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ティフィナグ文字にこめられたトゥアレグの気概 アマナール

Amanar ALGHAFIAT.jpg

クリストファー・カークリーが主宰するサヘル・サウンズは、
サハラで携帯電話に配信している楽曲を集めたコンピレーションや、
ナイジェリア北部カノを中心に制作されるハウサ映画カノウッドで
活躍する音楽家の曲を集めたコンピレーションなど、
ユニークな作品をリリースすることでで知られるレーベル。

マリ北部のガオで活動する若手ラッパーのアルバムにもビックリしましたけれど、
残念なのは、配信と限定アナログのみの販売で、CDを制作していないこと。
最近はこういうレーベルが多くて、フィジカル派としては悲しい限りです。
ところが、どういう風の吹き回しか、
マリ北部キダルを拠点とするデザート・ブルース・バンド、
アマナールのアルバムがCD化されました。

うれしー。パチパチパチ。
これ、デザート・ブルースもののなかでも屈指の内容だっただけに、大歓迎です。
1作だけといわず、全カタログCD化していただきたいですねえ。
まずは前祝いということで、そのアマナールのレヴューをば。

本作の録音はだいぶ前にされたもので、08年と09年録音の10曲に、
配信とアナログには付いていなかった、録音年不明のライヴ1曲が収録されています。
トゥアレグ人エンジニアによってキダルで録音され、
制作過程にいっさいの欧米人が関わっていないところが、このアルバムの特徴です。

バンドは、ギタリストのアハメド・アグ・カエディをリーダーに、
ドラムス、ベースのリズム・セクションと、
バッキング・ヴォーカルの女性一名を含む8人編成。
ガスパのような音色の笛を吹くメンバーがいるほか、
女性メンバーのララ・ワレット・モハメドが高らかに響かせるかん高い震え声もあって、
トゥアレグの伝統色を強く感じさせるところは、タルティットと共通するものを感じさせます。

ちなみに、この女性特有のかん高い震え声を、これまで「ユーユー」と書いてきましたが、
どうも一般的な用語ではないみたいですね。
今後はアラブ世界一般の用語「ザハルータ」を使うようにして、
アラブ以外のアフリカやインドの場合は、「ウルレーション」と書くようにします。

そんなトゥアレグ色を強く打ち出すアマナールは、
反政府の立場を鮮明にするアハメド・アグ・カエディの意志を表すかのように、
ジャケットにティフィナグ文字でバンド名を掲げてあります。
CDには英文字が併記されましたが、LPには英文字がありませんでした。

さらに見開きジャケット内には、ティフィナグ文字でびっしりと書かれています。
さっぱり読めず意味不明なのは困りものですが、フランスのリアクトンから配信されている
デジタル・アルバムには30ページのブックレットが付いているので、
そちらを読めば内容がわかるんでしょうけれどねえ。残念であります。

というわけで、アマナールのサウンドから、
ティフィナグ文字にこめられたトゥアレグの気概を受け止めたいと思います。

Amanar "ALGHAFIAT" Sahel Sounds SS009CD
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