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モロッカン・シャアビ・ロック参上 マサガン

Mazagan Tajine Electrik.JPG

性悪なモロッコ人につきまとわれすぎ、ついにガマンの限度を超えたのか、
8度目のモロッコの旅で、もう愛想がつきたと言っていたサラーム海上さん。
前回の旅で、フナイールという、☆5つもののすんごいヒップホップ・チームを発見されたのに、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-02-16
もう二度とモロッコには行きたくない!とご立腹だったので、
あ~、もうこれで、モロッコ現地盤CDを聴くチャンスはなくなったかと思いきや、
世界を旅するDesert Jazzさんが、モロッコからどっさりとお土産を運んできてくれました。

あいやー、ありがたや。
日本から一歩も出ぬまま、毎度毎度皆様方のおこぼれにあずかるワタクシであります。
早速お土産を拝ませていただくと、『タジン・エレクトリック』なる珍妙なタイトルに目が止まりました。
聞かせてもらったら、大当たり。今回の目玉は、このマサガンなるロック・バンドですね。

98年結成の6人組のバンド(ジャケットにはなぜか5人しか写ってませんが)で、これが3作目。
のっけからイキのいいビートが飛び出し、
そのダサかっこいいシャアビ・ロックにノセられちゃいました。
フロントを務めるイッサム・カマルのヴォーカルがパワフルで、キレのあるコブシ回しにシビれます。
生音のドラムスに、ギンギンのロック・ギターをフィーチャーしつつ、
モロッカン・シャアビになくてはならないヴァイオリンも大活躍。
サルサ・タッチのピアノやウードをカクシ味に使うところも妙味ですね。

シャアビ、ライ、グナーワ、モロッコ民謡と幅広なレパートリーもカラフルなら、
場面展開の激しい狡猾なアレンジにも感心させられます。
巧みな転調を活かしながら、エイト・ビートからレゲエへとなめらかにスイッチしたり、
次々とブレイクを繰り出しては、片時もリスナーを落ち着かせないリズム・アレンジにドキドキ。
その一方、ピアノ伴奏でサロン風に聞かせる曲があったりと、一筋縄ではいかないですねえ。
さすが「シャアビ・グルーヴ」を自認するだけのことはある、実力派バンドです。

すでにマサガンはヨーロッパやカナダをツアーして回っていて、
ハレドの新作にもゲスト参加しているんだそうです。
モロッコ盤はメンバー写真の何の変哲も無いジャケットですけれど、
フランス盤では、タイトルをもじったユーモラスなデザインになっているんですね。

ひさびさに胸をすく、ロックらしいロックを聞かせてもらったという満足感がいっぱいのアルバム。
このダサかっこよさって、インドネシアのダンドゥットの帝王、ロマ・イラマが、
ジャンジャカジャン!とエレキ・ギターをかき鳴らしてキメてたのにも通じるような気がするなあ。
大衆芸能なエグ味も味わえる、痛快なモロッカン・シャアビ・ロックです。

Mazagan "TAJINE ELECTRIK" House Of Virgil 05-402-11 (2011)
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