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50年代ハイチのメラングを聴く その3

La Belle Epoque Vol.5.JPG

ハイチ、メラング黄金時代を飾る『ラ・ベル・エポック』シリーズは、今回の第5集で最終回。

最初の4曲は、52年頃にイッサ・エル・サイエからオーケストラ・リーダーを引き継いだ、
ピアニストのエルネスト・ラミー名義による53年録音。
マンボなどのキューバン・リズムをミックスした演奏をしていて、
ハイチのリズムに根差したイッサとは異なる音楽性をみせています。

続くスイング系のテナー・サックス奏者バド・ジョンソンのグループによる55年録音の4曲は、
ピアノにエルネスト・ラミー、ベースにケネル・デュロソー、
タンブーにチ・マルセル(チ・ローロは不参加)、
ヴォーカルにロドルフ・ルグロ、ジョー・トルジョーが参加しています。
イッサは47年にニュー・ヨークで音楽の勉強をしていた時に、
キャブ・キャロウェイ楽団の一員だったバド・ジョンソンと親交ができ、
その後バドをハイチに呼んでオーケストラと一緒に演奏をしたんだそうです。

しかしバド・ジョンソンが55年にポルトー・プランスでこんな録音を残していたとは、
ディスコグラフィにも載っておらず、びっくりですね。
ハイチの多彩なリズムに乗ってブロウするテキサス・テナーも聴きものなら、
コーラスやヴォーカルの掛け合いも楽しく、これは知られざる名演といえそう。

続くキャバンヌ・シュクーヌ・アンサンブル名義の56年録音の4曲は、
第4集のウェベール・シコーがリーダーを務めた録音とメンバーは同じ。
シコーも参加しているものの、こちらではリーダーの名義とはなっていません。
もともとキャバンヌ・シュクーヌ・アンサンブルは、レギュラー・バンドではなく、
ジョー・トルジョーのオーケストラとして結成されたものだったようですね。

Hi-Fi Haitian Drum LP.JPG   Hi-Fi Haitian Drums EP.JPG

最後は、イッサが51年にアメリカのキャピトル・レコードのためにセッティングした、
ヴードゥー・セッション。
チ・ローロ、チ・マルセル、チ・レネーのタンブーをバックに、
ジョー・トルジョー、ギィ・デュロジェーらがコーラスで歌っています。
57年リリースのキャピトル盤“HI-FI HAITIAN DRUMS” には収録されなかったアウトテイクで、
これにはチ・ローロ・マニアのぼくも仰天です。
このアルバムもイッサのコーディネイトで制作されていたとは。
イッサなくしてハイチのポピュラー音楽の発展はなかったといっても過言じゃないですね。

Ernest Lamy et Son Orchestre, Budd Johnson and The Le Perchoir Group, The Cabane Choucoune Ensemble "LA BELLE EPOQUE VOLUME 5" Mini MRSD205
[LP] Ti Roro, Ti Marcel, Ti René, Guy Du Rosier, Renée Mirault, Andreé Contant, Germaine Thomas and others "HI-FI HAITIAN DRUMS" Capitol T10110 (1957)
[EP] Ti Roro, Ti Marcel, Ti René, Guy Du Rosier, Renée Mirault, Andreé Contant, Germaine Thomas and others "HI-FI HAITIAN DRUMS" Capitol EAP1-10110 (1957)
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