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ベドウィン・テイストのシャバービー ナハワ

Nahwa  LANSOB KHEIMA.JPG

おぉ、勇壮。
どんがつかと太鼓を打ち鳴らすボトムの厚いサウンドが、ずしんずしん腹に響きます。
ナハワというこの若い女性シンガー、レバノンから登場した人ですが、
サウンドはベドウィン・テイストが強く、ジャケットの衣装もベドウィン風ですね。

ぶっとい重低音ビートがびしばしと響き渡り、
ヴァイオリンやダフにベンディールなどもフィーチャーして、ベドウィン臭を撒き散らします。
主役のナハワは、キュートなラヴ・ソングでも歌っていた方がお似合いな感じの声質ながら、
躍動感いっぱいのバックに、野趣あふれる歌いぶりで応えています。

ナハワ(本名エリアン・バイニ)はベイルート郊外の小村出身のシリア系レバノン人で、
通訳となるためにベイルートの大学で学んだ才女とのこと。
人気作曲家のウィッサム・エル=アミールの目にとまり、アラブ最大のレーベル、
ロターナからアルバムを出したのが、この本作なのだそうです。

シリア系という出自ゆえ、シリアやレバノンに伝わる祝祭舞踏ダブケの影響も大のよう。
レバノンには、ベドウィンの歌が得意なサミーラ・タウフィクという女性シンガーがいたので、
そのフォロワーさんなのかも。流行のハリージとはまったくの別趣向なところが面白いですね。

芯のある強い声で、こぶし回しに堅さが残るもののの、そのアグレッシヴな歌いぶりは、
女の弱さなど微塵もみせてなるものかといった気風を感じさせます。
なんだか無理にコワモテを装ってる風もあって、こういうタイプがしおらしさをふと見せたりすると、
オトコはメロメロになったりもするんですが、次作はそんな面も期待したいですね。

【訂正とおわび】当初、ナハワのベドウィンやダブケの音楽的要素を、
モロッコのものだと勘違いした文を書いていました。
馨さんのコメントでその勘違いに気付かせていただいたので、本文を一部修正しました。
コメントに対するぼくの答えにも誤りがありましたので、コメントも削除させていただきました。
馨さんにおわびするとともに、ご指摘を感謝します。
馨さん、ごめんなさいね。教えてくださってありがとうございました。

Nahwa "LANSOB KHEIMA" Rotana CDROT1831 (2012)
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