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ヴォーカル・ミュージック・ビヨンド・アフリカ ファーダ・フレディ

Faada Freddy  GOSPEL JOURNEY.jpg

なんて愛くるしい少女のポートレイト。双子の姉妹だそうです。
セピア調色にタイプ文字のタイポグラフィを配したセンスの良いCDデザインはメジャー感イッパイで、
“GOSPEL JOURNEY” というタイトルに、黒人意識の高そうな作品だと予想がつきます。

でも、これ、フランスのレーベルから出た、
セネガルのヒップホップ・グループ、ダーラ・J(ジー)の元シンガー、
ファーダ・フレディの初ソロ作なんですよね。
外見が、まるでアメリカのメジャー・レーベルから出たCDみたいだなあと思っていたら、
中身の方も、なんと全曲英語で歌っていて、びっくり。
ダーラ・Jではウォロフ語で歌っていたので、これには意表をつかれました。

そしてこれが、とびきりフレッシュなポップ・ミュージックとくるんだから、たまりません。
曲はいずれもソウル、R&B、レゲエをベースにしながら、
いっさいの楽器を使用せず、フレディの歌とコーラスの肉声のほかは、
ビート・ボックス、ボディ・パーカッション、手拍子や口笛だけで
レコーディングしたという、斬新なものとなっています。
音楽にアフリカ色はまったくないものの、アフリカン・ポップスの枠を飛び越えた
リシャール・ボナに匹敵する才能を感じさせる作品です。

こんなサウンド・アプローチでデビュー作を飾ったのは、
フレディ自身のアイディアなのか、プロデューサーの手腕なのか、
はたまたその両方なのか判然としませんが、
いずれにせよ、フレディ自身も相当なミュージカル・スキルの持ち主とお見受けします。
少年時代からアメリカのブラック・ミュージックに当然なじんでいたんだろうし、楽器の方も、
ギター、ピアノ、ベース、ドラムス全部こなせるマルチ・プレイヤーなんじゃないかな。

そうとしか思えないハーモニー・センスやリズム・アプローチをみせる、
上質のヴォーカル・ミュージックに仕上がっていて、
単なるシンガーという枠に収まりきらない、スケールの大きさがあります。
インターナショナル・レヴェルの活躍をしなきゃウソな逸材ですね。

ア・カペラの多重録音とボディ・パーカッションというアプローチで
ジャンルを超越した歌手に、ボビー・マクファーリンという先達がいますけれど、
ファーダ・フレディにはジャズ色がなく、よりポップ・ミュージック寄りで、
広いオーディエンスを獲得できるシンガーなんじゃないでしょうか。
こんな才能がアフリカから登場したことに、快哉をあげたくなります。

Faada Freddy "GOSPEL JOURNEY" Think Zik! 849.A022.022 (2015)
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