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ファンキー・ハイライフの金字塔 ジェドゥ=ブレイ・アンボリー

Gyedu-Blay Ambolley Simigwa.JPG

エボ・テイラーとK・フリンポンに続き、
これぞ真打ち的な70年代ファンキー・ハイライフの名盤がCD化されました。
ガーナで爆発的なヒットを呼んだ、ジェドゥ=ブレイ・アンボリーの75年デビュー作です。

ジェドゥは、60年代にラジオでレイ・チャールズやサム・クックといった
アメリカのソウルを夢中になって聴いた世代のハイライフ・シンガー。
ジェドゥのデビュー作をプロデュースしたエボ・テイラーは、
ジェドゥの持ち味を引き出すべく、ソウル色濃いサウンドにまとめあげています。
ジェイムズ・ブラウン・マナーのジェドゥのヴォーカルも、う~ん、ダイナマイト!

サウンドこそ本格的なアメリカン・ソウルながら、
いわゆるアフロ・ソウルと一線を画しているのは、
ハイライフの特徴であるリズムとメロディが、
どの曲にもしっかりと備わっているからでしょう。
アメリカのソウルとガーナのハイライフの一番美味しいところをミックスした、
ファンキー・ハイライフならではのサウンド、70年代のガーナで大流行したのも当然です。
このデビュー作では、調子ぱずれなフルートが神楽のように聞こえるご愛嬌もあったりして、
カッコよさといなたさが同居したところは、いかにもガーナらしいといえます。

ジェドゥのユニークな個性は、
アフリカン・ラップのオリジネイターとも称されたそのヴォーカル・スタイルで、
90年代にヒップホップの影響で生まれたヒップライフのもとにもなったといわれています。
ストリート・ファッションのガーナ人のあんちゃんたちから、
ジェドゥが「ヒップライフの父」と慕われているのも、
そのセミ=ラップのヴォーカル・スタイルゆえなんですね。

そのジェドゥのリイシューCDに、DJ系の輸入盤ショップが
「アフロビートの先駆者」とコメントをつけていたのにはアゼン。
ジェドゥのどこがアフロビート? アーティスト名も「グイェドゥ」とか書いてるし。
たくもー、でたらめばっか書くなよーとフンガイしてたら、
タイミング良く届いた新作を聴いて仰天。

Gyedu-Blay Ambolley  Sekunde.JPG

なんとジェドゥがアフロビートをやってる! 出だし10秒で思わず吹いちゃいましたよ。
カムバック後のエボ・テイラーが、ヨーロッパの若いミュージシャンたちと
アフロビートをやっているように、ジェドゥも流行の波に乗ったということか。う~む。
もっともアフロ・ソウルを呑み込んだファンキー・ハイライフ時代のヴェテランならば、
アフロビートをやるのも朝飯前でしょうけどねえ。

Gyedu-Blay Ambolley  MUMUNDE - FA NO DEM ARA.JPG

この新作の前にリリースした70年代のヒット曲再演のシングルでは、
アフロ・ソウル色の強いハイライフをやっていたので、なおさらオドロキでした。
シングルのメンバーは、パーカッショニスト以外はヨーロッパ人のようでしたが、
新作のクレジットを見ると、こちらはほぼ全員ガーナ人のもよう。
ガーナ録音で本格的なアフロビートをやるとは、ますます意外。
しかもこれがなかなか重厚なアフロビートとなっていて、
ヴェテランの貫禄に圧倒されます。

ジェドゥの生まれ故郷、ガーナ西部の都市セコンディに捧げたこの新作、
ジャケ裏には「ハイライフ=アフロ・ジャズ」とクレジットされていて、
アフロビートを称さないところは、ハイライフ・シンガーとしての意地でしょうか。

Gyedu-Blay Ambolley "SIMIGWA" Academy Lps ACD007 (1975)
Gyedu-Blay Ambolley "SEKUNDE" Hippo HIP015CD (2012)
Gyedu-Blay Ambolley "MUMUNDE / FA NO DEM ARA" Hippo HIP013C (2012)
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