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ノン・ジャンルな才能 クリオーロ

Criolo.JPG

なかなかユニークな才能がブラジルから登場しました。

まず1曲目のアフロビートから、度肝を抜かれます。
分厚いホーン・セクションの音圧やサウンドは、かなり本格的なもの。
アフロビートに影響を受けたブラジル人アーティストというと、
この春先にチブレスと出会ったばかりですが、
ジャミクロワイみたいなナンパなチブレスとは違い、
クリオーロは陰のある雰囲気が個性となっています。
ヴォーカルはやや頼りないんですけれど、独特の闇を感じさせるムードは得がたいですね。

なんでもバックグランドはヒップホップで、
アンダーグラウンド・シーンで地道に活動を続けてきた人とのこと。
MPBやサンバ・ソウルのアーティストとはテイストが違う感じがするのは、そのせいですね。
バックトラックがサンバ、クラブ・ジャズ、ソウル、ルーツ・レゲエ、ダブと実に多彩で、
ヴォーカルやラップも曲ごとに異なる表情を見せ、一筋縄ではいかない才能を持った人ですよ。

正直クリオーロの歌にそれほどの魅力は感じませんけれど、この豊かな音楽性は聴きもの。
全編に漂うダークなメロウさも独特で、おしゃれな雰囲気が微塵も感じられないところもユニークです。
闇を抱えたメロウさは、ハウスのラリー・ハードに通じるような感触もあったりして。

クリオーロは06年に遅いデビューを果たし、09年に活動20周年を記念したDVDを制作。
セカンドにあたる11年の本作がブラジルで大ヒットし、メディアがこぞってベスト・アルバムにあげ、
カエターノ・ヴェローゾまでもが絶賛して、一躍脚光を浴びたのだとか。
ブラジルのインディからリリースされた本作は、スターンズが世界に配給し、
日本でもスターンズ盤がライスからリリースされています。

ヒップホップにもMPBにもクラブ・ミュージックにも収まらないノン・ジャンルな個性は、
そのつかみどころのなさにこの人の秘められた音楽性が隠されているようで、ソソられます。

Criolo "NÓ NA ORELHA" no label CR0003 (2011)
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