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<title>after you</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/</link>
<description>『ラティーナ』最新号にアフリカ名盤50選を載せました。『ポップ・アフリカ700』ベスト50のアップデイト版としてお読みください。「南ア」を「ジンバブウェ」とした誤記にご注意を。</description>
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<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-19T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19">
<title>リラクシン・ウィズ・マラービ　テテ・ンバンビサ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-19</link>
<description>あぁ、南アのピアノだなぁ……。オープニングの“Mbombela” に思わずひとりごちてしまいました。フトコロの深い、どっしりとしたピアノのタッチ。寛ぎのある温かなトーンは、ぼくがこよなく愛する南ア・ジャズ独特の味わいです。クリス・マグレガーやダラー・ブランドも称賛する伝説の南ア・ジャズのピアニスト、テテ・ンバンビサのピアノ・ソロ・アルバムです。南アの多くのジャズ・ミュージシャンが国外へ亡命したアパルトヘイト時代、南アにとどまって活動を続けたテテは、世界にその名を知られることはありませんでした。リーダー作も、アッ＝シャムス（ザ・サン）・レーベルに残した“TETE'S BIG SOUND” (76)と、“DID YOU TELL YOUR MOTHER” (79)の２作があるのみ。商業的な成功に恵まれなかったとはいえ、南ア・ジャズ・シーンでテテを知らぬ者はなく、ピアニスト、歌手、作曲家、アレンジャーとして、多くのミュージシャンや歌手の尊敬を集めてきました。そんなヴェテラン・ジャズ・ピアニストが、老境を迎えて制作したピアノ・ソロ・アルバムは、マラービを熟成させたヴィンテージの薫り高さを感じさせるもの。いかにも南アらしいメロディの１曲目は、ミリアム・マケバも歌った伝承曲だそうで、左手のハーモニーに、ダラー・ブランドとも共通するジャズ・ピアニストらしい才を感じさせます。ライナーによると、テテが育った家はシェビーン（安酒場）のように人の出入りが激しく、家によくやって来てピアノを弾いた男のプレイに魅了され、テテは独学でピアノをマスターしたのだそう。最初に演奏していたのは、黒人労働者たちが愛した大衆音楽マラービだったと発言していて、やっぱり南ア・ジャズの味わいは、マラービが肝なんですね。テテは62年にヴォーカル・グループ、ザ・フォー・ヤンクスの歌手としてプロ・デビューしていて、そんなキャリアが、ハーモニー・センスや歌心あふれるプレイとして開花したのかもしれません。老練なピアニストの芳醇なタッチに身を任せているだけで、心ゆたかな気分になれる贅沢なアルバムです。Tete Mbambisa  &quot;BLACK HEROES”  Jisa  JISACD01  (2012)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-19T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Tete20Mbambisa2020Black20Heroes.JPG" width="190" height="191" border="0" align="" alt="Tete Mbambisa  Black Heroes.JPG" /><br />
<br />
あぁ、南アのピアノだなぁ……。<br />
<br />
オープニングの“Mbombela” に思わずひとりごちてしまいました。<br />
フトコロの深い、どっしりとしたピアノのタッチ。<br />
寛ぎのある温かなトーンは、ぼくがこよなく愛する南ア・ジャズ独特の味わいです。<br />
<br />
クリス・マグレガーやダラー・ブランドも称賛する伝説の南ア・ジャズのピアニスト、<br />
テテ・ンバンビサのピアノ・ソロ・アルバムです。<br />
南アの多くのジャズ・ミュージシャンが国外へ亡命したアパルトヘイト時代、<br />
南アにとどまって活動を続けたテテは、世界にその名を知られることはありませんでした。<br />
リーダー作も、アッ＝シャムス（ザ・サン）・レーベルに残した“TETE'S BIG SOUND” (76)と、<br />
“DID YOU TELL YOUR MOTHER” (79)の２作があるのみ。<br />
商業的な成功に恵まれなかったとはいえ、南ア・ジャズ・シーンでテテを知らぬ者はなく、<br />
ピアニスト、歌手、作曲家、アレンジャーとして、<br />
多くのミュージシャンや歌手の尊敬を集めてきました。<br />
<br />
そんなヴェテラン・ジャズ・ピアニストが、老境を迎えて制作したピアノ・ソロ・アルバムは、<br />
マラービを熟成させたヴィンテージの薫り高さを感じさせるもの。<br />
いかにも南アらしいメロディの１曲目は、ミリアム・マケバも歌った伝承曲だそうで、<br />
左手のハーモニーに、ダラー・ブランドとも共通するジャズ・ピアニストらしい才を感じさせます。<br />
<br />
ライナーによると、テテが育った家はシェビーン（安酒場）のように人の出入りが激しく、<br />
家によくやって来てピアノを弾いた男のプレイに魅了され、<br />
テテは独学でピアノをマスターしたのだそう。<br />
最初に演奏していたのは、黒人労働者たちが愛した大衆音楽マラービだったと発言していて、<br />
やっぱり南ア・ジャズの味わいは、マラービが肝なんですね。<br />
テテは62年にヴォーカル・グループ、ザ・フォー・ヤンクスの歌手としてプロ・デビューしていて、<br />
そんなキャリアが、ハーモニー・センスや歌心あふれるプレイとして開花したのかもしれません。<br />
<br />
老練なピアニストの芳醇なタッチに身を任せているだけで、<br />
心ゆたかな気分になれる贅沢なアルバムです。<br />
<br />
Tete Mbambisa  "BLACK HEROES”  Jisa  JISACD01  (2012)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-17">
<title>見逃していたフィーリン　フランシスコ・セペダス、ルーシー・ファベリー</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-17</link>
<description>　　　こんなフィーリンのアルバムがあったなんて！という、見逃しの２枚です。１枚は、メキシコで活動するキューバ出身の実力派歌手フランシスコ・セペダスのボラ・デ・ニエベ曲集。2006年にリリースされていたアルバムで、いまどきボラ・デ・ニエベを取り上げるじたい貴重で、見逃していたのは反省しきり。聴いてみれば、シンプルなジャズ・コンボをバックに、ボラの名曲をセンスよく料理していて、う～ん、美味ですねえ。ゴンサーロ・ルバルカーバの抑制の利いたピアノも、すごくいいじゃないですか。まさしく趣味のいい夜の友盤、レトロな味わいに酔えますよ。ボラは、あのアクの強い歌唱が個性となっているので、カヴァーは難しいんじゃないかと思ったら、あえて歌唱スタイルは真似をせず、ボラのユーモアやセンティミエントをフランシスコ自身の解釈で歌っていることに、感心させられました。歌詞を丁寧に歌い込みつつも軽やかさを失わず、古謡の温かみを保ちながら、洗練されたタッチでボラの音楽世界を表現しているんですね。ボラの十八番である“Drum Negrita” をツー・ヴァージョン収録していて、アルバム・ラストのヴァージョンでは、ボラの声だけ取り出し、デュエットをしています。こんな試みは、よほどの実力と自信がなければできない芸当で、ボラへの敬愛の念を感じさせるとともに、フランシスコのインタープリテイターとしての才能の高さにうならされました。そしてもう１枚は、先日遅まきながらその存在を初めて知ったプエルト・リコのフィーリン女性歌手ルーシー・ファベリーの、これまた2006年にリリースされていたアルバム。50年代録音のアルマ・ラティーナ盤にカンゲキして、この人のことを調べていくうちに、2006年にカムバック作を制作していることを知り、あわてて手に入れました。ラテン・ジャズ・トランペッターの第一人者ウンベルト・ラミレスのプロデュースで、１曲目のボビー・カポーの“Juguete” から、アルバム・ラストのホセー・アントニオ・メンデスの“Como Los Demas” まで、肩の力の抜けた歌を聞かせます。さすがにお歳のせいで、声は重くなってるとはいえ、巧みな歌い回しでジャジーに歌い綴っていくところは、さすがヴェテランですね。奇しくも、どちらも現代ラテン・ジャズの実力者とのコラボ作で、フィーリンというキー・ワードを意識して聴かなければ、ただのジャズ・ヴォーカル・アルバムと見過ごしか..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-17T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Francisco20Cespedes202620Gonzalo20Rubalcaba.JPG" width="216" height="190" border="0" align="" alt="Francisco Cespedes &amp; Gonzalo Rubalcaba.JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Lucy20Fabery20Divinamente.JPG" width="192" height="192" border="0" align="" alt="Lucy Fabery Divinamente.JPG" /><br />
<br />
こんなフィーリンのアルバムがあったなんて！という、見逃しの２枚です。<br />
１枚は、メキシコで活動するキューバ出身の実力派歌手<br />
フランシスコ・セペダスのボラ・デ・ニエベ曲集。<br />
2006年にリリースされていたアルバムで、<br />
いまどきボラ・デ・ニエベを取り上げるじたい貴重で、見逃していたのは反省しきり。<br />
<br />
聴いてみれば、シンプルなジャズ・コンボをバックに、ボラの名曲をセンスよく料理していて、<br />
う～ん、美味ですねえ。<br />
ゴンサーロ・ルバルカーバの抑制の利いたピアノも、すごくいいじゃないですか。<br />
まさしく趣味のいい夜の友盤、レトロな味わいに酔えますよ。<br />
<br />
ボラは、あのアクの強い歌唱が個性となっているので、<br />
カヴァーは難しいんじゃないかと思ったら、<br />
あえて歌唱スタイルは真似をせず、ボラのユーモアやセンティミエントを<br />
フランシスコ自身の解釈で歌っていることに、感心させられました。<br />
歌詞を丁寧に歌い込みつつも軽やかさを失わず、<br />
古謡の温かみを保ちながら、洗練されたタッチでボラの音楽世界を表現しているんですね。<br />
<br />
ボラの十八番である“Drum Negrita” をツー・ヴァージョン収録していて、<br />
アルバム・ラストのヴァージョンでは、ボラの声だけ取り出し、デュエットをしています。<br />
こんな試みは、よほどの実力と自信がなければできない芸当で、<br />
ボラへの敬愛の念を感じさせるとともに、<br />
フランシスコのインタープリテイターとしての才能の高さにうならされました。<br />
<br />
そしてもう１枚は、先日遅まきながらその存在を初めて知った<br />
プエルト・リコのフィーリン女性歌手ルーシー・ファベリーの、<br />
これまた2006年にリリースされていたアルバム。<br />
50年代録音のアルマ・ラティーナ盤にカンゲキして、この人のことを調べていくうちに、<br />
2006年にカムバック作を制作していることを知り、あわてて手に入れました。<br />
<br />
ラテン・ジャズ・トランペッターの第一人者ウンベルト・ラミレスのプロデュースで、<br />
１曲目のボビー・カポーの“Juguete” から、アルバム・ラストの<br />
ホセー・アントニオ・メンデスの“Como Los Demas” まで、肩の力の抜けた歌を聞かせます。<br />
さすがにお歳のせいで、声は重くなってるとはいえ、<br />
巧みな歌い回しでジャジーに歌い綴っていくところは、さすがヴェテランですね。<br />
<br />
奇しくも、どちらも現代ラテン・ジャズの実力者とのコラボ作で、<br />
フィーリンというキー・ワードを意識して聴かなければ、<br />
ただのジャズ・ヴォーカル・アルバムと見過ごしかねないアルバムです。<br />
まさしく現代のフィーリンは、こんなジャズ・ヴォーカルやボレーロ・アルバムの中に<br />
ひっそりと息づいているのかもしれません。<br />
フィーリンは、リズムでもなければ、音楽の形式をさすものでもなく、<br />
まさしくその名の通り、演奏の「フィーリング」であるという掴みどころのなさゆえ、<br />
フィーリンと気付かずに素通りしたアルバムは、まだまだあるのかも。<br />
<br />
Francisco Cespedes & Gonzalo Rubacaba  "CON EL PERMISO DE BOLA"  Warner Music Latina  69990-1  (2006)<br />
Lucy Fabery  "HUMBERTO RAMIREZ PRESENTA DIVINAMENTE LUCY FABERY"  Derechos Reservados  FNCP-CD003  (2006)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-15">
<title>ついにＣＤ化された最高傑作　エベネザー・オベイ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-15</link>
<description>　　　ナイジェリアのジュジュで最初に夢中になったのは、エベネザー・オベイでした。77年頃だったか、ごく少量輸入されたイギリス・デッカ盤で聴いたのがきっかけ。サニー・アデのブームよりもずっと前のことで、古手のアフリカ音楽ファン（50歳以上？）なら、オベイでジュジュに入門したっていう人、ぼくのほかにもいるはずです。なんせ78年には、日本でもオベイのアルバムが出ていたくらいですからねえ。そのアルバム『ジュジュ・マジック』は、オベイの70年代の最高傑作であるばかりでなく、ナイジェリア、ジュジュを代表するアルバムでもあり、よくぞ出したと思ったものです。このアルバムには、思い出があるんですよねえ。90年に一ヶ月ほど、ナイジェリアへ仕事で出張していた時のことです。雇ったドライヴァーがヨルバ人で、ぼくがジュジュやフジを好きとわかると、自分のカセット・テープをあれこれ持ってきては、ブラインド・フォールド・テストよろしく、「これ、誰かわかる？」というクイズを運転中に興じていたんですが、ある日、このオベイのアルバムのカセットがかかったんでした。もちろん出だし１秒でオベイとすぐわかったけれど、あえて答えず、ギターのイントロのあとオベイの歌に合わせ、♪エダ・ト・モンシュン・ククン～♪と一緒に歌ってみせたのでした。その時のイシャカ（ドライヴァーの名です）のオドロキようといったら、なかったですね。目をまん丸くしてぼくを見たかと思えば、大声をあげて笑い出し、ハンドルをばんばん叩いて大興奮。「いや、なにもそこまでウケんでも」と思いつつ、爆笑するイシャカを横目にそのままワン・コーラスを歌いきり、ぼくも大笑いしてしまいました。以後イシャカがナイジェリア滞在中、ぼくの良き相棒となってくれたことは、いうまでもありません。レゴス、アベオクタ、イバダン、オヨ、イフェ、オショボなど仕事で行った先々の王宮やヨルバの神殿、ミュージアムを案内してくれ、もちろんレコード屋にもたくさん連れてってくれました。その後10年以上が経過して、オベイのＣＤリイシューは実現したものの、50タイトルにも及ぶその「エヴァーグリーン・ソングス」シリーズは、史上最悪といえる復刻でした。各タイトルとも、レコードの片面３面分をランダムに並べるという言語道断な編集をしていて、思い出深き77年作も、第11集と第12集に泣き別れ状態。なんでこういう編集をするかなあと、怒り心頭に発したものでした。そん..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-15T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Ebenezer20Obey20Eda20To20Mose2020Okunkun.JPG" width="192" height="195" border="0" align="" alt="Ebenezer Obey Eda To Mose  Okunkun.JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Ebenezer20Obey20Immortality.JPG" width="193" height="195" border="0" align="" alt="Ebenezer Obey Immortality.JPG" /><br />
<br />
ナイジェリアのジュジュで最初に夢中になったのは、エベネザー・オベイでした。<br />
77年頃だったか、ごく少量輸入されたイギリス・デッカ盤で聴いたのがきっかけ。<br />
サニー・アデのブームよりもずっと前のことで、古手のアフリカ音楽ファン（50歳以上？）なら、<br />
オベイでジュジュに入門したっていう人、ぼくのほかにもいるはずです。<br />
<br />
なんせ78年には、日本でもオベイのアルバムが出ていたくらいですからねえ。<br />
そのアルバム『ジュジュ・マジック』は、オベイの70年代の最高傑作であるばかりでなく、<br />
ナイジェリア、ジュジュを代表するアルバムでもあり、よくぞ出したと思ったものです。<br />
<br />
このアルバムには、思い出があるんですよねえ。<br />
90年に一ヶ月ほど、ナイジェリアへ仕事で出張していた時のことです。<br />
雇ったドライヴァーがヨルバ人で、ぼくがジュジュやフジを好きとわかると、<br />
自分のカセット・テープをあれこれ持ってきては、ブラインド・フォールド・テストよろしく、<br />
「これ、誰かわかる？」というクイズを運転中に興じていたんですが、<br />
ある日、このオベイのアルバムのカセットがかかったんでした。<br />
<br />
もちろん出だし１秒でオベイとすぐわかったけれど、あえて答えず、<br />
ギターのイントロのあとオベイの歌に合わせ、<br />
♪エダ・ト・モンシュン・ククン～♪と一緒に歌ってみせたのでした。<br />
<br />
その時のイシャカ（ドライヴァーの名です）のオドロキようといったら、なかったですね。<br />
目をまん丸くしてぼくを見たかと思えば、<br />
大声をあげて笑い出し、ハンドルをばんばん叩いて大興奮。<br />
「いや、なにもそこまでウケんでも」と思いつつ、<br />
爆笑するイシャカを横目にそのままワン・コーラスを歌いきり、ぼくも大笑いしてしまいました。<br />
以後イシャカがナイジェリア滞在中、ぼくの良き相棒となってくれたことは、いうまでもありません。<br />
レゴス、アベオクタ、イバダン、オヨ、イフェ、オショボなど仕事で行った先々の<br />
王宮やヨルバの神殿、ミュージアムを案内してくれ、<br />
もちろんレコード屋にもたくさん連れてってくれました。<br />
<br />
その後10年以上が経過して、オベイのＣＤリイシューは実現したものの、<br />
50タイトルにも及ぶその「エヴァーグリーン・ソングス」シリーズは、史上最悪といえる復刻でした。<br />
各タイトルとも、レコードの片面３面分をランダムに並べるという言語道断な編集をしていて、<br />
思い出深き77年作も、第11集と第12集に泣き別れ状態。<br />
なんでこういう編集をするかなあと、怒り心頭に発したものでした。<br />
<br />
そんなわけで、オベイを聴くならＬＰでという悲しい時代が長く続いたのですが、<br />
先頃オベイ・レコードのディストリビューターが、サニー・アデと同じアデモラ・レコードに変わり、<br />
オリジナル・フォーマットのままのＣＤリイシューがスタート。<br />
ついにあの77年作も、ジャケット写真もそのままに再ＣＤ化されたばかりでなく、<br />
80年代の傑作“IMMORTALITY” もＣＤ化が実現したのです！<br />
<br />
もうオリジナルのままのＣＤ化が実現することはないと諦めていただけに、嬉しかったですねえ。<br />
しかも、70・80年代それぞれの最高作が揃ってＣＤ化されるとは、感無量というほかありません。<br />
温かなオベイの歌い口に、のほほんとしたコーラスとの掛け合い、<br />
高中低音の各種打楽器が織り成すスウィング感は充実の一語で、<br />
ギター・リフやブレイクを効果的に使った曲構成の上手さも、<br />
ミリキ・システムと呼ばれたオベイのジュジュならではの魅力。う～ん、ゴージャス！<br />
<br />
オベイはアデと違って、けっこうアルバムの出来不出来の差があるので、<br />
オベイを知らない若いファンは、まずこの２枚から聴くことをおすすめします。<br />
<br />
Chief Commander Ebenezer Obey  "EDA TO MOSE OKUNKUN"  Obey  OCD358  (1977)<br />
Chief Commander Ebenezer Obey  "IMMORTALITY"  Obey  OCD011  (1987)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-13">
<title>ソンガイ・ブルース　シディ・トゥーレ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-13</link>
<description>マリのソンガイ人歌手シディ・トゥーレの再始動が、いよいよ本格化の兆しでしょうか。96年にスターンズが配給した“HOGA” 以降、まったく音沙汰がなかったのに、昨年“SAHEL FOLK” を突如リリースしたと思ったら、立て続けに新作が届きました。ソンガイ人歌手といえば、世界的にもっとも有名なのはアリ・ファルカ・トゥーレですけど、アリは伝統的なソンガイの音楽性より、独自のブルースを咀嚼した音楽を前面に打ち出してきた人なので、ソンガイの味わいを求めるなら、このシディ・トゥーレや大御所イブラヒム・アンマ・ジッコ（最近はどうしてるんでしょ？）を聴くのが一番です。本作はシディが弾くアクースティック・ギターに、濁った音色が味わい深い一弦フィドルのソク、半分に切ったひょうたんを拳で叩くカラバシのほか、リード・ギター、ベース、そしてややクセのある甲高い声の若い女性コーラスとともに歌っています。ソンガイ・サウンドの特徴を一言で言うと、砂漠のブルースとワスル・サウンドをミックスした感じといえば、わかりやすいでしょうか。ブルージーだけど、カラッとした明るさのある民謡調メロディが、日本人の心によく馴染みます。日本の田舎の風景が思い浮かぶような５音音階のメロディでのどかなサウンドを聞かせるのは、イブラヒム・アンマ・ジッコの得意とするところでしたけど、シディはもっとファンキーというか、ごつごつとしながらも軽やかなグルーヴの持ち主。本作は「ソンガイ・ブルース」と呼びたい、交易都市ガオ出身のソンガイ人アーティストならではのアルバムに仕上がっています。アフリカン・フェスタの企画担当者のみなさん、招聘ミュージシャンの候補にシディ・トゥーレ、いかがです？Sidi Touré  &quot;KOÏMA&quot;  Thrill Jockey  THRILL301  (2012)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-13T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Sidi20Toure2020Koima.JPG" width="192" height="192" border="0" align="" alt="Sidi Toure  Koima.JPG" /><br />
<br />
マリのソンガイ人歌手シディ・トゥーレの再始動が、いよいよ本格化の兆しでしょうか。<br />
96年にスターンズが配給した“HOGA” 以降、まったく音沙汰がなかったのに、<br />
昨年“SAHEL FOLK” を突如リリースしたと思ったら、立て続けに新作が届きました。<br />
<br />
ソンガイ人歌手といえば、世界的にもっとも有名なのはアリ・ファルカ・トゥーレですけど、<br />
アリは伝統的なソンガイの音楽性より、<br />
独自のブルースを咀嚼した音楽を前面に打ち出してきた人なので、<br />
ソンガイの味わいを求めるなら、このシディ・トゥーレや<br />
大御所イブラヒム・アンマ・ジッコ（最近はどうしてるんでしょ？）を聴くのが一番です。<br />
<br />
本作はシディが弾くアクースティック・ギターに、濁った音色が味わい深い一弦フィドルのソク、<br />
半分に切ったひょうたんを拳で叩くカラバシのほか、リード・ギター、ベース、<br />
そしてややクセのある甲高い声の若い女性コーラスとともに歌っています。<br />
ソンガイ・サウンドの特徴を一言で言うと、<br />
砂漠のブルースとワスル・サウンドをミックスした感じといえば、わかりやすいでしょうか。<br />
ブルージーだけど、カラッとした明るさのある民謡調メロディが、日本人の心によく馴染みます。<br />
<br />
日本の田舎の風景が思い浮かぶような５音音階のメロディでのどかなサウンドを聞かせるのは、<br />
イブラヒム・アンマ・ジッコの得意とするところでしたけど、<br />
シディはもっとファンキーというか、ごつごつとしながらも軽やかなグルーヴの持ち主。<br />
本作は「ソンガイ・ブルース」と呼びたい、<br />
交易都市ガオ出身のソンガイ人アーティストならではのアルバムに仕上がっています。<br />
<br />
アフリカン・フェスタの企画担当者のみなさん、<br />
招聘ミュージシャンの候補にシディ・トゥーレ、いかがです？<br />
<br />
Sidi Touré  "KOÏMA"  Thrill Jockey  THRILL301  (2012)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-11">
<title>繊細なる哀しみ　エィレム・アクタシュ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-11</link>
<description>とある方と女性歌手の好みについてあれこれ話し合っていたら、「マジメなタイプの歌手が好きなんですね」と言われてしまい、面食らってしまいました。控えめなタイプが好きなのは確かだけど、だからって「マジメ」かどうかは別な話。不良を気取ったロックや、チンピラなヒップホップがキライで、伝統音楽をこつこつと鍛錬してきたような人が好きだから、そんなふうに思われるのかなあ。マジメかどうかという価値観で、ミュージシャンの好みを考えたことなどこれまでなかったので、その指摘はすごく意外というか、新鮮ではありました。ただひっかかるのは、その人が言う「マジメ」には否定的なニュアンスがあって、「インパクトに欠ける」とか「味わいに乏しい」を言い換えているような印象もあったんですけどね。「マジメ」を揶揄ではなく、肯定的に使いたいぼくからすれば、「余計な自意識をひけらかさない」美点こそ「マジメ」と呼びたいところですけど、自意識の塊みたいなおゲイジツ志向のミュージシャンを誉めそやす人や、芸能的な性格の強いノベルティなシンガーを見下す人には通じない話かも。で、そんな指摘がもろに的中なのが、トルコのシンガー、エィレム・アクタシュでしょうか。ジャケット・カヴァーの清楚な顔立ちが好みなんて言えば、ほら、やっぱ学級委員長タイプの、マジメぽい人が好きなんじゃないと言われてしまいそう。品の良いお嬢さん然としたライナーの写真に目を細めてしまうワタシは、やっぱりマジメな優等生が好みなんでしょうか。それはともかく、エィレム・アクタシュのこのアルバム、楽曲の美しさがただごとじゃありません。これだけ繊細な哀しみにあふれたメロディ揃いというのも、近年稀じゃないですかね。すくった水があえなく零れ落ちていくのを、スローモーションで見るようなはかない美しさ。そんな美しさをさりげなく表現するエィレムの、あっさりとした歌いぶりに感じ入ります。感情を込めすぎない丁寧な歌唱が、かえって楽曲の持つ哀しみを引き立てているんですね。アレンジャーを６人も配し、サズ、ピアノ、カーヌーン、クラリネットなどの生音をいかした端正な伴奏も申し分なく、美しくも哀しいトルコ歌謡必殺の１枚といえます。Eylem Aktaş  &quot;DIZI MÜZIKLERI&quot;  ADA Müzik  no number  (2011)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-11T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Eylem20Aktas2020DIZI20MUZIKLERI.JPG" width="216" height="194" border="0" align="" alt="Eylem Aktas  DIZI MUZIKLERI.JPG" /><br />
<br />
とある方と女性歌手の好みについてあれこれ話し合っていたら、<br />
「マジメなタイプの歌手が好きなんですね」と言われてしまい、面食らってしまいました。<br />
控えめなタイプが好きなのは確かだけど、だからって「マジメ」かどうかは別な話。<br />
不良を気取ったロックや、チンピラなヒップホップがキライで、<br />
伝統音楽をこつこつと鍛錬してきたような人が好きだから、そんなふうに思われるのかなあ。<br />
<br />
マジメかどうかという価値観で、ミュージシャンの好みを考えたことなどこれまでなかったので、<br />
その指摘はすごく意外というか、新鮮ではありました。<br />
ただひっかかるのは、その人が言う「マジメ」には否定的なニュアンスがあって、<br />
「インパクトに欠ける」とか「味わいに乏しい」を言い換えているような印象もあったんですけどね。<br />
「マジメ」を揶揄ではなく、肯定的に使いたいぼくからすれば、<br />
「余計な自意識をひけらかさない」美点こそ「マジメ」と呼びたいところですけど、<br />
自意識の塊みたいなおゲイジツ志向のミュージシャンを誉めそやす人や、<br />
芸能的な性格の強いノベルティなシンガーを見下す人には通じない話かも。<br />
<br />
で、そんな指摘がもろに的中なのが、トルコのシンガー、エィレム・アクタシュでしょうか。<br />
ジャケット・カヴァーの清楚な顔立ちが好みなんて言えば、<br />
ほら、やっぱ学級委員長タイプの、マジメぽい人が好きなんじゃないと言われてしまいそう。<br />
品の良いお嬢さん然としたライナーの写真に目を細めてしまうワタシは、<br />
やっぱりマジメな優等生が好みなんでしょうか。<br />
<br />
それはともかく、エィレム・アクタシュのこのアルバム、楽曲の美しさがただごとじゃありません。<br />
これだけ繊細な哀しみにあふれたメロディ揃いというのも、近年稀じゃないですかね。<br />
すくった水があえなく零れ落ちていくのを、スローモーションで見るようなはかない美しさ。<br />
そんな美しさをさりげなく表現するエィレムの、あっさりとした歌いぶりに感じ入ります。<br />
感情を込めすぎない丁寧な歌唱が、かえって楽曲の持つ哀しみを引き立てているんですね。<br />
<br />
アレンジャーを６人も配し、サズ、ピアノ、カーヌーン、クラリネットなどの生音をいかした<br />
端正な伴奏も申し分なく、美しくも哀しいトルコ歌謡必殺の１枚といえます。<br />
<br />
Eylem Aktaş  "DIZI MÜZIKLERI"  ADA Müzik  no number  (2011)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-09">
<title>アムハラ文字とアルファベット　イェッシ・デメラシュ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-09</link>
<description>　　　アメリカ盤を持っていたんですが、エチオピアで買い付けたというＣＤを見て、わずかなジャケット違いに、矢も盾もたまらず手を伸ばしてしまいました。中身はおんなじなのに、なんで？と思われるかも知れませんけど、エチオピア盤ジャケはアムハラ文字のみで、アルファベット表記がないんですね。アルファベットがないと、デザイン的にはすごく収まりよく見えます。思えばぼくが日本盤を好きじゃないのは、オリジナル盤主義ということもあるけれど、漢字仮名交じりの文字が入るのが、デザイン的にすごくイヤだからなんです。ＬＰやＣＤでも、ジャケットはオリジナルのままでも、背やジャケット裏なんかに、漢字や仮名が入っていたりすると、すごくがっかりしてしまうんですよね。（ぼくだけ？）漢字仮名とアルファベットが並ぶ違和感は、アムハラ文字とアルファベットが並ぶのにも通じ、アムハラ文字ばかりでなく、アラビア文字、タイ文字、タミール文字などとも、アルファベットは相性が悪いように思えてなりません。すんません。どーでもいい個人的な好みの前置きが長すぎました。そんなわけで、アメリカ盤とエチオピア盤の両方を揃えてしまった、エチオピア北西部ゴジャム出身の若手女性歌手、イェッシ・デメラシュのデビュー作であります。ちょっと線の細い歌い方が若い時のアスター・アウェケを思わせ、ハイ・トーンを揺するようなメリスマ使いに、伝説の女性歌手ベズネシュ・ベケレを思わせる、伸びやかな歌声もすがすがしい、実力派シンガーの登場です。エチオピア歌謡の伝統をしっかりと受け継いでいることを感じさせるイェッシの歌も良ければ、エチオピアの民俗色豊かなメロディを、手の込んだアレンジで料理したプロダクションがまた鮮やか。オープニングのソウルふうな曲に、２曲目はペギー・リーの“Fever” を思わせるジャジーなフォービート、３曲目は80年代ニュー・ウェイヴみたいなセンスのロック（このアレンジはエチオ・ポップ初！）、４曲目はレゲエと、バラエティ豊かなばかりでなく、これまでのエチオピアにはなかったポップ・センスを発揮していて、制作陣に才人ありですね。最初買ったアメリカ盤がナホン・レーベルだったので、あまり期待せずに聴いたんですが、このプロダクションがいつもの金太郎飴なナホン制作でないことは、一聴瞭然。エチオピア制作のアルバムを、ナホンが契約してリリースしたんでしょうね、きっと。12曲中9曲を書いているロベル・ダグネ..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-09T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Yeshi20Demelash2020QENE20Nahom.JPG" width="211" height="191" border="0" align="" alt="Yeshi Demelash  QENE Nahom.JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Yeshi20Demelash2020QENE2020Adika20Communication.JPG" width="190" height="189" border="0" align="" alt="Yeshi Demelash  QENE  Adika Communication.JPG" /><br />
<br />
アメリカ盤を持っていたんですが、エチオピアで買い付けたというＣＤを見て、<br />
わずかなジャケット違いに、矢も盾もたまらず手を伸ばしてしまいました。<br />
中身はおんなじなのに、なんで？と思われるかも知れませんけど、<br />
エチオピア盤ジャケはアムハラ文字のみで、アルファベット表記がないんですね。<br />
アルファベットがないと、デザイン的にはすごく収まりよく見えます。<br />
<br />
思えばぼくが日本盤を好きじゃないのは、オリジナル盤主義ということもあるけれど、<br />
漢字仮名交じりの文字が入るのが、デザイン的にすごくイヤだからなんです。<br />
ＬＰやＣＤでも、ジャケットはオリジナルのままでも、背やジャケット裏なんかに、<br />
漢字や仮名が入っていたりすると、すごくがっかりしてしまうんですよね。（ぼくだけ？）<br />
<br />
漢字仮名とアルファベットが並ぶ違和感は、アムハラ文字とアルファベットが並ぶのにも通じ、<br />
アムハラ文字ばかりでなく、アラビア文字、タイ文字、タミール文字などとも、<br />
アルファベットは相性が悪いように思えてなりません。<br />
<br />
すんません。どーでもいい個人的な好みの前置きが長すぎました。<br />
そんなわけで、アメリカ盤とエチオピア盤の両方を揃えてしまった、<br />
エチオピア北西部ゴジャム出身の若手女性歌手、イェッシ・デメラシュのデビュー作であります。<br />
ちょっと線の細い歌い方が若い時のアスター・アウェケを思わせ、<br />
ハイ・トーンを揺するようなメリスマ使いに、伝説の女性歌手ベズネシュ・ベケレを思わせる、<br />
伸びやかな歌声もすがすがしい、実力派シンガーの登場です。<br />
<br />
エチオピア歌謡の伝統をしっかりと受け継いでいることを感じさせるイェッシの歌も良ければ、<br />
エチオピアの民俗色豊かなメロディを、手の込んだアレンジで料理したプロダクションがまた鮮やか。<br />
オープニングのソウルふうな曲に、<br />
２曲目はペギー・リーの“Fever” を思わせるジャジーなフォービート、<br />
３曲目は80年代ニュー・ウェイヴみたいなセンスのロック（このアレンジはエチオ・ポップ初！）、<br />
４曲目はレゲエと、バラエティ豊かなばかりでなく、<br />
これまでのエチオピアにはなかったポップ・センスを発揮していて、制作陣に才人ありですね。<br />
<br />
最初買ったアメリカ盤がナホン・レーベルだったので、あまり期待せずに聴いたんですが、<br />
このプロダクションがいつもの金太郎飴なナホン制作でないことは、一聴瞭然。<br />
エチオピア制作のアルバムを、ナホンが契約してリリースしたんでしょうね、きっと。<br />
12曲中9曲を書いているロベル・ダグネという人が、キー・パーソンなのかもしれません。<br />
とにもかくにも、期待のエチオピアン・ポップのニュー・スター誕生ですね。<br />
<br />
Yeshi Demelash  "QENE"  Nahom  no number  (2012)<br />
Yeshi Demelash  "QENE"  Adika Communication And Events  no number  (2012)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-07">
<title>バイーアへの憧憬　レジーナ・ベネデッティ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-07</link>
<description>浜辺に打ち寄せるの波の音をバックに、鳴り響くビリンバウ。バイーアの海を思わすオープニングに、耳を吸い寄せられていたら、するっとコンテンポラリーなサウンドにスイッチして、頬がゆるんじゃいました。ぼくの大好物な、サンバをベースにした70年代ＭＰＢを思わすサウンド。カンドンブレのリズム、イジェシャーなどバイーア色の濃いサンバばかりでなく、ショッチあり、マラカトゥありと、地方色豊かなリズムふんだんに取り入れ、アルバム全編を通じ、ブラジル音楽の豊かな伝統が押し付けがましくなく表現されています。これが２作目という、女性シンガー・ソングライター、レジーナ・ベネデッティの新作。全12曲すべてレジーナの自作曲なんですが、これだけツブ揃いのポップな曲を書けるとは、注目すべき才能ですね。どの曲もメロディがすごく素直で、クセがない。いわゆるキャッチーというのとは違って、無理なく心の中に入ってきて、つかみの強さはないけれど、リスナーの気持ちに優しく寄り添ってくるというタイプ。派手さは無いけど、滋味な曲を書くこんなソングライター、前にもいたよなあと思い出したのが、２年前によく聴いたペセ・カスティーリョ。良質のＭＰＢに仕上げたプロダクションも共通のテイストを感じさせます。http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-05-28ペセはミナスの人でしたけれど、レジーナはどこの人かと思ったら、サンパウロ。都会的な知性派といったタイプとは違うので意外に思ったら、サンパウロといっても、郊外のサン・ジョゼー・ド・リオ・プレトで活動している人だとか。オーガニックで柔らかな歌声もさわやかなら、バイーアへの憧憬もみずみずしい、ステキなアルバムです。Regina Benedetti  &quot;O CANTO DA SEREIA&quot;  Guaruba Produções  GPA003  (2012)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-07T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Regina20Benedetti2020O20CANTO20DA20SEREIA.JPG" width="194" height="191" border="0" align="" alt="Regina Benedetti  O CANTO DA SEREIA.JPG" /><br />
<br />
浜辺に打ち寄せるの波の音をバックに、鳴り響くビリンバウ。<br />
バイーアの海を思わすオープニングに、耳を吸い寄せられていたら、<br />
するっとコンテンポラリーなサウンドにスイッチして、頬がゆるんじゃいました。<br />
<br />
ぼくの大好物な、サンバをベースにした70年代ＭＰＢを思わすサウンド。<br />
カンドンブレのリズム、イジェシャーなどバイーア色の濃いサンバばかりでなく、<br />
ショッチあり、マラカトゥありと、地方色豊かなリズムふんだんに取り入れ、<br />
アルバム全編を通じ、ブラジル音楽の豊かな伝統が押し付けがましくなく表現されています。<br />
<br />
これが２作目という、女性シンガー・ソングライター、レジーナ・ベネデッティの新作。<br />
全12曲すべてレジーナの自作曲なんですが、<br />
これだけツブ揃いのポップな曲を書けるとは、注目すべき才能ですね。<br />
どの曲もメロディがすごく素直で、クセがない。<br />
いわゆるキャッチーというのとは違って、無理なく心の中に入ってきて、<br />
つかみの強さはないけれど、リスナーの気持ちに優しく寄り添ってくるというタイプ。<br />
<br />
派手さは無いけど、滋味な曲を書くこんなソングライター、<br />
前にもいたよなあと思い出したのが、２年前によく聴いたペセ・カスティーリョ。<br />
良質のＭＰＢに仕上げたプロダクションも共通のテイストを感じさせます。<br />
<a href="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-05-28" target="_blank">http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-05-28</a><br />
<br />
ペセはミナスの人でしたけれど、レジーナはどこの人かと思ったら、サンパウロ。<br />
都会的な知性派といったタイプとは違うので意外に思ったら、<br />
サンパウロといっても、郊外のサン・ジョゼー・ド・リオ・プレトで活動している人だとか。<br />
オーガニックで柔らかな歌声もさわやかなら、<br />
バイーアへの憧憬もみずみずしい、ステキなアルバムです。<br />
<br />
Regina Benedetti  "O CANTO DA SEREIA"  Guaruba Produções  GPA003  (2012)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-05">
<title>フェラ・クティのナイジェリア・オリジナル盤あれこれ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-05</link>
<description>　　　ニュー・ヨークのニッティング・ファクトリー・レコーズから、突然メールが舞い込んだのが、二週間くらい前のこと。フェラ・クティのＬＰボックス・セットを制作しているとのことで、オリジナル盤の所有者に、レーベルのスキャン・データの提供をお願いして回っているらしく、ぼくのところには71年のアルバム“NA POI” のレーベルのリクエストがやってきました。よござんすよと、レコード両面をスキャンして送ってあげたら、お礼にとリリースされたばかりのフェラの86年未発表ライヴＣＤ３枚組を送ってくれました。86年というと、不当嫌疑によるフェラの収監に国際的な批判が高まり、ようやく釈放されて活動再開した頃のものですね。全盛期の70年代のようなエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスとはだいぶ異なり、フェラのシニカルなスピーチや歌いぶりが印象的なライヴです。演奏場所がデトロイトという、フェラが非難の矛先とするアメリカ帝国主義のお膝元のせいかな。エジプト80もジャム・バンドふうの、やや緩い演奏ぶりとなっています。音質もかなり残念なレヴェルで、フェラの全作品を聴いているようなマニア向けアルバムですね。ところで、ニッティング・ファクトリーからは“NA POI” しか所望されませんでしたが、76年の“NO BREAD” のジャケットやレーベルは、誰かから提供を受けたのかなあ。これまで海外でリイシューされたフェラのアルバムの中では、“NO BREAD” だけがいつもナイジェリア・オリジナル仕様ではなく、“UNNECESSARY BEGGING” のタイトルで、ジャケット・曲順を変えて出されたアメリカのエディション・マコッサ盤のヴァージョンが使われてきたんですよね。　　　“NO BREAD” のナイジェリア盤オリジナル・ヴァージョンでリイシューされたことは、ビクターが98年に２イン１ＣＤで出した１回こっきり。海外では一度もありません。果たしてニッティング・ファクトリーが制作中のＬＰボックス・セットでは、どうなることでしょう。[LP]  Fela Ransome Kuti and The Africa '70  &quot;NA POI&quot;  EMI  HNLX5070  (1971)Fela Kuti &amp; Egypt 80  &quot;LIVE IN DETROIT 1986&quot;  Knitting Factory  KFR1028[LP]  Fela Ransome ..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-05T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Na20Poi.JPG" width="190" height="190" border="0" align="" alt="Na Poi.JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Na20Poi_Back.JPG" width="189" height="190" border="0" align="" alt="Na Poi_Back.JPG" /><br />
<br />
ニュー・ヨークのニッティング・ファクトリー・レコーズから、<br />
突然メールが舞い込んだのが、二週間くらい前のこと。<br />
フェラ・クティのＬＰボックス・セットを制作しているとのことで、<br />
オリジナル盤の所有者に、レーベルのスキャン・データの提供をお願いして回っているらしく、<br />
ぼくのところには71年のアルバム“NA POI” のレーベルのリクエストがやってきました。<br />
<br />
よござんすよと、レコード両面をスキャンして送ってあげたら、<br />
お礼にとリリースされたばかりのフェラの86年未発表ライヴＣＤ３枚組を送ってくれました。<br />
86年というと、不当嫌疑によるフェラの収監に国際的な批判が高まり、<br />
ようやく釈放されて活動再開した頃のものですね。<br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Fela2020Live20in20Detroit201986.JPG" width="213" height="194" border="0" align="" alt="Fela  Live in Detroit 1986.JPG" /><br />
<br />
全盛期の70年代のようなエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスとはだいぶ異なり、<br />
フェラのシニカルなスピーチや歌いぶりが印象的なライヴです。<br />
演奏場所がデトロイトという、フェラが非難の矛先とするアメリカ帝国主義のお膝元のせいかな。<br />
エジプト80もジャム・バンドふうの、やや緩い演奏ぶりとなっています。<br />
音質もかなり残念なレヴェルで、フェラの全作品を聴いているようなマニア向けアルバムですね。<br />
<br />
ところで、ニッティング・ファクトリーからは“NA POI” しか所望されませんでしたが、<br />
76年の“NO BREAD” のジャケットやレーベルは、誰かから提供を受けたのかなあ。<br />
これまで海外でリイシューされたフェラのアルバムの中では、<br />
“NO BREAD” だけがいつもナイジェリア・オリジナル仕様ではなく、<br />
“UNNECESSARY BEGGING” のタイトルで、ジャケット・曲順を変えて出された<br />
アメリカのエディション・マコッサ盤のヴァージョンが使われてきたんですよね。<br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/No20Bread.JPG" width="190" height="188" border="0" align="" alt="No Bread.JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/No20Bread_Back.JPG" width="190" height="189" border="0" align="" alt="No Bread_Back.JPG" /><br />
<br />
“NO BREAD” のナイジェリア盤オリジナル・ヴァージョンでリイシューされたことは、<br />
ビクターが98年に２イン１ＣＤで出した１回こっきり。海外では一度もありません。<br />
果たしてニッティング・ファクトリーが制作中のＬＰボックス・セットでは、どうなることでしょう。<br />
<br />
[LP]  Fela Ransome Kuti and The Africa '70  "NA POI"  EMI  HNLX5070  (1971)<br />
Fela Kuti & Egypt 80  "LIVE IN DETROIT 1986"  Knitting Factory  KFR1028<br />
[LP]  Fela Ransome Kuti & The Africa 70  "NO BREAD"  Soundsworkshop  SWS(LP)1003  (1976)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-03">
<title>ガーナ、ボルガタンガ発ミニマル・トランス　ボラ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-03</link>
<description>こりゃ、おもしろい！コロゴという２弦リュート（この表現もイマドキどうかと思うけど）を弾き歌う、ガーナ北東の都市ボルガタンガ出身のボラと称するシンガー。ローカルのカセットをそのまんまＣＤ化したアルバムで、アフリカのカセット音源を紹介するブログAwesome Tapes From Africa を主宰するブライアン・シンコヴィッツさんが、新たに興したインディ・レーベルの第２弾としてリリースしたもの。シンセ、ベース、打ち込みをバックに、コロゴを弾き語るといった内容なんですが、フラフラ語で歌うボラの怒鳴り散らすような歌いっぷりのすさまじいことといったら。ひたすらパワフルなヴォーカルに、ただただ圧倒されてしまいます。打ち込みのドラム・マシーンにのって、コロゴのせかせかとした反復フレーズに、シンセとベースがユニゾンで弾くシンプルなベース・ラインを、延々と繰り返すだけの単純きわまりない音楽なんですが、これがワン・コードの呪術性を如何なく発揮した、トランス・ミュージックとなっているんですね。いや、それにしてもこのエネルギーはスゴイですよ。シャンガーン・エレクトロにも通じるグルーヴに、いやおうなく踊らされてしまいます。５曲目や６曲目では、シンセとベースが不協和音の反復フレーズを奏でていて、アタマがくらくらしてくるような天然アヴァンギャルドを味わえます。これほど単純な音楽が、まったく飽きることなく楽しめるのは、ひとえにボラの表情豊かなヴォーカル。ちょっと聴いただけでは、ただ怒鳴っているだけのようにも聞こえますが、節回しやリズムへのノリには豊かなニュアンスがあって、ぐいぐい引き付けられてしまいます。コノノやシャンガーンに続く、ミニマル・トランスなローカル・ミュージック、まだまだアフリカのあちこちにありそうですね。Bola  &quot;VOLUME 7&quot;  Awesome Tapes From Africa  ATFA002  (2009)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-03T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Bola2020Volume207.JPG" width="193" height="193" border="0" align="" alt="Bola  Volume 7.JPG" /><br />
<br />
こりゃ、おもしろい！<br />
<br />
コロゴという２弦リュート（この表現もイマドキどうかと思うけど）を弾き歌う、<br />
ガーナ北東の都市ボルガタンガ出身のボラと称するシンガー。<br />
ローカルのカセットをそのまんまＣＤ化したアルバムで、アフリカのカセット音源を紹介するブログ<br />
Awesome Tapes From Africa を主宰するブライアン・シンコヴィッツさんが、<br />
新たに興したインディ・レーベルの第２弾としてリリースしたもの。<br />
<br />
シンセ、ベース、打ち込みをバックに、コロゴを弾き語るといった内容なんですが、<br />
フラフラ語で歌うボラの怒鳴り散らすような歌いっぷりのすさまじいことといったら。<br />
ひたすらパワフルなヴォーカルに、ただただ圧倒されてしまいます。<br />
<br />
打ち込みのドラム・マシーンにのって、コロゴのせかせかとした反復フレーズに、<br />
シンセとベースがユニゾンで弾くシンプルなベース・ラインを、<br />
延々と繰り返すだけの単純きわまりない音楽なんですが、<br />
これがワン・コードの呪術性を如何なく発揮した、トランス・ミュージックとなっているんですね。<br />
<br />
いや、それにしてもこのエネルギーはスゴイですよ。<br />
シャンガーン・エレクトロにも通じるグルーヴに、いやおうなく踊らされてしまいます。<br />
５曲目や６曲目では、シンセとベースが不協和音の反復フレーズを奏でていて、<br />
アタマがくらくらしてくるような天然アヴァンギャルドを味わえます。<br />
<br />
これほど単純な音楽が、まったく飽きることなく楽しめるのは、<br />
ひとえにボラの表情豊かなヴォーカル。<br />
ちょっと聴いただけでは、ただ怒鳴っているだけのようにも聞こえますが、<br />
節回しやリズムへのノリには豊かなニュアンスがあって、ぐいぐい引き付けられてしまいます。<br />
<br />
コノノやシャンガーンに続く、ミニマル・トランスなローカル・ミュージック、<br />
まだまだアフリカのあちこちにありそうですね。<br />
<br />
Bola  "VOLUME 7"  Awesome Tapes From Africa  ATFA002  (2009)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-01">
<title>プエルト・リコの褐色のお人形　ルーシー・ファベリー</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-05-01</link>
<description>ホセー・アントニオ・メンデスの名作が立て続けにＣＤ復刻されて、がぜんフィーリンに注目が集まる今日この頃。フィーリンは音源じたいが少なく、復刻もほとんど進んでいないと思いきや、つい最近、ルーシー・ファベリーという聞き覚えのない女性フィーリン歌手の、50年代録音を編集したＣＤを聴いて、びっくり仰天。いやあ、こんなステキなフィーリン歌手がいたとは。なんとこのＣＤ、10年以上も前にアルマ・ラティーナからリリースされていたもの。ラテン・ヴォーカル専門レーベルのアルマ・ラティーナは、ラインナップが好みでなく、ろくにチェックしてなかったんだけど、こんな人が紛れ込んでいたとは知らなかったなあ。このＣＤって、どっかで紹介されたこと、ありましたっけ!?遅まきながら気付いてよかったというか、フィーリン再評価の今こそ、聴くべきアルバムといえそうですね。このルーシー・ファベリーさん、サブ・タイトルに「プエルト・リコのフィーリンの声」とあるとおり、プエルト・リコ出身のフィーリンの女性歌手なんですね。15歳でプロ・デビューしたあとニュー・ヨークへ進出し、ミゲリート・バルデースに認められ、フリオ・グティエレスなどとも交流を持って、50年にキューバへ渡ったのだそうです。ハバナの有名キャバレーやテレビに出演して人気を博し、当時盛んになっていったフィーリンの洗礼を受け、レパートリーに取り入れるようになったのだとか。55～58年のハバナ録音を編集した本作は、落ち着いた大人の女性の声で歌われる、背中ゾクゾクもののフィーリン集。タイトルにもなっている「ラ・ムニェーカ・デ・チョコラテ（褐色のお人形）」とはルーシーの異名で、キュートさが魅力のようなあだ名ですけど、むしろイメージは「小股の切れ上がったいい女」でしょう。抑制の効いた味わいのある歌いぶりがクールで、アダルトな雰囲気たっぷりの歌手です。ボレーロ系歌手にありがちな歌いすぎることもなく、さっぱりとした後味はまさにフィーリンです。伴奏がまたシャレてるんですよねえ。フリオ・グティエーレス指揮によるオーケストラにコンボですからね。都会的で洗練されたサウンドは、芳醇なメロウネスあふれるもの。ホセー・アントニオ・メンデスの『フィーリンの真実』にも収録された“Decidete Mi Amor” も、ヴィブラフォンとアコーディオンをフィーチャーした伴奏で歌っていて、う～ん、ジャジーです。それにしても、なぜこれほどの歌手..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-05-01T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Lucy20Fabery2020LA20MUC391ECA20DE20CHOCOLATE.JPG" width="190" height="189" border="0" align="" alt="Lucy Fabery  LA MUÑECA DE CHOCOLATE.JPG" /><br />
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ホセー・アントニオ・メンデスの名作が立て続けにＣＤ復刻されて、<br />
がぜんフィーリンに注目が集まる今日この頃。<br />
フィーリンは音源じたいが少なく、復刻もほとんど進んでいないと思いきや、<br />
つい最近、ルーシー・ファベリーという聞き覚えのない女性フィーリン歌手の、<br />
50年代録音を編集したＣＤを聴いて、びっくり仰天。<br />
いやあ、こんなステキなフィーリン歌手がいたとは。<br />
<br />
なんとこのＣＤ、10年以上も前にアルマ・ラティーナからリリースされていたもの。<br />
ラテン・ヴォーカル専門レーベルのアルマ・ラティーナは、ラインナップが好みでなく、<br />
ろくにチェックしてなかったんだけど、こんな人が紛れ込んでいたとは知らなかったなあ。<br />
このＣＤって、どっかで紹介されたこと、ありましたっけ!?<br />
遅まきながら気付いてよかったというか、<br />
フィーリン再評価の今こそ、聴くべきアルバムといえそうですね。<br />
<br />
このルーシー・ファベリーさん、サブ・タイトルに「プエルト・リコのフィーリンの声」とあるとおり、<br />
プエルト・リコ出身のフィーリンの女性歌手なんですね。<br />
15歳でプロ・デビューしたあとニュー・ヨークへ進出し、ミゲリート・バルデースに認められ、<br />
フリオ・グティエレスなどとも交流を持って、50年にキューバへ渡ったのだそうです。<br />
ハバナの有名キャバレーやテレビに出演して人気を博し、<br />
当時盛んになっていったフィーリンの洗礼を受け、レパートリーに取り入れるようになったのだとか。<br />
<br />
55～58年のハバナ録音を編集した本作は、<br />
落ち着いた大人の女性の声で歌われる、背中ゾクゾクもののフィーリン集。<br />
タイトルにもなっている「ラ・ムニェーカ・デ・チョコラテ（褐色のお人形）」とはルーシーの異名で、<br />
キュートさが魅力のようなあだ名ですけど、むしろイメージは「小股の切れ上がったいい女」でしょう。<br />
抑制の効いた味わいのある歌いぶりがクールで、アダルトな雰囲気たっぷりの歌手です。<br />
ボレーロ系歌手にありがちな歌いすぎることもなく、さっぱりとした後味はまさにフィーリンです。<br />
<br />
伴奏がまたシャレてるんですよねえ。<br />
フリオ・グティエーレス指揮によるオーケストラにコンボですからね。<br />
都会的で洗練されたサウンドは、芳醇なメロウネスあふれるもの。<br />
ホセー・アントニオ・メンデスの『フィーリンの真実』にも収録された“Decidete Mi Amor” も、<br />
ヴィブラフォンとアコーディオンをフィーチャーした伴奏で歌っていて、う～ん、ジャジーです。<br />
<br />
それにしても、なぜこれほどの歌手がほとんど知られてこなかったんでしょう。<br />
はっきりいって、エレーナ・ブルケなんかより、だんぜん魅力的ですよ。<br />
キューバ人歌手でなくプエルト・リコ人歌手だったために、忘れ去られていたんですかね。<br />
でもプエルト・リコといえば、ペドロ・フローレスやダニエル・サントスを生んだように、<br />
高度に洗練されたボレーロ歌謡の伝統を持つ土地柄なんだから、<br />
フィーリンの歌手がいたって不思議はないというより、必然って感じですね。<br />
<br />
Lucy Fabery  "LA MUÑECA DE CHOCOLATE : LA VOZ DEL FEELING DE PUERTO RICO"  Alma Latina  ALCD061<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29">
<title>サンパウロのアヴァン・サンバ　パッソ・トルト</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29</link>
<description>うっかり耳にしたら、気に入っちゃったよ、困ったね。サンパウロのアヴァン一派によるサンバ実験作。そんな触れ込みを聞いたら、普通ならソッコーそっぽを向くところなんだけど、偶然聴いてしまったもんだから、しかたない。前衛的なサンバを追及するシンガー・ソングライターのロムロ・フローエスに、サンパウロのサンビスタのアドニラン・バルボーザやパウロ・ヴァンゾリーニの影響を受けつつ、カンドンブレ、ジョンゴ、バトゥーキなどのアフロ・ブラジル音楽のリズムを研究するキコ・ディヌッキ、セウにルイーズ・マイタからハービー・ハンコックまで共演して大活躍のロドリゴ・カンポス、ベーシストで敏腕プロデューサーでもあるマルセロ・カブラルの４人から成る新グループです。カヴァキーニョとコントラバスのピチカートだけで歌ってみたり、カヴァキーニョやバンドリンの弦をひっかいたり、ボディを叩いたりしながら、パーカッションを伴わず弦楽器のみのアンサンブルでリズムを作るアクースティックな音像は、まるで現代美術の作品を観るかのよう。すごく実験的な演奏でありながら、奇をてらったところがまったくなく、アヴァンな音楽性の中に、溢れ出る歌ごころを持っているところが、ぼくのようなコンサバ・リスナーの耳も引き付ける魅力ですね。じっさい彼らが歌うサンバは、どれもメロディアスで情感豊か。楽曲に関して言えば、実験的・抽象的なところはまったくありません。また、ロムロ、キコ、ロドリゴの３人がかわるがわる歌っているんですけれど、３人共通してふくよかな低音の持ち主で、朴訥としたシロウトぽい歌いぶりも好感が持てます。実験的な音楽というと、ヴォーカルが金切り声をあげたり、演劇ぽくなったりという先入観念が拭えないんですけど、本作に関しては、そういうところは一切ありません。隙間だらけの音作りが生み出す詩的な世界が、彼ら独自のアート感覚を表現しています。サンパウロの都会的な鋭い感性と、豊かなブラジル音楽の遺産がコラボレートした作品です。Passo Torto  &quot;PASSO TORTO&quot;  YB Music  YBCD074  (2011)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-29T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Passo20Torto.JPG" width="211" height="191" border="0" align="" alt="Passo Torto.JPG" /><br />
<br />
うっかり耳にしたら、気に入っちゃったよ、困ったね。<br />
サンパウロのアヴァン一派によるサンバ実験作。<br />
そんな触れ込みを聞いたら、普通ならソッコーそっぽを向くところなんだけど、<br />
偶然聴いてしまったもんだから、しかたない。<br />
<br />
前衛的なサンバを追及するシンガー・ソングライターのロムロ・フローエスに、<br />
サンパウロのサンビスタのアドニラン・バルボーザやパウロ・ヴァンゾリーニの影響を受けつつ、<br />
カンドンブレ、ジョンゴ、バトゥーキなどのアフロ・ブラジル音楽のリズムを研究するキコ・ディヌッキ、<br />
セウにルイーズ・マイタからハービー・ハンコックまで共演して大活躍のロドリゴ・カンポス、<br />
ベーシストで敏腕プロデューサーでもあるマルセロ・カブラルの４人から成る新グループです。<br />
<br />
カヴァキーニョとコントラバスのピチカートだけで歌ってみたり、<br />
カヴァキーニョやバンドリンの弦をひっかいたり、ボディを叩いたりしながら、<br />
パーカッションを伴わず弦楽器のみのアンサンブルでリズムを作るアクースティックな音像は、<br />
まるで現代美術の作品を観るかのよう。<br />
<br />
すごく実験的な演奏でありながら、奇をてらったところがまったくなく、<br />
アヴァンな音楽性の中に、溢れ出る歌ごころを持っているところが、<br />
ぼくのようなコンサバ・リスナーの耳も引き付ける魅力ですね。<br />
じっさい彼らが歌うサンバは、どれもメロディアスで情感豊か。<br />
楽曲に関して言えば、実験的・抽象的なところはまったくありません。<br />
<br />
また、ロムロ、キコ、ロドリゴの３人がかわるがわる歌っているんですけれど、<br />
３人共通してふくよかな低音の持ち主で、朴訥としたシロウトぽい歌いぶりも好感が持てます。<br />
実験的な音楽というと、ヴォーカルが金切り声をあげたり、<br />
演劇ぽくなったりという先入観念が拭えないんですけど、<br />
本作に関しては、そういうところは一切ありません。<br />
隙間だらけの音作りが生み出す詩的な世界が、彼ら独自のアート感覚を表現しています。<br />
<br />
サンパウロの都会的な鋭い感性と、豊かなブラジル音楽の遺産がコラボレートした作品です。<br />
<br />
Passo Torto  "PASSO TORTO"  YB Music  YBCD074  (2011)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-27">
<title>バガモヨの海風の思い出　ザウォーセ・ファイヴ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-27</link>
<description>故フクウェ・ザウォーセの音楽を引き継いで活動する、ザウォーセ・ファミリーの新作がリリースされました。フィンランド外務省が基金を拠出した、タンザニアの若手音楽家育成プロジェクトの一環で制作されたアルバムのようです。ザウォーセ・ファミリーのアルバムでは、リアル・ワールドから出たアルバムが日本でも話題になりましたけど、http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2009-06-04リアル・ワールド盤が11人のメンバーによる演奏だったのに比べ、本作は若手を含む５名の選抜メンバーの演奏となっていて、だから「ザウォーセ・ファイヴ」なんですね。リアル・ワールド盤より音数が少ないぶん、各楽器がクリアに聞こえるのが本作の聴きどころでしょうか。親指ピアノのリンバ、弦楽器のゼゼなど、フクウェ・ザウォーセのアルバムでおなじみの楽器が目の前で演奏しているような録音のなまなましさが嬉しいですね。しっかりとアレンジされ、プロデュースされていたリアル・ワールド盤に比べると、こちらはもっと普段着姿の演奏というか、リラックスした雰囲気を味わえます。大勢の男女コーラス入りだったリアル・ワールド盤のような華やかさはないものの、インティメイトな雰囲気を求めるなら、こちらでしょうか。フクウェ・ザウォーセの96年の代表作“CHIBITE” や、甥のチャールズ・ザウォーセとの共演作“MKUKI WA ROHO” でも歌われたおなじみの“Chilumi” に、ンゼゼとイリンバを伴奏に歌われる“Chugulu” が聴きものです。このアルバムを聴いていたら、90年にフクウェ・ザウォーセさんをバガモヨのご自宅に訪ねていった日のことをふいに思い出しました。ザウォーセさんのすばらしい歌とイリンバ演奏を堪能させてもらったあとに、夢見心地のまま、小さなバガモヨの町を散策したのです。ぎらぎらとした太陽が降り注ぐ午後、人気のなくなった浜辺を歩いていると、さきほど聴かせてもらったばかりのイリンバの残響がインド洋からの強い海風とまじって、耳の奥で反響するのでした。いつまでも耳残りする音の快楽に、このまま時間が止まってくれたらと思ったことは、いつまでも忘れられません。Zawose Five  &quot;DUNIA YA SASA&quot;  Uulu  UULU0003  (2010)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-27T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Zawaose20Five2020Dunia20Ya20Sasa.JPG" width="192" height="190" border="0" align="" alt="Zawaose Five  Dunia Ya Sasa.JPG" /><br />
<br />
故フクウェ・ザウォーセの音楽を引き継いで活動する、<br />
ザウォーセ・ファミリーの新作がリリースされました。<br />
フィンランド外務省が基金を拠出した、<br />
タンザニアの若手音楽家育成プロジェクトの一環で制作されたアルバムのようです。<br />
<br />
ザウォーセ・ファミリーのアルバムでは、<br />
リアル・ワールドから出たアルバムが日本でも話題になりましたけど、<br />
<a href="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2009-06-04" target="_blank">http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2009-06-04</a><br />
リアル・ワールド盤が11人のメンバーによる演奏だったのに比べ、<br />
本作は若手を含む５名の選抜メンバーの演奏となっていて、<br />
だから「ザウォーセ・ファイヴ」なんですね。<br />
<br />
リアル・ワールド盤より音数が少ないぶん、<br />
各楽器がクリアに聞こえるのが本作の聴きどころでしょうか。<br />
親指ピアノのリンバ、弦楽器のゼゼなど、フクウェ・ザウォーセのアルバムでおなじみの楽器が<br />
目の前で演奏しているような録音のなまなましさが嬉しいですね。<br />
しっかりとアレンジされ、プロデュースされていたリアル・ワールド盤に比べると、<br />
こちらはもっと普段着姿の演奏というか、リラックスした雰囲気を味わえます。<br />
<br />
大勢の男女コーラス入りだったリアル・ワールド盤のような華やかさはないものの、<br />
インティメイトな雰囲気を求めるなら、こちらでしょうか。<br />
フクウェ・ザウォーセの96年の代表作“CHIBITE” や、<br />
甥のチャールズ・ザウォーセとの共演作“MKUKI WA ROHO” でも歌われた<br />
おなじみの“Chilumi” に、ンゼゼとイリンバを伴奏に歌われる“Chugulu” が聴きものです。<br />
<br />
このアルバムを聴いていたら、90年にフクウェ・ザウォーセさんを<br />
バガモヨのご自宅に訪ねていった日のことをふいに思い出しました。<br />
ザウォーセさんのすばらしい歌とイリンバ演奏を堪能させてもらったあとに、<br />
夢見心地のまま、小さなバガモヨの町を散策したのです。<br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/1990121920Bagamoyo201.JPG" width="581" height="400" border="0" align="" alt="19901219 Bagamoyo 1.JPG" /><br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/1990121920Bagamoyo202.JPG" width="189" height="274" border="0" align="right" alt="19901219 Bagamoyo 2.JPG" /><br />
ぎらぎらとした太陽が降り注ぐ午後、<br />
人気のなくなった浜辺を歩いていると、<br />
さきほど聴かせてもらったばかりのイリンバの残響が<br />
インド洋からの強い海風とまじって、<br />
耳の奥で反響するのでした。<br />
いつまでも耳残りする音の快楽に、<br />
このまま時間が止まってくれたらと思ったことは、<br />
いつまでも忘れられません。<br />
<br />
Zawose Five  "DUNIA YA SASA"  Uulu  UULU0003  (2010)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-25">
<title>春爛漫のホイッスル　ノーリーン・オサリヴァン</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-25</link>
<description>今年はなかなか春の陽気が続きませんね。東京で桜が満開となった４月の第１週は、天気に恵まれたものの、その後は爆弾低気圧なるオソろしいものがやってきたり、ここ最近は寒の戻りがやってくるかと思えば、初夏のような暑さになったりと、なかなか穏やかな春の気分を味あわせてくれません。せめて音楽で春爛漫を楽しみたいと思っていたところ、うってつけのアルバムがアイルランドから届きました。アイルランドのホイッスルくらい心を浮き立たせ、気持ちを軽やかにしてくれる楽器はありません。ノーリーン・オサリヴァンは、デ・ダナンを牽引してきたフィドラーのフランキー・ゲイヴィンと、アコーディオン奏者ショーン・ゲイヴィンの妹さん。ジェケットには、どこにでもいそうなおばさん然として写っていますが、この飾り気のなさこそ、アイリッシュ庶民の伝統音楽にふさわしいと思えます。ノーリーンがたたずんでいるのは、ノーリーンのお父さんが経営するパブの入口で、ドアの上に掲げられているJ.J. CAVIN という看板がお父さんの名前だそうです。ノーリーンは兄のショーンやフランキーとともに、子供の頃からパブに出演するミュージシャンたちと交流を持ちながら育ったのだそうで、まさにアイリッシュ・ミュージックが骨の髄まで染み込んでいる人なんですね。本作は、パブの常連で父親の友人だったというフルート奏者の曲に始まり、アイルランドの古い伝統曲をレパートリーとしています。気持ちも晴れやかになるジグとリールに、美しいスロー・エアや、おどけたホーンパイプと、ホイッスルの魅力を最大限に引き出した演奏揃いに、目の覚める思いがします。ホイッスルを吹くおばちゃんといえば、メアリー・バーギンが有名ですけど、ノーリーンの本作もこの楽器の代表作として、今後名を残すんじゃないでしょうか。Noreen O’Sullivan  &quot;THE QUIET HOUSE&quot;  Noreen O’Sullivan  no number  (2012)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-25T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Noreen20OE28099Sullivan.JPG" width="217" height="193" border="0" align="" alt="Noreen O’Sullivan.JPG" /><br />
<br />
今年はなかなか春の陽気が続きませんね。<br />
東京で桜が満開となった４月の第１週は、天気に恵まれたものの、<br />
その後は爆弾低気圧なるオソろしいものがやってきたり、<br />
ここ最近は寒の戻りがやってくるかと思えば、初夏のような暑さになったりと、<br />
なかなか穏やかな春の気分を味あわせてくれません。<br />
<br />
せめて音楽で春爛漫を楽しみたいと思っていたところ、<br />
うってつけのアルバムがアイルランドから届きました。<br />
アイルランドのホイッスルくらい心を浮き立たせ、気持ちを軽やかにしてくれる楽器はありません。<br />
<br />
ノーリーン・オサリヴァンは、デ・ダナンを牽引してきたフィドラーのフランキー・ゲイヴィンと、<br />
アコーディオン奏者ショーン・ゲイヴィンの妹さん。<br />
ジェケットには、どこにでもいそうなおばさん然として写っていますが、<br />
この飾り気のなさこそ、アイリッシュ庶民の伝統音楽にふさわしいと思えます。<br />
<br />
ノーリーンがたたずんでいるのは、ノーリーンのお父さんが経営するパブの入口で、<br />
ドアの上に掲げられているJ.J. CAVIN という看板がお父さんの名前だそうです。<br />
ノーリーンは兄のショーンやフランキーとともに、<br />
子供の頃からパブに出演するミュージシャンたちと交流を持ちながら育ったのだそうで、<br />
まさにアイリッシュ・ミュージックが骨の髄まで染み込んでいる人なんですね。<br />
<br />
本作は、パブの常連で父親の友人だったというフルート奏者の曲に始まり、<br />
アイルランドの古い伝統曲をレパートリーとしています。<br />
気持ちも晴れやかになるジグとリールに、美しいスロー・エアや、おどけたホーンパイプと、<br />
ホイッスルの魅力を最大限に引き出した演奏揃いに、目の覚める思いがします。<br />
<br />
ホイッスルを吹くおばちゃんといえば、メアリー・バーギンが有名ですけど、<br />
ノーリーンの本作もこの楽器の代表作として、今後名を残すんじゃないでしょうか。<br />
<br />
Noreen O’Sullivan  "THE QUIET HOUSE"  Noreen O’Sullivan  no number  (2012)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-23">
<title>エイジ・エイント・ナッシング・バット・ア・ナンバー　ボビー・ラッシュ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-23</link>
<description>よくぞ、来てくれた、ボビー・ラッシュ。1999年の初来日は仕事の都合でどうしても見に行けず、以来、ずーっと東の空に向かって、「おーい、また来てくれよー」と叫び続けていたのです（嘘）。願いが叶うまで、13年もかかっちゃいましたけど、むしろ今が最高のタイミングの再来日。なんせ去年の新作“SHOW YOU A GOOD TIME” が、いまもチトリン・サーキットで活躍する現役ブルース・マンとして、圧倒的な存在感を示した快作でしたからねえ。期待ワクワクで、4月20日を迎えましたよ。ビルボードライブ東京２日目のセカンド・ショウ。最終ステージを観たんですけど、ラッシュ、若っ！　ほんとに76歳!?　どー見たって、60ぐらいにしか思えん。ぜんぜん太ってないし、黒々とした髪も豊かなら、身のこなしも軽くって、カッコよすぎ。女性ダンサーが来てないので、ラッシュお約束のエロな芸風は楽しめませんでしたが、一挙手一投足キマってるブルース・ショウをたっぷり100分、堪能させてくれましたよ。サポートはギター、ベース、ドラムスの、コンパクトなスリー・ピース。ギターの若いおデブちゃんは、でしゃばりすぎず、かといって控え目でもなく、熟達した技を披露し、ギターを放り投げ、ストラップでくるりと身体を一周させる決め技で、客の拍手を誘います。ラッシュよりも明らかに年上なご老人ドラマーは、力の抜けたしなやかなビートを送り出し、ヴェテランの妙味たっぷりのプレイに、カンゲキしちゃいました。歌もいい味出してましたね。チトリン・サーキットでいつもやっているメンバーなんだろうな。コンビネーションもばっちりで、アイ・コンタクトでブレイクを決めたり、さっと次の曲へ移って行く繋ぎも、実に鮮やか。そしてラッシュはといえば、のっけからハープを吹きまくり、歌舞伎の見得よろしく、ポーズを決めてハープ片手にピタリと静止させてみせたり、チャーチ・フィールのプリーチャーばりな歌と語りで、観客をぐいぐい引き付けていきます。中盤で２曲、エレキ・ギターでワン・コードのブルースをシブく弾き語り。スロー、シャッフル、シカゴ・スタイルのフォービート、ブギ・ビート、ファンク・ブルースと、どんなスタイルもラッシュ流に料理して、最上級のエンターテインメントに仕立ててみせます。フィナーレでは、１階の客席を奥まで練り歩いて、観客ひとりひとりと握手するラッシュ。ブルース・エンタテイナーという黒人芸能の最良の在りよ..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-23T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/20120420_Bobby20Rush.JPG" width="197" height="192" border="0" align="" alt="20120420_Bobby Rush.JPG" /><br />
<br />
よくぞ、来てくれた、ボビー・ラッシュ。<br />
1999年の初来日は仕事の都合でどうしても見に行けず、<br />
以来、ずーっと東の空に向かって、<br />
「おーい、また来てくれよー」と叫び続けていたのです（嘘）。<br />
<br />
願いが叶うまで、13年もかかっちゃいましたけど、むしろ今が最高のタイミングの再来日。<br />
なんせ去年の新作“SHOW YOU A GOOD TIME” が、<br />
いまもチトリン・サーキットで活躍する現役ブルース・マンとして、<br />
圧倒的な存在感を示した快作でしたからねえ。期待ワクワクで、4月20日を迎えましたよ。<br />
<br />
ビルボードライブ東京２日目のセカンド・ショウ。最終ステージを観たんですけど、<br />
ラッシュ、若っ！　ほんとに76歳!?　どー見たって、60ぐらいにしか思えん。<br />
ぜんぜん太ってないし、黒々とした髪も豊かなら、身のこなしも軽くって、カッコよすぎ。<br />
女性ダンサーが来てないので、ラッシュお約束のエロな芸風は楽しめませんでしたが、<br />
一挙手一投足キマってるブルース・ショウをたっぷり100分、堪能させてくれましたよ。<br />
<br />
サポートはギター、ベース、ドラムスの、コンパクトなスリー・ピース。<br />
ギターの若いおデブちゃんは、でしゃばりすぎず、かといって控え目でもなく、熟達した技を披露し、<br />
ギターを放り投げ、ストラップでくるりと身体を一周させる決め技で、客の拍手を誘います。<br />
ラッシュよりも明らかに年上なご老人ドラマーは、力の抜けたしなやかなビートを送り出し、<br />
ヴェテランの妙味たっぷりのプレイに、カンゲキしちゃいました。歌もいい味出してましたね。<br />
チトリン・サーキットでいつもやっているメンバーなんだろうな。コンビネーションもばっちりで、<br />
アイ・コンタクトでブレイクを決めたり、さっと次の曲へ移って行く繋ぎも、実に鮮やか。<br />
<br />
そしてラッシュはといえば、のっけからハープを吹きまくり、<br />
歌舞伎の見得よろしく、ポーズを決めてハープ片手にピタリと静止させてみせたり、<br />
チャーチ・フィールのプリーチャーばりな歌と語りで、観客をぐいぐい引き付けていきます。<br />
中盤で２曲、エレキ・ギターでワン・コードのブルースをシブく弾き語り。<br />
スロー、シャッフル、シカゴ・スタイルのフォービート、ブギ・ビート、ファンク・ブルースと、<br />
どんなスタイルもラッシュ流に料理して、最上級のエンターテインメントに仕立ててみせます。<br />
<br />
フィナーレでは、１階の客席を奥まで練り歩いて、観客ひとりひとりと握手するラッシュ。<br />
ブルース・エンタテイナーという黒人芸能の最良の在りようを目撃していることに、<br />
胸が熱くなりましたね。<br />
終演後一緒に撮った写真も、サービス精神たっぷりのポーズをキめてくれていて、脱帽です。<br />
いやあ、楽しかったー。こんなに気持ちが解放されたのは、ひっさびさですよ。<br />
<br />
Bobby Rush  "SHOW YOU A GOOD TIME"  Deep Rush  DRD1006  (2011)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-21">
<title>グルーミーなアフリカン・ラップ　ヤオボビー</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-21</link>
<description>ヒップホップが苦手とはいえ、音楽的な説得力のあるアフリカン・ラップは気になります。今度はトーゴという小国から、注目の作品が登場しました。96年、トーゴ初のラップ・クルー、ジャンタ・カンを結成したヤオボビーの初のソロ作です。ソロ・デビューといってもジャンタ・カンを脱退したわけではなく、ジャンタ・カンの活動は継続中とのこと。本作はヤオボビーの個人的な体験をもとにした、きわめてパーソナルな作品となっています。トラック・メイキングで印象的なのがコラを大きくフィーチャーしていることで、最初聴いた時は少し違和感をおぼえました。ロメ出身のエヴェ人のヤオボビーは、コラとは無縁の文化に育った人のはずだからです。トーゴはグリオがコラを演奏するマンデ文化圏じゃありませからね。自身のルーツであるエヴェの楽器ではなく、コラを使う理由といえば、アフリカのサウンド・イメージとしての効用しか考えられず、それってステレオタイプなんじゃないの？という疑問を感じたというわけです。しかしアルバムを聴き進めるうちに、個人的な体験を自身のルーツで彩るとテーマに広がりがなく、みずからの体験をアフリカ共通の社会問題として捉えてもらうには、よりユニヴァーサルなサウンド・イメージが必要とヤオボビーが考えたのではないかと思えるようになりました。なぜなら、コラの音色に借り物的なよそよそしさがなかったからです。91年、トーゴで民主化運動が巻き起こり、デモやストライキで首都ロメは騒然となりました。エヤデマ大統領（当時）はしかたなく多党制に移行しますが、暫定政権発足後も、エヤデマ支持派がクーデターを起すなど混乱は続き、ロメ市民は、デモやストライキを鎮圧する兵士たちの暴力の恐怖にさらされる毎日が続きました。そんなさなか、ヤオボビーの両親はわが子を守るため、彼を隣国のガーナへ送る決心をします。92年、まだ13歳のヤオボビーは、わずかばかりの金を持たされ、父の運転する車でトーゴ＝ガーナ国境沿いまで連れて行かれ、車を降ろされました。置き去りにされたヤオボビーは、その後サティマジャ難民キャンプで３ヶ月をすごし、市場で薬味を売りながらバス代を稼ぎ、ガーナの首都アクラに暮らす姉のところへと身を寄せます。結局、ヤオボビーはトーゴへ再び戻るまで半年間の亡命生活を体験することになりますが、トーゴ帰国後、将来に絶望したヤオボビーは学校へ再び戻ろうとはしませんでした。そのことを今も悔いるヤオボビー..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-21T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/YaoBobby2020Histoires20d'un20Continet.JPG" width="210" height="190" border="0" align="" alt="YaoBobby  Histoires d'un Continet.JPG" /><br />
<br />
ヒップホップが苦手とはいえ、音楽的な説得力のあるアフリカン・ラップは気になります。<br />
今度はトーゴという小国から、注目の作品が登場しました。<br />
96年、トーゴ初のラップ・クルー、ジャンタ・カンを結成したヤオボビーの初のソロ作です。<br />
ソロ・デビューといってもジャンタ・カンを脱退したわけではなく、<br />
ジャンタ・カンの活動は継続中とのこと。<br />
本作はヤオボビーの個人的な体験をもとにした、きわめてパーソナルな作品となっています。<br />
<br />
トラック・メイキングで印象的なのがコラを大きくフィーチャーしていることで、<br />
最初聴いた時は少し違和感をおぼえました。<br />
ロメ出身のエヴェ人のヤオボビーは、コラとは無縁の文化に育った人のはずだからです。<br />
トーゴはグリオがコラを演奏するマンデ文化圏じゃありませからね。<br />
自身のルーツであるエヴェの楽器ではなく、コラを使う理由といえば、<br />
アフリカのサウンド・イメージとしての効用しか考えられず、<br />
それってステレオタイプなんじゃないの？という疑問を感じたというわけです。<br />
<br />
しかしアルバムを聴き進めるうちに、<br />
個人的な体験を自身のルーツで彩るとテーマに広がりがなく、<br />
みずからの体験をアフリカ共通の社会問題として捉えてもらうには、<br />
よりユニヴァーサルなサウンド・イメージが必要と<br />
ヤオボビーが考えたのではないかと思えるようになりました。<br />
なぜなら、コラの音色に借り物的なよそよそしさがなかったからです。<br />
<br />
91年、トーゴで民主化運動が巻き起こり、デモやストライキで首都ロメは騒然となりました。<br />
エヤデマ大統領（当時）はしかたなく多党制に移行しますが、<br />
暫定政権発足後も、エヤデマ支持派がクーデターを起すなど混乱は続き、<br />
ロメ市民は、デモやストライキを鎮圧する兵士たちの暴力の恐怖にさらされる毎日が続きました。<br />
<br />
そんなさなか、ヤオボビーの両親はわが子を守るため、彼を隣国のガーナへ送る決心をします。<br />
92年、まだ13歳のヤオボビーは、わずかばかりの金を持たされ、<br />
父の運転する車でトーゴ＝ガーナ国境沿いまで連れて行かれ、車を降ろされました。<br />
置き去りにされたヤオボビーは、その後サティマジャ難民キャンプで３ヶ月をすごし、<br />
市場で薬味を売りながらバス代を稼ぎ、ガーナの首都アクラに暮らす姉のところへと身を寄せます。<br />
結局、ヤオボビーはトーゴへ再び戻るまで半年間の亡命生活を体験することになりますが、<br />
トーゴ帰国後、将来に絶望したヤオボビーは学校へ再び戻ろうとはしませんでした。<br />
そのことを今も悔いるヤオボビーは、トーゴの人口の半分が18歳以下である若い世代に向け、<br />
けっして希望を失ってはいけないというメッセージと、教育の重要性を訴えています。<br />
<br />
ヤオボビーがラップする八百長の選挙、腐敗、暴力というアフリカの政・官・民の社会問題は、<br />
個人的な体験を通しているからこそ、単なる批評的な態度ではない説得力があり、<br />
アルバム全体を覆う深い哀しみのトーンは、ストレイトな怒りよりも胸に迫ります。<br />
<br />
YaoBobby  "HISTOIRES D’UN CONTINENT"  Les Changeurs/RFI  no number  (2011)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-19">
<title>ハリージ＋グナワ　アスマ・レムナワル</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-19</link>
<description>いきなりカルカベとゲンブリが奏でるグナワのリズムに始まり、そこにハリージの三連が覆いかぶさるオープニング。なにこれっ！　カッコよすぎっ！　さらにホーンズが加わり、ファンク・ベースは躍動しまくり、パーカッシヴなハリージ・サウンドが暴れまくる。うわぁ、このアレンジ、凝ってるねえ。「ヴォイス・オヴ・グルーヴ｣のセルフ・コピーを持つモロッコの女性シンガー、アスマ・レムナワルの新作は、流行のハリージをたっぷりと取り入れた仕上がり。ミディアム・ナンバーの洗練されたシャバービーぽい曲にも、ハリージのアクセントを持ったリズムが滑り込んでくるといった按配。全曲これでもかっ！とばかりにハリージで迫っているわけではなく、カーヌーンをフィーチャーした、ウチコミ中心のシャバービー・ナンバーや、ピアノやギターに導かれて歌うスロー・ナンバーに、アラビックな旋律が全く出てこない、西洋ポップス調ナンバーも箸休めにあったりして、アスマは艶っぽいせつなげな歌声も聞かせてくれます。ビートを利かせた曲では、重厚なガイタの合奏をフィーチャーした、バングラ・ビートにも似たパーカッシヴなダンス・チューンから、パーカッション隊に煽られて男女コーラスや弦オーケストラが舞う典型的なハリージ・サウンドの曲までありますが、ベスト・トラックは、ハリージ＋グナワ＋ファンクに仕上げた６曲目でしょう。３つのジャンルを横断したリズム・アレンジにのって、メロディはライという見事なミクスチャーぶりで、アスマのキレのあるコブシも、ここぞとばかりにキメてくれます。アルバム・ラストは、ウードとパーカッションを伴奏に、男性コーラスの手拍子で歌う伝統スタイルの曲。全曲すべて表情が違うマテリアルを並べたのは壮観で、さまざまなリズム処理を施したプロデュースの手腕にも脱帽です。　　　アルバム・リリースは2010年ということで、なんだ、ハリージ・ブームは、民主化運動の「アラブの春」よりも前から始まっていたんですね。アスマのアルバムは、05年の“SHAY A'ADY” に08年の“MEN HENA LE BOKRA” と愛聴してきましたけれど、ファンでいて良かったぁ。ついに完成した彼女の最高作とめぐり合え、大満足であります。Asma Lmnawar  &quot;ROUH&quot;  Rotana  CDROT1751  (2010)Asmaa Lemnawar  &quot;SHAY A'ADY&quot;  Funoon Aljazee..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-19T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Asma20Lmnawar2020ROUH.JPG" width="194" height="191" border="0" align="" alt="Asma Lmnawar  ROUH.JPG" /><br />
<br />
いきなりカルカベとゲンブリが奏でるグナワのリズムに始まり、<br />
そこにハリージの三連が覆いかぶさるオープニング。<br />
なにこれっ！　カッコよすぎっ！　<br />
さらにホーンズが加わり、ファンク・ベースは躍動しまくり、<br />
パーカッシヴなハリージ・サウンドが暴れまくる。<br />
うわぁ、このアレンジ、凝ってるねえ。<br />
<br />
「ヴォイス・オヴ・グルーヴ｣のセルフ・コピーを持つ<br />
モロッコの女性シンガー、アスマ・レムナワルの新作は、<br />
流行のハリージをたっぷりと取り入れた仕上がり。<br />
ミディアム・ナンバーの洗練されたシャバービーぽい曲にも、<br />
ハリージのアクセントを持ったリズムが滑り込んでくるといった按配。<br />
<br />
全曲これでもかっ！とばかりにハリージで迫っているわけではなく、<br />
カーヌーンをフィーチャーした、ウチコミ中心のシャバービー・ナンバーや、<br />
ピアノやギターに導かれて歌うスロー・ナンバーに、アラビックな旋律が全く出てこない、<br />
西洋ポップス調ナンバーも箸休めにあったりして、<br />
アスマは艶っぽいせつなげな歌声も聞かせてくれます。<br />
<br />
ビートを利かせた曲では、重厚なガイタの合奏をフィーチャーした、<br />
バングラ・ビートにも似たパーカッシヴなダンス・チューンから、<br />
パーカッション隊に煽られて男女コーラスや弦オーケストラが舞う<br />
典型的なハリージ・サウンドの曲までありますが、<br />
ベスト・トラックは、ハリージ＋グナワ＋ファンクに仕上げた６曲目でしょう。<br />
３つのジャンルを横断したリズム・アレンジにのって、<br />
メロディはライという見事なミクスチャーぶりで、<br />
アスマのキレのあるコブシも、ここぞとばかりにキメてくれます。<br />
<br />
アルバム・ラストは、ウードとパーカッションを伴奏に、<br />
男性コーラスの手拍子で歌う伝統スタイルの曲。<br />
全曲すべて表情が違うマテリアルを並べたのは壮観で、<br />
さまざまなリズム処理を施したプロデュースの手腕にも脱帽です。<br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Asma20Lmnawar2020SHAY20A'ADY.JPG" width="192" height="191" border="0" align="" alt="Asma Lmnawar  SHAY A'ADY.JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Asma20Lmnawar2020MEN20HENA20LE20BOKRA.JPG" width="220" height="194" border="0" align="" alt="Asma Lmnawar  MEN HENA LE BOKRA.JPG" /><br />
<br />
アルバム・リリースは2010年ということで、なんだ、ハリージ・ブームは、<br />
民主化運動の「アラブの春」よりも前から始まっていたんですね。<br />
アスマのアルバムは、05年の“SHAY A'ADY” に<br />
08年の“MEN HENA LE BOKRA” と愛聴してきましたけれど、ファンでいて良かったぁ。<br />
ついに完成した彼女の最高作とめぐり合え、大満足であります。<br />
<br />
Asma Lmnawar  "ROUH"  Rotana  CDROT1751  (2010)<br />
Asmaa Lemnawar  "SHAY A'ADY"  Funoon Aljazeera  07243-873660-2-2  (2005)<br />
Asma Lmnawar  "MEN HENA LE BOKRA"  Rotana  CDROT1420  (2008)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-17">
<title>奴隷文化が生んだマロヤを掘り下げて　ランディゴ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-17</link>
<description>海老原政彦さんがレユニオン音楽を紹介した音樂夜噺で、メディ・ジェルヴィルに次いで印象に残ったアルバムが、このランディゴでした。マロヤをベースに、バラフォンやンゴニといったアフリカの楽器も使って、マロヤのアフロ的成分をより深く掘り下げようとしているグループです。このグループの面白さはなんといっても、効果的な楽器の使い方にあります。たとえば、ビリンバウ、カポエイラ、サンバ・ジ・ローダなどを歌詞に織り込んだ“Beleza” では、ブラジルのビリンバウと同じ楽器で、レユニオンでボブレと呼ばれる民俗楽器を大きくフィーチャーし、バイーアのアフロ・ブラジリアン音楽と共振してみせます。ボブレは、普段マロヤの演奏のなかであまり目立った使われ方をしないので、これほど鮮やかにボブレとビリンバウの関係を示して見せたのには感心しました。この曲では、16世紀、無人島のレユニオンにアフリカの奴隷が連行されて生まれたマロヤと、ブラジルに送られた奴隷たちが生み出したバイーアの音楽文化の歴史を、鮮やかに示してみせたというわけです。この曲を含め、アルバム全曲を書いたリーダー兼シンガーのオリヴィエ・アラストが、マロヤの歴史を深く理解しているのはもちろんのこと、アフリカ音楽ばかりでなく、ブラジル、ジャマイカなどの音楽にも造詣が深いことがどの曲からもしっかりと伝わってきて、すっかりまいってしまいました。アコーディオンを使った演奏も、クレオールぽいセガにするのではなく、よりアフロ色の強いディープなサウンドに仕上げているし、バラフォンを使った演奏では、マリのネバ・ソロを思わせるサウンドを聞かせます。ンゴニを使った“Lamour” の三連リズムやメロディなんて、まるでグナワみたいじゃないですか。メロディカを使っているのも、またユニークですね。ダブまで取り入れているのは、明らかにオーガスタス・パブロの影響にせよ、マロゲなどといってマロヤとレゲエを安直にミックスしていたかつての連中とはまったく深みの違う、ブラジルやカリブの奴隷文化が生み出した音楽への共感が伝わってくるようです。メディ・ジェルヴィルといい、ランディゴといい、自分たちをアイデンティファイする音楽として、マロヤを深く捉え直そうとしているレユニオン新世代の誕生は頼もしい限りで、今後マロヤがどのように展開していくのか、楽しみです。Lindigo  &quot;MALOYA POWER&quot;  Hélico  HWB5812..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-17T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Lindigo20Maloya20Power.JPG" width="217" height="193" border="0" align="" alt="Lindigo Maloya Power.JPG" /><br />
<br />
海老原政彦さんがレユニオン音楽を紹介した音樂夜噺で、<br />
メディ・ジェルヴィルに次いで印象に残ったアルバムが、このランディゴでした。<br />
マロヤをベースに、バラフォンやンゴニといったアフリカの楽器も使って、<br />
マロヤのアフロ的成分をより深く掘り下げようとしているグループです。<br />
<br />
このグループの面白さはなんといっても、効果的な楽器の使い方にあります。<br />
たとえば、ビリンバウ、カポエイラ、サンバ・ジ・ローダなどを歌詞に織り込んだ“Beleza” では、<br />
ブラジルのビリンバウと同じ楽器で、レユニオンでボブレと呼ばれる民俗楽器を大きくフィーチャーし、<br />
バイーアのアフロ・ブラジリアン音楽と共振してみせます。<br />
ボブレは、普段マロヤの演奏のなかであまり目立った使われ方をしないので、<br />
これほど鮮やかにボブレとビリンバウの関係を示して見せたのには感心しました。<br />
<br />
この曲では、16世紀、無人島のレユニオンにアフリカの奴隷が連行されて生まれたマロヤと、<br />
ブラジルに送られた奴隷たちが生み出したバイーアの音楽文化の歴史を、<br />
鮮やかに示してみせたというわけです。<br />
この曲を含め、アルバム全曲を書いたリーダー兼シンガーのオリヴィエ・アラストが、<br />
マロヤの歴史を深く理解しているのはもちろんのこと、<br />
アフリカ音楽ばかりでなく、ブラジル、ジャマイカなどの音楽にも造詣が深いことが<br />
どの曲からもしっかりと伝わってきて、すっかりまいってしまいました。<br />
<br />
アコーディオンを使った演奏も、クレオールぽいセガにするのではなく、<br />
よりアフロ色の強いディープなサウンドに仕上げているし、<br />
バラフォンを使った演奏では、マリのネバ・ソロを思わせるサウンドを聞かせます。<br />
ンゴニを使った“Lamour” の三連リズムやメロディなんて、まるでグナワみたいじゃないですか。<br />
<br />
メロディカを使っているのも、またユニークですね。<br />
ダブまで取り入れているのは、明らかにオーガスタス・パブロの影響にせよ、<br />
マロゲなどといってマロヤとレゲエを安直にミックスしていたかつての連中とはまったく深みの違う、<br />
ブラジルやカリブの奴隷文化が生み出した音楽への共感が伝わってくるようです。<br />
<br />
メディ・ジェルヴィルといい、ランディゴといい、自分たちをアイデンティファイする音楽として、<br />
マロヤを深く捉え直そうとしているレユニオン新世代の誕生は頼もしい限りで、<br />
今後マロヤがどのように展開していくのか、楽しみです。<br />
<br />
Lindigo  "MALOYA POWER"  Hélico  HWB58123  (2011)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-15">
<title>マロヤを太い根っ子にしたジャズ・ピアニスト　メディ・ジェルヴィル</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-15</link>
<description>　　　先々月の音樂夜噺では、海老原政彦さんがレユニオンから持ち帰られたＣＤをいろいろ聞かせていただいたんですが、なかでも抜きん出ていたのが、マロヤ・ジャズを演奏するピアニスト、メディ・ジェルヴィルでした。その時に流されたダニエル・ワロ作のマロヤ・ナンバーの“Barmine” にシビれ、曲が終わるなり、イェー！と思わず声を上げ拍手してしまった、おバカな私。すんません、場所もわきまえず。あんまりにもカッコよかったもんで。で、その“Barmine” が収録されたメディのアルバム“FO KRONM LA VI” をソッコー手に入れたんですが、いや、このアルバム、すごい傑作ですね。コンテンポラリー・ジャズの側面も楽しめる、一級品のクレオール・ポップ・アルバムです。メディはピアノをプレイするばかりでなく、全編で歌ってもいるんですが、甘い声の持ち主で、歌手としても魅力のある人です。マロヤ・ジャズというので、聴く前は、また小器用なジャズ・ミュージシャンが、マロヤのリズムだけ借用してんだろと思ったら、そんな低次元の作品ではありませんでした。これまでもレユニオンには、マロヤとレゲエをミックスしたマロゲだの、ズークとミックスしたマズークだの、マロヤを表面的に取り入れた、ココロザシの低いミクスチャー・アルバムがクサるほど出ていたので、つい警戒してしまったんですけど、その頃から20年近く経って、レユニオンのポップスもレヴェルが上がったのを実感します。それにしても、メディはすごい。自作曲はすべて６拍子か変拍子。カヴァー曲も、スティングの６拍子曲“It's Probably Me” やデイヴ・ブルーベックの５拍子曲“Blue Rondo A La Turk” を取り上げるなど、変拍子の急速調リズムに鮮やかにのりながら、流麗なピアノ・ソロを披露しています。さらに、メディのジャズ・ピアニストとして才能を発揮したアルバムに、06年のストレイトなジャズ作“JAZZ AMWIN” もあります。こちらも６拍子を中心に変拍子が満載で、メディの体内に、８分の６拍子のマロヤのリズムが完全に血肉化しているのを実感できます。どの曲からも、じっさいは鳴っていないカヤンブ（マロヤで使われる大型シェイカー）のリズムが聞こえてくるようです。ドラムスにオラシオ “エル・ネグロ” エルナンデス、ベースにドミニク・ディ・ピアッツァを起用したのも大正解で、二人の卓越したテクニック..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-15T00:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Meddy20Gerville2020FO20KRONM20LA20VI20(Fr).JPG" width="212" height="189" border="0" align="" alt="Meddy Gerville  FO KRONM LA VI (Fr).JPG" />　　　<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Meddy20Gerville20Fo20Kronm20La20Vi20(US).JPG" width="212" height="189" border="0" align="" alt="Meddy Gerville Fo Kronm La Vi (US).JPG" /><br />
<br />
先々月の音樂夜噺では、海老原政彦さんがレユニオンから持ち帰られたＣＤを<br />
いろいろ聞かせていただいたんですが、<br />
なかでも抜きん出ていたのが、マロヤ・ジャズを演奏するピアニスト、メディ・ジェルヴィルでした。<br />
その時に流されたダニエル・ワロ作のマロヤ・ナンバーの“Barmine” にシビれ、<br />
曲が終わるなり、イェー！と思わず声を上げ拍手してしまった、おバカな私。<br />
すんません、場所もわきまえず。あんまりにもカッコよかったもんで。<br />
<br />
で、その“Barmine” が収録されたメディのアルバム<br />
“FO KRONM LA VI” をソッコー手に入れたんですが、いや、このアルバム、すごい傑作ですね。<br />
コンテンポラリー・ジャズの側面も楽しめる、一級品のクレオール・ポップ・アルバムです。<br />
メディはピアノをプレイするばかりでなく、全編で歌ってもいるんですが、<br />
甘い声の持ち主で、歌手としても魅力のある人です。<br />
<br />
マロヤ・ジャズというので、聴く前は、また小器用なジャズ・ミュージシャンが、<br />
マロヤのリズムだけ借用してんだろと思ったら、そんな低次元の作品ではありませんでした。<br />
これまでもレユニオンには、マロヤとレゲエをミックスしたマロゲだの、<br />
ズークとミックスしたマズークだの、マロヤを表面的に取り入れた、<br />
ココロザシの低いミクスチャー・アルバムがクサるほど出ていたので、<br />
つい警戒してしまったんですけど、その頃から20年近く経って、<br />
レユニオンのポップスもレヴェルが上がったのを実感します。<br />
<br />
それにしても、メディはすごい。<br />
自作曲はすべて６拍子か変拍子。カヴァー曲も、スティングの６拍子曲“It's Probably Me” や<br />
デイヴ・ブルーベックの５拍子曲“Blue Rondo A La Turk” を取り上げるなど、<br />
変拍子の急速調リズムに鮮やかにのりながら、流麗なピアノ・ソロを披露しています。<br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Meddy20Gerville20Jazz20Amwin.JPG" width="193" height="190" border="0" align="" alt="Meddy Gerville Jazz Amwin.JPG" /><br />
<br />
さらに、メディのジャズ・ピアニストとして才能を発揮したアルバムに、<br />
06年のストレイトなジャズ作“JAZZ AMWIN” もあります。<br />
こちらも６拍子を中心に変拍子が満載で、<br />
メディの体内に、８分の６拍子のマロヤのリズムが完全に血肉化しているのを実感できます。<br />
どの曲からも、じっさいは鳴っていないカヤンブ（マロヤで使われる大型シェイカー）の<br />
リズムが聞こえてくるようです。<br />
<br />
ドラムスにオラシオ “エル・ネグロ” エルナンデス、<br />
ベースにドミニク・ディ・ピアッツァを起用したのも大正解で、<br />
二人の卓越したテクニックによって、６拍子系のリズムがしなやかにグルーヴします。<br />
この二人が参加していると聞いたら、興味をそそられるジャズ・ファンも多いのでは。<br />
<br />
“FO KRONM LA VI” はレユニオンでも大きなセールスを上げ、<br />
その後、曲を一部削り曲順を変えた新装版が、全世界に向けて再発売されました。<br />
ぼくも最初に買ったのが12曲入りの新装版のアメリカ盤（写真右）の方で、<br />
後から17曲入りのオリジナルのフランス盤（写真左）の存在を知りました。<br />
どちらもジャケットはほぼ同じで、<br />
わずかにロゴタイプのみが微妙に違っていますが、ＣＤ番号は異なります。<br />
<br />
オリジナルから削られたのは、<br />
メディのピアノとマロヤのパーカッション隊による短いインタールードのインスト演奏で、<br />
逆に新装版には、スティングの“It's Probably Me” が追加収録されています。<br />
マロヤ・ジャズを標榜するメディらしさは、オリジナル盤の方がくっきりと表れているといえますが、<br />
新装版のスティングのマロヤ・カヴァーも秀逸なので、どちらが良いかは迷うところです。<br />
<br />
<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Meddy20Gerville207eme20Ciel.JPG" width="190" height="191" border="0" align="" alt="Meddy Gerville 7eme Ciel.JPG" /><br />
<br />
昨年リリースされた新作“7ÈME CIEL” は“FO KRONM LA VI” のヒットの余勢で、<br />
よりコンテンポラリーな仕上がりとなっていて、クレオール・ポップの好アルバムとなっています。<br />
こちらはジャズ色がやや後退して、フュージョンぽくなったともいえるかな。<br />
メディのマロヤ・ルーツがホンモノであることが、ラスト曲でさらりと表れていて、<br />
ゲスト参加したサックス奏者の父とともにマロヤを演奏しています。<br />
メディがマロヤを太い根っ子としていたのは、父親譲りだったというわけですね。<br />
<br />
Meddy Gerville  "FO KRONM LA VI"  Muzik Export Association  MG006.08  (2008)<br />
Meddy Gerville  "FO KRONM LA VI"  Muzik Export Association  MG008.11  (2011)<br />
Meddy Gerville  "JAZZ AMWIN"  Muzik Export Association  MG005.06  (2006)<br />
Meddy Gerville  "7ÈME CIEL"  Muzik Export Association  MG007.11  (2011)<a name="more"></a>
]]></content:encoded>
</item>
<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-13">
<title>アンタヌシのダンス・ポップ　ラバザ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-13</link>
<description>カネラ嬢があまりにかわいくって、思わず最初に取り上げてしまいましたけど、ひさしぶりに、マダガスカルの地元ＣＤをあれこれ手に入れました。マルヴァニの名手トンボ・ダニエルや、マダガスカル特有のブラスバンドなど、その中身はさまざまなんですけど、ディスクがどれもＣＤ－Ｒというのは、少々残念。とはいえ、内容はいずれもしっかりとスタジオで制作されたものばかりで、なかにはそのまま世界で通用しそうなクオリティのものもあります。これだけのものがありながら、国外に流通しないのは、もったいないですね。なかでも注目したいのは、2001年に結成されたラバザというグループ。マダガスカル南東部、トゥリアラ州アヌシ地方フォール・ドーファン出身のグループで、この地方に暮らすアンタヌシ人の伝統的なダンス音楽を現代化し演奏しています。ここのところマダガスカル南部の音楽に注目を集まるようになり、南西部の町チュレアールで盛り上がるツァピクは世界にも届くようになりましたが、ラバザは同じ南部でも、東側のアヌシ地方の伝統音楽をベースとしています。ラバザが演奏するのは、ダンス音楽のカトレハキ、冠婚葬祭の音楽サランドラ、トランスするための儀式音楽カラタキというアンタヌシ人の伝統音楽だそうで、アンタヌシの民俗楽器にベースとドラムスを導入し、ダンス・ポップに仕上げています。ちなみにドラムスは、ベース・ドラム抜きのスネア、ハイ・ハット、フロア・タムのみのセットです。リーダーのＲ・クリスト・ベニーが、素朴な手製の弦楽器ピティキ・ランガイを掻き鳴らし、男女コーラスを従え、目の覚めるようなビートで駆け抜けるんですが、これがスゴイ。ぴちぴちと飛ぶ跳ねるハチロクや、疾走する４分の４拍子の小気味良さは、目の覚めるフレッシュさ。キレのある掛け声や指笛も乱れ飛ぶ、圧巻のダンス・ミュージックですが、イキオイ一辺倒でなく、コーラスのハーモニー・アレンジなどはよく練られています。欧米のディストリビューターの目にひっかかれば、このまま世界デビューできること、確実な傑作じゃないですかね。ぜひWOMEXなどを通じ、世界に飛び出てほしいものです。Rabaza  &quot;MITSANGANA ZANARAY&quot;  Tropik Prod/Super Music Pro  no number  (2009)</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:creator>bunboni</dc:creator>
<dc:date>2012-04-13T00:00:00+09:00</dc:date>
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<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Rabaza2020Mitsangana20Zanaray.JPG" width="187" height="190" border="0" align="" alt="Rabaza  Mitsangana Zanaray.JPG" /><br />
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カネラ嬢があまりにかわいくって、思わず最初に取り上げてしまいましたけど、<br />
ひさしぶりに、マダガスカルの地元ＣＤをあれこれ手に入れました。<br />
マルヴァニの名手トンボ・ダニエルや、マダガスカル特有のブラスバンドなど、<br />
その中身はさまざまなんですけど、ディスクがどれもＣＤ－Ｒというのは、少々残念。<br />
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とはいえ、内容はいずれもしっかりとスタジオで制作されたものばかりで、<br />
なかにはそのまま世界で通用しそうなクオリティのものもあります。<br />
これだけのものがありながら、国外に流通しないのは、もったいないですね。<br />
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なかでも注目したいのは、2001年に結成されたラバザというグループ。<br />
マダガスカル南東部、トゥリアラ州アヌシ地方フォール・ドーファン出身のグループで、<br />
この地方に暮らすアンタヌシ人の伝統的なダンス音楽を現代化し演奏しています。<br />
ここのところマダガスカル南部の音楽に注目を集まるようになり、<br />
南西部の町チュレアールで盛り上がるツァピクは世界にも届くようになりましたが、<br />
ラバザは同じ南部でも、東側のアヌシ地方の伝統音楽をベースとしています。<br />
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ラバザが演奏するのは、ダンス音楽のカトレハキ、冠婚葬祭の音楽サランドラ、<br />
トランスするための儀式音楽カラタキというアンタヌシ人の伝統音楽だそうで、<br />
アンタヌシの民俗楽器にベースとドラムスを導入し、ダンス・ポップに仕上げています。<br />
ちなみにドラムスは、ベース・ドラム抜きのスネア、ハイ・ハット、フロア・タムのみのセットです。<br />
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リーダーのＲ・クリスト・ベニーが、素朴な手製の弦楽器ピティキ・ランガイを掻き鳴らし、<br />
男女コーラスを従え、目の覚めるようなビートで駆け抜けるんですが、これがスゴイ。<br />
ぴちぴちと飛ぶ跳ねるハチロクや、疾走する４分の４拍子の小気味良さは、目の覚めるフレッシュさ。<br />
キレのある掛け声や指笛も乱れ飛ぶ、圧巻のダンス・ミュージックですが、<br />
イキオイ一辺倒でなく、コーラスのハーモニー・アレンジなどはよく練られています。<br />
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欧米のディストリビューターの目にひっかかれば、<br />
このまま世界デビューできること、確実な傑作じゃないですかね。<br />
ぜひWOMEXなどを通じ、世界に飛び出てほしいものです。<br />
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Rabaza  "MITSANGANA ZANARAY"  Tropik Prod/Super Music Pro  no number  (2009)<a name="more"></a>
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<item rdf:about="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-11">
<title>マダガスカルのスウィート・リトル・シックスティーン　カネラ</title>
<link>http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-11</link>
<description>きゃ～わい～♡♡♡偶然見つけたYouTubeのヴィデオで、ハート射ぬかれました。マダガスカルのアイドル女性シンガー、といっていいんでしょうね。マラガシ・ポップのニュー・スター、カネラちゃんでありまっす！いつかこのコのアルバムを聴いてみたいなあと思っていたら、マダガスカルの現地盤のカタログで、運良く見つけちゃいました。kanella  madagascar と打ち込んでググれば、彼女のヴィデオがYouTubeに２本載っているので、ぜひ観てもらいたいんですけど、簾のような編み込みのドレッド・ヘアを振り乱し、華奢な身体で踊るその姿は、まさに熱帯の妖精。アイドル趣味のないオヤジさえも、夢中になっちゃいましたよ。カネラちゃんは1992年12月10日生まれ。アルバムには2009年7月リリースと書かれているので、逆算すると、録音時なんと16歳！スウィート・リトル・シックスティーン！！　ぴっちぴちなわけだぁ。内容は打ち込みを中心としたトロピカル・ポップで、80年代ズークを思わせるぎんぎんのデジタル・サウンド。時代がひとめぐりしてしまったせいか、今このサウンドを聴くと、かえって新鮮に響きますね。ズークやメレンゲやサルサを取り入れたサウンドは、めちゃくちゃカラフルです。ヴィデオでも観れる“Katy, Katy” は、懐かしやメレンブーティ・ガールズを思い起こすメレンハウスで、四つ打ちを強調したトラック・メイクは、90年代のラテンハウスを思わせます。サウンドのキーマンは、作曲・アレンジを務めたマックセス・セプシオン。90～00年代にマラガシ・ポップのスター歌手だったマックセスは、プロダクションのツボをよく心得ているようです。ローカルな低予算作とはいえ、キャッチーな曲を揃え、抜けるような青空と白い砂浜をイメージさせる底抜けのポップ感覚は、80年代のラ・カンパニー・クレオール以来のハジケっぷりで、胸をすきます。こんなにケレン味のないトロピカル・ポップを聞けたのは、何十年ぶりでしょうか。マラヴォワのようなメロディーのクレオール・ポップスもあれば、レユニオン音楽のマロヤまでやっているのにはビックリ。コーラス・パートで♪ マロヤ、マロヤ、マロヤ、マロヤ～♪と歌い、マロヤの特徴であるカヤンブのリズムも取り入れています。ヴァースのパートはマロヤのメロディーでなく普通のポップス調（セガ？）で、アクースティック・ギターがハチロクのリズムを刻む、面白い仕..</description>
<dc:subject>未分類</dc:subject>
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<dc:date>2012-04-11T00:00:00+09:00</dc:date>
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<img src="http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_17d/bunboni58/Kanella2020Amoureuse20De20Toi.JPG" width="216" height="192" border="0" align="" alt="Kanella  Amoureuse De Toi.JPG" /><br />
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きゃ～わい～♡♡♡<br />
偶然見つけたYouTubeのヴィデオで、ハート射ぬかれました。<br />
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マダガスカルのアイドル女性シンガー、といっていいんでしょうね。<br />
マラガシ・ポップのニュー・スター、カネラちゃんでありまっす！<br />
いつかこのコのアルバムを聴いてみたいなあと思っていたら、<br />
マダガスカルの現地盤のカタログで、運良く見つけちゃいました。<br />
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kanella  madagascar と打ち込んでググれば、<br />
彼女のヴィデオがYouTubeに２本載っているので、ぜひ観てもらいたいんですけど、<br />
簾のような編み込みのドレッド・ヘアを振り乱し、<br />
華奢な身体で踊るその姿は、まさに熱帯の妖精。<br />
アイドル趣味のないオヤジさえも、夢中になっちゃいましたよ。<br />
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カネラちゃんは1992年12月10日生まれ。<br />
アルバムには2009年7月リリースと書かれているので、逆算すると、録音時なんと16歳！<br />
スウィート・リトル・シックスティーン！！　ぴっちぴちなわけだぁ。<br />
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内容は打ち込みを中心としたトロピカル・ポップで、<br />
80年代ズークを思わせるぎんぎんのデジタル・サウンド。<br />
時代がひとめぐりしてしまったせいか、今このサウンドを聴くと、かえって新鮮に響きますね。<br />
ズークやメレンゲやサルサを取り入れたサウンドは、めちゃくちゃカラフルです。<br />
ヴィデオでも観れる“Katy, Katy” は、<br />
懐かしやメレンブーティ・ガールズを思い起こすメレンハウスで、<br />
四つ打ちを強調したトラック・メイクは、90年代のラテンハウスを思わせます。<br />
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サウンドのキーマンは、作曲・アレンジを務めたマックセス・セプシオン。<br />
90～00年代にマラガシ・ポップのスター歌手だったマックセスは、<br />
プロダクションのツボをよく心得ているようです。<br />
ローカルな低予算作とはいえ、キャッチーな曲を揃え、<br />
抜けるような青空と白い砂浜をイメージさせる底抜けのポップ感覚は、<br />
80年代のラ・カンパニー・クレオール以来のハジケっぷりで、胸をすきます。<br />
こんなにケレン味のないトロピカル・ポップを聞けたのは、何十年ぶりでしょうか。<br />
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マラヴォワのようなメロディーのクレオール・ポップスもあれば、<br />
レユニオン音楽のマロヤまでやっているのにはビックリ。<br />
コーラス・パートで♪ マロヤ、マロヤ、マロヤ、マロヤ～♪と歌い、<br />
マロヤの特徴であるカヤンブのリズムも取り入れています。<br />
ヴァースのパートはマロヤのメロディーでなく普通のポップス調（セガ？）で、<br />
アクースティック・ギターがハチロクのリズムを刻む、面白い仕上がりとなっています。<br />
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マラガシ・ポップでマロヤが聞けるのは珍しいと思うんですが、<br />
カネラは学業のために母親とレユニオンに引っ越したというので、その影響なのでしょう。<br />
アルバムはマダガスカルの首都アンタナナリヴでレコーディングされていて、<br />
学校の休みに里帰りして録音したのかな。<br />
全８曲30分に満たないミニ・アルバムというのが物足りないくらいの、<br />
元気いっぱい、はじけるような若さがまぶしい、カネラちゃんなのでありました。<br />
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Kanella  "AMOUREUSE DE TOI"  Carol Tana Music  OMDA45.590  (2008)<a name="more"></a>
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