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スウィート・キゾンバの若大将 バドーシャ

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海の彼方をみつめながら波打ちぎわを歩く、アルバムの主人公。
白く光る砂浜、大きく砕ける波しぶき、全身白の装いと、
リゾート・ミュージックを思わすジャケットは、
アフリカン・ポップスというよりは、まるでアメリカ西海岸産AORのよう。
アンゴラのキゾンバから、こういうセンスのジャケットが登場するあたり、
ポップスとしての成熟度の高さが示されているようで、嬉しくなりますね。

主役は、92年、ポルトガル南部の港町ポルティマンに生まれたバドーシャ。
カーボ・ヴェルデ人の父とアンゴラ人の母のもとに生まれ、
おととし14年、弱冠22歳という若さでデビューしたキゾンバのシンガーです。
前回記事のヨラ・セメード同様、この人もキゾンバど真ん中の人ではありますが、
最近のセンバ回帰の傾向を受け、
ディカンザを響かせるセンバもしっかりやってくれています。

デビュー作ですでに、作曲・マルチ楽器演奏・プロデュースと才能を発揮していましたが、
2作目では、さらにソングライティング面で著しい成長をみせています。
デビュー作では、G=アマドという人が共作者として多くクレジットされていましたが、
新作ではその名前が消え、代わりにR・ノブレガという人と多く共作しているので、
その影響も大きそうですね。

耳残りのするフックの利いたメロディが並び、
全17曲78分超えという長さを、飽かさず一気に聞かせるところは、
デビューまもない新人とは思えぬ仕事ぶりといえます。
打ち込みで作ったトラックと、ドラムスとベースの人力リズム・セクションのトラックを、
バランスよく配置したのも成功していて、プロダクションの充実ぶりにも、
キゾンバの絶好調を実感します。

8歳からカポエイラを学び、12歳の時にアルガルヴェで開かれた
カポエイラ大会で優勝したというのも合点のいく、頼もしい体格をしたバドーシャ。
見かけによらぬ、スウィート&メロウな味わいを聞かせる若大将です。

Badoxa "MEMÓRIAS" É-Karga Eventz/Vadisco 11.80.9782 (2016)
Badoxa "MINHAS RAIZES" É-Karga Eventz no number (2014)
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