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ベイルート美女のオペレッタ ヒバ・タワジ

Hiba Tawaji  YA HABIBI.jpg

うひゃー、なんて贅沢なプロダクション。
オペラを思わすゴージャスな管弦楽団のオープニングに、びっくりしてしまいました。
そんじょそこらのシャバービーとは、訳が違う金のかけ方ですよ。

87年ベイルート生まれという、レバノンの若手女性歌手ヒバ・タワジの新作。
これは、今年一番のアラブ・ポップスの話題作といえそうですね。
「アラブの春」以来、リリースが途絶えていたロターナもようやく復活し、
レバノンの歌姫エリッサの新作が届いたところなんですけど、
この大力作の前には、「レバノンのダイヤモンド」エリッサでさえ霞んでしまいます。

なんせバックを務めるのは、ウクライナ国立管弦楽団ですからねえ。
曲によってはレバノン管弦楽団のメンバーも加わっていますよ。
そんな豪華絢爛なバックを指揮するのは、プロデューサーで作曲家のウサマ・ラハバーニー。
フェイルーズのプロデューサーで知られるラハバーニー兄弟の弟、
マンスール・ラハバーニーの息子さんです。

最初聴いていて、なんだかフェイルーズのアルバムと作りが似てるなと思ったんですが、
マンスール・ラハバーニーの息子のプロデュースとは、なるほどナットクですね。
ヒバ・タワジは幼い頃にそのウサマ・ラハバーニーに歌を褒められ、
大きくなってウサマと仕事をするのを夢見て歌手として成長し、
20歳にしてその夢をかなえたといいます。

オペラを勉強する傍ら、ポップスからジャズまで歌うヒバのヴォーカル・テクニックを、
ウサマはさらに磨きをかけ鍛えたようです。そしてヒバは10年にニューヨークへ飛び、
著名トレイナーのヴォーカル・レッスンも受けています。
そんなヒバの歌唱力は新作でも、十分に発揮されていますね。
マライア・キャリーばりのホイッスル・ヴォイスも聞けますよ。

ウサマ・ラハバーニーがプロデュースしたオペレッタとも呼べる本作、
ミュージカルふう、ジャジーなシャンソン、エレクトロ使いのポップ・ナンバーと、
いずれにおいても、ヒバはバツグンの歌唱力を披露していて、
そのヴォーカル・テクニックは、レバノンの若手ナンバー・ワンでしょう。
今後はテクニックばかりではなく、表現力に味が出てきたら、鬼に金棒でしょう。
まずは、鮮やかなプロダクションと歌唱力の高さを示したアルバムを称賛したいと思います。

Hiba Tawaji "YA HABIBI" Oussama Rahbani Productions no number (2014)
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