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エペの思い出 リガリ・ムカイバ

Ligali Mukaiba Decca WAX136.jpg

少し前、エル・スール・レコーズの新入荷のページに、
ナイジェリア、アパラのシンガー、リガリ・ムカイバが載っていましたね。
それを見て、リガリ・ムカイバもなんとか『ポップ・アフリカ800』に入れられないかと、
ページ割りを検討したものの、涙をのんだことを思い出しました。

リガリ・ムカイバは24年生まれ、45年から歌手活動を始め、
5歳年上にあたるハルナ・イショラと同時代に活躍したアパラ・シンガーです。
ハルナ・イショラやアインラ・オモウラのようなトップ・シンガーに比べれば、
格下であることは否めませんけれど、
ハイ・トーンのからっとした声で歌う枯れた味わいのあるアパラは、
ハルナともアインラとも異なる個性の持ち主で、忘れられないシンガーです。

その昔デッカのシングル盤を入手してリガリ・ムカイバの名前を知り、
その後アフロディジアから出たLPを見つけたことを思い出します。
リガリ・ムカイバのレコードはけっこうCD化されていて、手元に11タイトルありますが、
『ポップ・アフリカ800』の候補にしていたのが“ILA EPE” でした。

Ligali Mukaiba Ila Epe.jpgLigali Mukaiba  OTITO ORO.jpgLigali Mukaiba  GASIKIYA NI.jpg

アギディボや小物打楽器など厚みのあるパーカッション・アンサンブルが
大きくうねるようにスウィングし、ずっしりと重いリズムの合間を、
リード・トーキング・ドラムがタメの効いたビートを打ち出す名盤です。
リガリのアルバムは、起伏の乏しい単調なものも多いんですけれど、
“ILA EPE” や“VOL.7 : OTITO ORO” “GASIKIYA NI” あたりは名作といえます。
(原田さん、Gに上記3枚を買い付けてくるよう言っておいてください←業務連絡)

リガリ・ムカイバは、レゴス東部70キロの地点にある漁師街エペに生まれました。
リガリの父親も漁師だったようですね。
エペは、90年に仕事でナイジェリアへひと月行った折りに、訪れたことがあります。
殺気だった大都市のレゴスとは大違いの、のんびりとした田舎町でした。
レゴスの町中でカメラを人に向けようものなら、半殺しの目に遭いますけど(いや、マジで)、
エペでは人々が屈託のない笑顔をみせてくれます。

ラグーンでは舟にも乗せてもらいました。
船底の浅い手こぎ舟がこわかったのなんのって。
細長い舟が左に右にと大きく揺れて、落っこちそうになるんですけど、
女性が悠然と立って漕ぐのには感心させられました。
魚市場では、たくさんの魚と一緒に、ワニを売っていたのにも驚いたなあ。
食用ワニはエペの特産品だったらしいんですけど、残念ながら食する機会はありませんでした。
今ではそのエペも開発が進んで、ホテルが何軒も立つリゾート地になっているのだとか。

きっとあの頃とは、がらりと変わってしまったんだろうなあ。

[EP] Ligali Mukaiba "LIGALI MUKAIBA AND HIS GROUP" Decca WAX136
Alade Ligali Mukaiba & His Apala Group "ILA EPE" Afrodisia WAPS313
Ligali Mukaiba & His Apala Group "VOL.7 : OTITO ORO" Gasola Nig. Ltd. SOSC135
Ligali Mukaiba & His Apala Group "GASIKIYA NI" Gasola Nig. Ltd. SOSC305

1990 Epe_Nigeria.jpg
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