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ビギン・ジャズ・ピアニストの逸材 ロナルド・チュール

Ronald Tulle  RAISING.jpg

いぇ~い! 胸をすくとは、まさにこのこと。
イキのいいビギン・ジャズに、全身総毛だっちゃいましたよ。
ゴキゲンなピアニストの名はロナルド・チュール。

64年マルチニークのフォール=ド=フランスに生まれ、80年にフランスのルーアンに音楽留学し、
87年の帰郷後、多くのズーク・シンガーに曲を提供するほか、
ディレクター、アレンジャーとして活躍してきた人だそうです。
活動歴を見ると、カッサヴ、マラヴォワ、ユジューヌ・モナ、ラルフ・タマール、エリック・ヴィルガル、
ジャン・フィリップ・マルテリー、ジェルトルード・セイナン、ラ・ペルフェクタなどなど、書ききれません。

裏方の仕事が長かったようですが、05年にデビュー作“FWI”をリリースし、
09年の“LES NOTES DE L’AME”を経て、本作が3作目にあたるんですね。
豊富なキャリアを裏打ちするように、ブレイクを効果的に使った曲作りはうまいし、
饒舌な指さばきや上原ひろみみたいな曲芸ぶりも、
嫌味になる一歩手前で止めていて、聞かせどころのツボがよくわかっているという感じ。
キレのあるピアノ・タッチと豪快なリズム感が実に爽快で、
ブリッジが4ビートになるカリプソの8曲目“Doud'” が、本作のハイライトかな。

ぼくのごひいきビギン・ジャズ・ピアニスト、マリオ・カノンジュの4つ年下で、ほぼ同世代。
遅咲きのソロ・アクトというところでしょうか。
本作はベーシストが4人参加していて、曲ごとに交替。
3人はエレクトリックだけど、ゆいいつアクースティックを弾くアレックス・ベルナールは、
マリオ・カノンジュとも一緒にやっていたヴェテランですね。
ドラマーはトーマス・ベロンとギヨーム・ベルナールの二人。
ギターとフェンダー・ローズの二人が、それぞれ1曲ずつ客演しています。

エルヴェ・セルカルなど若手の活躍も目立つ、フレンチ・カリビアン・ジャズ・シーン。
まだまだ知られざる逸材がいることを実感させられた1枚です。

Ronald Tulle "RAISING" Cysta Management CM007-02 (2014)
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