So-net無料ブログ作成

ライ新作3連発

Sahraoui.jpg Larbi Dida.jpg Hanini.jpg

アルジェリアのライといえば、最近ぱっとした話題も聞かなくなり、
そもそも新作を聴く機会が、めっきり減ってしまいました。
バルベスあたりに行けば、ローカル盤がきっといっぱいあるんでしょうけど、
世界的なマーケットにのる新作はハレドくらいのもので、
目立ったアルバムはとんと現れませんね。

アラブ・アンダルーズ音楽やアマジーグのソロ作など、マグレブ方面に注目が集まるなか、
かつて一大ブームともなったライが失速気味なのは残念と思っていたら、
イキのいい新作を立て続けに3タイトルも聴くことができました。

まず1枚目はヴェテラン・ライ歌手、サハラウイの新作。
覚えてます? 昔女房だったシェバ・ファデラと、
ライ初の国際的ヒットを呼んだ“N’sel Fik”を歌った男性シンガー。
当時は名前の前にシェブが付いていて、シェバ・ファデラとシェブ・サハラウイの夫婦名義で、
89年にイギリスのマンゴから、アルバムをリリースしましたね。(う~ん、いい時代だったなー)
そのサハラウイもすっかりいいオヤジとなり、髪に白いものが交じったりしてますが、
中身は元気イッパイ。“N’sel Fik” のリメイクも含む充実作となっています。

ハウスの四つ打ちにのせて、ルンバ・フラメンカ調のトランペットに男衆のラップ、
さらにはインド人女性ヴォーカルとタブラまでぶちこんだアゲアゲ・ナンバーなど、
よくやるよといった感じですけど、この現役感たっぷりのスター歌手ぶりが頼もしいじゃないですか。
ゲストの女性シンガーとデュエットしたアーバン・タッチのライ&Bなどポップ感覚も豊かで、
緩急をつけたアルバム作りが成功しています。

そして2枚目はこちらもヴェテランの、元ライナ・ライのヴォーカリスト、ラルビ・ディダの新作。
オルケストル・ナシオナル・ド・バルベス脱退後ソロとなってリリースした、
初のアルバム“MALKOUM”(08)も快作でしたけど、この新作も力作です。
ブラウイ・フアリの古典ライあり、ライナ・ライの代表曲“Taila” のリメイクあり、
スタイフィありと、低予算ぽいプロダクションながら、流行に色目を使わず、
昔ながらのスピード感あふれるグルーヴで貫いたところが、潔いですね。

最後が、北フランスのリールを中心に活動するという、
在仏アルジェリア人歌手若手3人組のハニーニ。
ラルビ・ディダ同様、打ち込み控え目で生音勝負のアルバムとなっていますが、
ラルビ・ディラよりプロダクションは凝っていて、ネイやダルブッカなどが効果的に使われています。
ライを中心に、レッガーダやシャアビ調のナンバーを、
20数名のミュージシャンをバックに、元気いっぱい歌っています。
スークースまでやっているのはご愛嬌というか、ちょっと余計でしたけど、
力強いヴォーカルが爽やかな印象を残す傑作ですね。

こうして聴いてみると、スタイフィなど周縁の音楽を取り入れて、
活性化させているところが、ライの新局面でしょうか。
正直な話、ライがR&Bやハウスなどに接近して、ライ&Bなどと言い出したあたりから、
かつてサルサがロマンティカと言い出してダメになったのとダブって見えましたけど、
こんな新作を聴かせてくれるのなら、まだまだ期待できそうですね。

Sahraoui "PRINTEMPS UNIVERSAL" Gafaiti Production no number (2010)
Larbi Dida "BOUG BOUG" MLP 00755 (2010)
Hanini "AFRICAINS DU NORD" Gafaiti Production no number
コメント(2) 

コメント 2

raidaisuki


bunboniさま

Larbi Didaは違うと思いますが(これ早く聞かなくちゃ)、他の二枚はNouredine Gafaitiが関係したアルバムです。彼はライ関係のプロデューサーでいちばん良心的でいい仕事をしています。

彼は、アラボアンダルス関係でNassimaも扱ってます。既にお聞きになっているでしょうか・・・
by raidaisuki (2011-02-04 11:00) 

bunboni

現在のライ・シーンは、ガファイティ・プロダクションでなんとか持ちこたえてるって感じでしょうか。
ナスィーマは古典から現在のポップまで柔軟に歌っていて、こういう人がもっともっと現れてくると、面白くなりそうですね。
by bunboni (2011-02-04 21:06) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。