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50年代ハイチのメラングを聴く その2

La Belle Epoque Vol.4.JPG

ポルトー・プランスの名門ナイトクラブ、キャバンヌ・シュクーヌの写真を飾った
『ラ・ベル・エポック 第4集』は、ウェベール・シコーの55年のデビュー録音となった、
キャバンヌ・シュクーヌ・アンサンブルとの4曲に始まります。
のちにヌムール・ジャン=バチストとともに、
メラングからコンパへとハイチ音楽を進化させていくウェベール・シコーまでもが、
イッサ・エル・サイエの助力を得てデビューしていたとは知りませんでした。

シコーのデビュー録音には、イッサのオーケストラのメンバーだったベースのケネル・デュロソーに、
ヴォーカルのジョー・トルジョーのほか、第3集のロドルフ・ルグロのグループで
アコーディオンを弾いていたフェリックス・ギニャールの名前も見えます。
ホーン・セクションのキレのあるソリも見事なら、シコーの張り切ったアルト・サックス・ソロが鮮やか。
タンブーのソロをフィーチャーするなど、
巧みなアレンジで聞かせどころを演出していて、これは名演ですよ。

続くアメリカ人ジャズ・ピアニスト、ビリー・テイラーの51年ニュー・ヨーク録音の3曲は、
チ・ローロとチ・マルセルのタンブーがリズムを支えるという珍品。
こんな録音があったとは、ビリー・テイラーのディスコグラフィーにも載ってませんよ。
1曲でギィ・デュロジェーがヴォーカルを務めています。

続く4曲はギィ・デュロジェーがアルト・サックス奏者として率いたグループによる56年録音で、
イッサと離れて歌手として録音した53年の2曲が続きます。
56年のセッションではベボ・バルデース、ケネル・デュロソー、
チ・ローロ、チ・マルセルらがバックを務め、
53年のフル・オーケストラによる録音ではエドナー・ギニャールがピアノを務め、
アコーディオンやタンブーも加わっているところも聴きもの。

メラング時代を輝かせた名プレイヤーたちに、
キューバのミュージシャンやアメリカのジャズ・ミュージシャンまでも交流した贅沢な録音は、
ハイチ音楽ファンには目の眩むようなまぶしさを覚えます。

Webert Sicot and His Cabane Choucoune Ensemble, La Belle Creole Trio with Billy Taylor, Guy Durosier "LA BELLE EPOQUE VOLUME 4" Mini MRSD2049
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