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ゴゴのポリフォニー ムチョヤ&ニャティ・ウタマドゥニ

Mchoya & Nyati Utamaduni  CHINA NYEMO.JPG

タンザニア帰りの人が持ち帰ったというCDのお相伴にあずかりました。
ナイジェリア製のCD同様、紙パック仕様の簡素な作りですけれど、
ザンジバル島で作られているようなホームメイドCD-Rではなく、
ちゃんとしたファクトリー・メイドのCDです。

ラインナップは、ムジキ・ワ・ダンシの老舗楽団タボラ・ジャズ・バンドや、
ケニヤのナイロビで50~60年代に活躍した名ギタリスト、
ジョン・ンゼンゼのヴィンテージ録音集など、
旧録・新録織り交ぜいろいろでしたが、なかでもカンゲキしたのが、
ムチョヤ&ニャティ・ウタマドゥニというタンザニア中央部ドドマの合唱団のアルバムです。

あふれんばかりの生命力みなぎる声が爆発的な音圧で迫る、
まさに<アフリカ大地の賛歌>と呼ぶにふさわしい合唱。
そのまばゆいまでのエネルギーにクラクラしてしまいました。
アフリカのポリフォニーといえば、アフリカ中部の森の住民ピグミーの合唱が有名ですけれど、
ドドマのゴゴ人の合唱もピグミーのコーラスに劣らぬ高度なもので、
その素晴らしさは、ブルガリアのクーテフ合唱団にも負けません。

これまでもフィールド・レコーディングされたフランスのオコラ盤などで、
ゴゴのポリフォニーに親しんできましたけれど、このアルバムはなかでも最高作ですね。
ゴゴ独自の和声の特徴を生かした合唱や独唱が満載で、
甲高い女声の喉声(ゲレゲレ)や男声の喉声(キルミ)がふいに加わったり、
輪唱のように繰り返されるポリフォニーなど、迫力満点のコーラスを堪能できます。

七色の声と評されたフクウェ・ザウォーセがまさしくゴゴ人であったように、
女性の叫び声のようなハイ・トーンから、小鳥のさえずりような声、地を這うような低いうなり声まで、
声を震わせたり、転がしたり、うなったりと、変幻自在のヴォイス・パフォーマンスを駆使しまくり。

これほど強烈にアフリカらしさをアピールするコーラスというのも、なかなかありませんよ。
ダイナミックレンジの広さばかりでなく、巧みな緩急のつけ方や、
しっかりとアレンジされた曲構成も高度で、引き込まれます。
十数名の女性たちが砂時計型の太鼓ンゴマを叩くポリリズミックなビートは、
セネガルのサバール・ダンスに匹敵する迫力を感じさせます。

このほかリンバやゼゼなどの弦楽器が伴奏に付く曲もあるなど、
アルバム・プロデュース面の工夫も鮮やかで、
アフリカン・ポリフォニーの一級品といえる本作が、
タンザニア国内で制作されたことに拍手喝采です。   

Mchoya & Nyati Utamaduni "CHINA NYEMO" Umoja Audiovisual A2174
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