンバやンドンボロに背を向けて生み出したこのポップ・サウンドは、超・新鮮。
アクーステイックな音づくりで、バルーの歌の上手さもよく映えます。

フレンチ・カリブの香りをたっぷり添えたエレガントなプロダクションに、
いったい誰の仕業かと思えば、音楽監督とアレンジを務めているのは、
ビギン・ジャズの若手ピアニストの注目株エルヴェ・セルカル。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09
なーるほど、ナットクな仕上がりになるわけですね。

ここのところ、アンゴラのキゾンバの秀作を立て続けに聴いていたところだったので、
バルー・カンタがここで繰り広げているフレンチ・カリブ色濃いサウンドには、
思わずシンクロニシティを感じてしまいました。
キゾンバだって、アンゴラのセンバにズークやビギンのエッセンスを
取り込んで産み出されたものだから、
ルンバにズークやビギンをミックスしたこのサウンドは、異母兄弟みたいなもんです。

バルー・カンタが脱スークースの方向にかじを切ったのは、
レイ・レマやロクア・カンザとの出会いが大きかったようですが、
それ以前に、グアドループ出身のサックス奏者でプロデューサーの、
エディ・ギュスタヴのもとで仕事をしていたことも、大いに影響があったんじゃないかな。

本作でも、マルチニークのベレや、マラヴォワ風のヴァイオリン・セクションを取り入れても、
なんの違和感もなくしっくりと共演できているところは、
フレンチ・カリブ出身のミュージシャンと交流が長い、バルーの理解があったからこそでしょう。
その一方で、3曲目の早口ヴォーカルをフィーチャーした遊び歌ふうのアフロ・ロック・ナンバーや、
5曲目のポップなロック・ナンバーも、いいアクセントになっています。
マルチ・カルチュラルなバルーのセンスが発揮された快作です。

Ballou Canta "BOBOTO" Ting Bang TB9562916-06 (2015)
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