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モルナづくし ディナ・メディナ

Dina Medina  Mornamente.JPG

なるほどタイトルどおり、モルナづくしですね。
1曲目はAORムードのスムース・モルナ、2曲目はジャズ風味のモルナ、
3曲目はレゲエなモルナ(なんとトレスをフィーチャー!)、4曲目はクールなモルナ、
5曲目でようやく伝統的なスタイルの、
ヴァイオリンとカヴァキーニョをフィーチャーしたモルナとなります。

主役のディナ・メディナは、カーボ・ヴェルデ人両親のもと
オランダ、スキーダムで75年に生まれた女性シンガー。
12歳から歌手活動を始め、20歳でデビュー作をリリースし、すでにキャリアは長いようですが、
オランダという非ポルトガル圏で活動していたせいか、その名はあまり知られておらず、
ぼくもこのアルバムで初めて、ディナを知りました。
2006年にはポルトガルのファド歌手フェルナンド・ラメイリーニャスとのコラボで、
「ファド・モルナ」をテーマとしたツアーを敢行し、このツアーがきっかけとなり、
モルナにスポットを当てたアルバムを制作しようと考えたようです。

カーボ・ヴェルデの国民音楽モルナは、郷愁を誘う哀愁のある歌謡として知られていますが、
伝統的なモルナはリズムが単調で、全編モルナだとちょっとキツイというか、飽きがきてしまいます。
それを本作では、さまざまなアレンジでモルナの魅力を引き立てたというわけですね。

ディナのさっぱりとした歌声は、モルナの爽やかな哀感を引き出し、
メランコリックな味わいをさりげなく表現しています。
アルバム前半はほぼモルナで占められていますが、
後半ではカダンス、フナナー、コラデイラなども歌っています。

そして聴きものは、ボーナス・トラック扱いになっている、
シンフォニー・オーケストラとの共演ライヴのラスト2曲。
さらりと歌ったモルナから一転して、ぐっと歌い上げているんですね。
ジャック・ブレルの代表曲「行かないで」を、なんとクレオール語で熱唱。
さらに、もう1曲のバラードも丁寧かつ熱く歌い上げていて、う~ん、参りました。

シーラ・マジッドのライヴといい、交響楽団伴奏の歌に胸が熱くなる今日この頃です。

Dina Medina "MORNAMENTE" Cooperaiva Dinámica CDM160464010 (2010)
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ポルトガル語圏アフリカを繋ぐラッパー ジェネラル・デー

General D.jpg

在リスボンのモザンビーク人ラッパー、ジェネラル・デーの97年セカンド作。
ずいぶん探したんだけど、ポルトガル盤じたいが入手困難で、
もうとっくに諦めてた1枚。今頃になって見つかるとは。

ジェネラル・デーを知ったのは、“ONDA SONORA : RED HOT + LISBON” がきっかけ。
ブラジルのファンキン・ラタと共演していて、その名を覚えたんでした。
その直後に聴いたデビュー作の、
アレステッド・ディヴェロップメントを想わせるオーガニック感に惹かれました。
その後ジャケットがカッコいい、このセカンド作の存在を知り、
ずっと探し続けたものの、とうとう見つからずじまいだったというわけ。

ルーツを意識したデビュー作は、どこか観念的なアフリカン・サウンドだったのが、
本作ではバラフォン、親指ピアノ、ビリンバウなどの扱いも巧みとなり、ぐっと説得力を増しました。
カーボ・ヴェルデのミュージシャンを起用して、
カヴァキーニョ、コンサーティーナ、ハーモニカをフィーチャーした曲や、
ポルトガル・ギターをフィーチャーした曲、
さらにはアラ・ドス・ナモラードスのヌーノ・ゲレイロをゲストに迎え、
カウンターテナーを聞かせる曲など、
1曲1曲バックトラックがよく練られていて、カラフルに仕上げられています。

ジェネラル・デーは、PALOPやLusafricaを繋ぐ役割を本作で果たしています。
PALOPとはPaises Africanos de Lingua Oficial Portuguesの頭文字をとった、
ポルトガル語圏アフリカを意味する言葉で、LusafricaもPALOPと同義語。
ポルトガルの古名Lusitanoに由来する合成語で、
Lusophone(ポルトガル語)を話すアフリカの国という意味ですね。
アフリカン・ラップのアルバムの中でも出色の作品となった本作、
これ以後アルバムが出ていませんが、今はどうしているんでしょう。

General D "KANIMAMBO" EMI 7243-8-21365-2-1 (1997)
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ポール・ジャクソンの裏名盤 エディ・ヘンダーソン

Eddie Henderson Mahal.jpg

う~ん、この時代のクロスオーヴァーって、古くならないなあ。
フュージョンというネーミングに取って代わられる前のクロスオーヴァーは、
今聴き返しても、30年以上も昔のサウンドという感じがしません。

長年CD化を待ち望んでいたクロスオーヴァーの傑作、
トランペッターのエディ・ヘンダーソンが、
ハービー・ハンコック率いるヘッド・ハンターズの面々とともに録音した78年作です。
999円というお徳用盤で、ようやくCD化してくれました。
本当は日本盤を買うのはシャクなんだけど、
いつまで待ってもアメリカ盤は出ないので、仕方ありましぇん。
どちらかといえば知名度の低いアルバムですけど、
エレクトリック時代のハンコックが好きなファンの間では、裏名盤として知られている盤ですね。

エディ・ヘンダーソンは、90年代にビリー・ハーパーやケニー・バロンなどと共演して、
ストレイト・アヘッドなハード・バップ作もたくさん出しましたけど、
ぼくにとっては、この“MAHAL” がなんといっても思い出深いアルバムです。
エディの光沢感のあるトランペット・ソロ以上に、
ハンコックほかのメンバー全員によるアンサンブルのダイナミズムが、
このアルバムの最大の聴きどころとなっています。

1曲目のハンコック作の“Butterfly” は、
74年の“THRUST” に収録されたオリジナル・ヴァージョンを凌ぐグルーヴィーな演奏となっていて、
この曲最高のヴァージョンに仕上がっています。
グルーヴのカナメとなっているのが、ポール・ジャクソンのベース。
「ぐいのり」という形容がまさにピッタリの、
裏拍の絶妙なタイム感に、何度聴いてもゾクゾクしちゃいます。

スラップ奏法のベーシストがドラマーと同じビートを刻むことが多いのに対し、
スラップを使わないポール・ジャクソンは、ドラムスのビートとクロスしたり、
ビートの合間を縫うようなフレーズを畳み込むことによって、
バンド全体にウネリをもたらすグルーヴを生み出すのが特徴です。
ぼくはこういうタイプのベーシストが好きで、
チャック・レイニー、ポール・ジャクソン、アンソニー・ジャクソンの3人が、
マイ・フェバリット・ベーシスト(ツ)なんですね。

そんなグルーヴ・マスターの最高の名演が、このアルバムには存分に詰まっているわけで、
なかでも“Butterfly” は、クロスオーヴァー時代のジャズ・ファンクの名演といえます。

エディ・ヘンダーソン 「マハール(迷宮)」 EMIミュージック・ジャパン TOCJ50260 (1978)
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上海時代曲を歌う 林寶

林宝 上海歌姫.JPG

うひゃあ、なんだこの大きさは!
23センチ四方の大判サイズは、まるで写真集のよう。
タイトルとアーティスト名をデザインした透明スリップ・ケースを外すと、
CDとブックレットを納めた二つ折りの本体が現れます。
どんだけ豪華なつくりなんでしょか。

上海出身の女性シンガー林寶(リン・バオ)が昨年12月にリリースした最新作。
30~40年代の上海時代曲を歌った企画作と聞いてオーダーしてみたら、
やたらとでっかい荷が届き、???と思いながら箱を開けて驚いたというわけでした。

歌われているのは、周璇の「天涯歌女」に始まり、
潘秀瓊「情人的眼涙」、李香蘭「夜来香」、葛蘭「我要你的愛」「卡門」、白光「狂戀」、
姚莉「得不到的愛情」、呉鶯音の「明月千里寄相思」と、見事なまでにレトロなレパートリー揃い。
22ページのブックレットには、歌詞とそれぞれの曲の解説が、当時の写真と併せて載せてあります。

主役の林寶はバツグンの歌唱力を持ちながら、さりげなく歌える人で、
さらりと乾いた情感を感じさせる、すばらしいシンガーです。
周璇を意識した少女のようなコケティッシュな歌いぶりから、
しっとりとした大人の女性を表現する丁寧な歌唱まで、その変幻自在ぶりも鮮やかで、
う~ん、いいシンガーですねえ。

ジャズやラテンを溶け込ませた戦前上海歌謡を、
現代のセンスでブラッシュ・アップしたサウンド・プロダクションは、実にスムーズな仕上がり。
スウィング、タンゴ、フラメンコ、マンボなど、多彩な要素を織り込んだアレンジも見事なら、
アルバム・ラストで、港の船の汽笛や物売りの声、
ミュージック・ホールの観客の拍手をコラージュして、
ピアノとシンフォニー・オーケストラの優雅な短い演奏でアルバムの幕を閉じるという演出にも、
ウナらされました。

台湾の伊能靜が、95年に出した『百樂門小艶紅之快活歌』という企画作もありましたけど、
これまで聞いた上海オールディーズのリヴァイバル作のなかでは、間違いなく最高作ですね。
個人的には、レバノンの歌姫ハニーンの「アラボ・キューバン」以来のヒット作です。

林寶 「上海歌姫」 豊華唱片 STC1101 (2011)
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ブタウィの旧正月を祝って ガンバン・クロモン・モデルン・ナガ・サリ

Gambang Kromong Koplo.JPG

2年前、大衆味いっぱいのガンバン・クロモンに狂喜乱舞した
ガンバン・クロモン・モデルン・ナガ・サリの新作が届きました。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-05-14
前のアルバムが出た時も、よくまあこんなディープな音楽が
カセットでなくCDで出るもんだと思いましたが、
まさか続編というか新作が出るとは思わなかったので、嬉しい驚きです。

タイトルに「コプロ」とあるのは、ロック色を強めたダンドゥット
「ダンドゥット・コプロ」と同義語かと聴く前は警戒しましたけど、
別にガンバン・クロモンをロックぽくしているわけではありませんでした。
前のアルバムより、ビートを強化してテンポも速くダンサブルにしたところが、
「コプロ」だということなんでしょうかね。よくわかりませんけれども。
まあ、流行語のひとつとして、宣伝文句を借りてきただけのことなのかもしれませんが。

ガンバン(木琴)とクロモン(ゴング)の規則的なビートにのっかって、
ルバーブ、スリン、エレキ・ギターが好き勝手なフレーズを紡ぐ演奏ぶりは自由奔放そのもの。
その自由すぎる演奏ぶりに、「ほかの人のプレイ、聴いてんのか?」という感じもしますけど、
これでぴたりとアンサンブルがまとまっているんだから、なんとも不思議です。
長年一緒に演奏している連中とおぼしき、息の合ったプレイが見事です。

さらに、フィーチャーされる男女歌手の中には、
すさまじくフラットした音程で堂々と歌う者もいて、そのクセの強いエグ味は、
バタビア(ジャカルタの旧名)のブタウィ(ジャカルタ人)ならではと思わせます。
華人らしい祝祭感覚いっぱいのにぎにぎしいサウンドは、ブタウィの旧正月にぴったりですね。

Gambang Kromomg Modern "Naga Sari" "GAMBANG KROMONG KOPLO" Citra Suara CSS8020
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70年代MPBをジャジーに ジョアナ・ドゥア

Joana Duah  DÁ LICENÇA.JPG

春の光を思わせるジャケット。
厳しい北風に震える毎日をふと忘れさせる、すがすがしさに手が伸びました。

ジョアナ・ドゥアというMPBの新人女性シンガー、これがデビュー作だそうですが、
キャリア十分というか、下積みも長かった人のようで、
マルチナリアが抜けたあとのバタコトで歌い、ニュー・ヨークへ渡ってロメロ・ルバンボや
パウリーニョ・ブラガ、ベベウ・ジルベルトなどと共演するほか、
最近ではセルジオ・サントスやアミルトン・ジ・オランダのツアーにも同行した経歴の持ち主。

なるほど、ただの新人さんじゃないことは、
ジアナ・ヴィスカルジとミッヒ・フジシュカのコンビによる冒頭曲を聴くだけで、イッパツでわかります。
切り込んでくるホーン・セクションやブレイクを多用したアレンジにのって、
キレのある歌声でたたみこむように歌うジョアナは、なかなかに鮮やかです。

ゴンザギーニャ、ジャヴァン、ドリ・カイーミ、シコ・ブアルキ、マルコス・ヴァーリ、フィロー・マシャード、
ネルソン・アンジェラ、ジョアン・ボスコといった面々の曲をカヴァーするセンスも好感大なら、
サンバをベースにした70年代MPBの香り高いサウンドも嬉しいですね。
やや鋭角的なリズム・アレンジを施し、全体をジャジーなトーンで包んでいて、
ジアナ・ヴィスカルジと共通するジャズ・センスを感じさせる人です。

母音がちょっと鼻にかかるジョアナの歌い口もぼく好みで、
ガル・コスタをはじめ、ジョイス、ダニエラ・メルクリなど、
こういう発声をするMPB歌手って、多いですね。

Joana Duah "DÁ LICENÇA" Rob Digital RD154 (2011)
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さらばユッスー

Youssou Ndour Mballax Dafay Wax.JPG

アラブ歌謡アルバム“EGYPT”、映画のサントラ“I BRING WHAT I LOVE”、
レゲエ・アルバム“DAKAR-KINGSTON” と、ここ10年音楽的な創造力を失い、
迷走し続けている世界のスーパー・スター、ユッスー・ンドゥール。
セネガル大統領選に出馬すると聞き、
「ああ、いかにも」と冷ややかな感想しか浮かばなかったのは、
とっくにユッスーに愛想を尽かしていた証拠なのかもしれません。

新作なんかもうどうでもいいから、ユッスーが一番輝いていた
80年代後半のカセット作品を早くCDリイシューしてくれよ、というのがホンネなんですけど、
昨年の11月4日、地元向けにリリースした最新作は、
普段着姿のンバラを楽しめるというので、それじゃあと手を伸ばしてみました。

タイトル『ンバラは語る』のとおり、たしかに内容は全編ンバラで、
未発表の3曲と過去のヒット曲をメドレーにした3曲が交互に収められています。
メドレーでは“Thiapathioly” “Taaw” “Batey” といったおなじみのナンバーが次々と歌われ、
ンバラ・アレンジの“Ob-La-Di, Ob-La-Da” が登場するところも、ファンにはたまらないのでは。
シュペール・エトワール・ド・ダカールの面々もよくしなるビートで、
小気味よいシャープな演奏を繰り広げています。

でもなあ……。やっぱりユッスーに往年の輝きはないですね。
過去のヒット集という意味では、たしかに悪いアルバムではありません。
ユッスーの声もちゃんと出ているし、ンバラの演奏もきりりとタイトに引き締まっています。
でも、それだけ。これぐらいのアルバム、ユッスーなら楽勝で作れますよ。

名の売れた音楽家が、政治家に転身するような野心を持つようになったら、もうおしまい。
ライ・クーダーあたりにもそういう臭いがして、イヤな感じのする今日この頃です。

Youssou Ndour "MBALLAX DAFAY WAX" no label no number (2011)
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シャバービー再起動 ヘバ

Heba  HEKAITY MAAK.JPG

「アラブの春」で突然死してしまったシャバービー。
あの百花繚乱だったシャバービー・シーンはなんだったのかと思うほど、
革命以降、見事なほどぱったりと影を潜めてしまいました。
最大手のロターナのリリースも、ビッグ・ネームのみとなってしまい、
シャバービーの興隆の内実は、潤沢なオイル・マネーの余剰利益が生んだバブルだったと、
白日の下にさらされたかのようですね。

じっさい革命後のシャバービーのシンガーたちは、
政府の手先芸能人として糾弾されもしているようで、
旧体制派ど真ん中といえるアムル・ディアブなど、
革命で犠牲になった若者への追悼曲を歌ったりして、生き残りに必死のよう。
今後のアラブはシャバービーを否定して、ロック/オルタナティヴの時代になっていくんでしょうかね。

それはそれで残念だなあと、ロックぎらい・親歌謡派のぼくなどは思ってしまうのですが、
「まじか」という妙な名前のレーベルから出た、
新人シャバービー女性歌手の新作を聴くことができました。
調べてみると、エジプトのレコード会社アラム・エル・ファンが社名変更して、マジカになったようです。
アラム・エル・ファンは、ロターナがそのお株を取る以前、
シャバービーの中心的なレコード会社でしたね。

ヘバは、ぼくの好みの切ないメロディをしっとりと歌う人で、
こういうシャバービーの新作を聴けたのは1年ぶり。
都会的な洗練された歌を歌う人で、
古臭いちゃかぽこアレンジや、打ち込みがうるさい曲も一部あるものの、
喉の渇きを癒されるようで、ささいな不満も帳消しで楽しめました。
マジカのレーベル・サイトを覗いてみたら、シャバービーの歌手たちの近況や
新作ニュースもたくさん載っていて、まだまだ期待が持てそうです。

Heba "HEKAITY MAAK" Mazzika MAZCD204 (2011)
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ラガマフィンに匹敵するシャンガーン・ディスコ マガイサ

Magayisa C. Khosa.JPG

はぁ~、こんなアルバムがあったとは。

2年前イギリスのオネスト・ジョンズがリリースして話題沸騰となった
南ア辺境のダンス・ポップス、シャンガーン・エレクトロの20年前の姿を示すアルバム
『シャンガーン・ディスコ』が、どこぞの倉庫に眠っていたのやら、突然の蔵出しです。
なんと93年に、アメリカのGNP/クレッシェンドがライセンス契約で
リリースしてたっていうんだから、オドロキです。
う~ん、ぜんぜん知りませんでしたねえ。

シャンガーン・エレクトロは、首都ジョハネスバーグに出稼ぎでやってきた
北部リンポポ州のツォンガ(シャンガーン)人たちが、
故郷の伝統的なダンス音楽をストリート化させたものと聞いていましたけど、
いきなり突然変異のように誕生したわけではなく、その前段階として、
打ち込みを使ったシャンガーン・ディスコがあったっていうわけですか。な~るほど。

クリス・コサ率いる4人組のマガイサは、
シャンガーン・エレクトロのせわしないビート感もそのまんまなら、
脱力感たっぷりの男性歌手と女性コーラスまで見事におんなじ。
違いはといえば、ンバクァンガの影響を受けた硬質なギターやベースの生演奏が楽しめるので、
シャンガーン・エレクトロのチープさが苦手な人には、マガイサの方がぴったりくるかもしれません。

さらにマガイサの聴きどころは、93年とは思えぬ、打ち込みの見事な使いこなしぶり。
貧しいミュージシャンたちが使用する安価な機材で、
よくぞこれだけのサウンドを作り出せるものだと舌を巻かずにはおれません。
つくづく打ち込みという楽器は、操る人間のセンス次第というか、
その音楽を、極上にも、クズにも、変貌させてしまうのだから、オソロしいもんです。
打ち込みを使いこなしたその高度な技量は、
カシオトーンでラガマフィンを生み出したジャマイカ人と匹敵するもので、
どんな楽器だろうと土着化させてしまう能力は、さすがアフリカ人ですね。

Magayisa C. Khosa "SHANGAAN DISCO" GNP/Crescendo GNPD2215 (1993)
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レシーフェのカーニヴァルを彩るフレーヴォ ジョジルド・サー

Josildo Sa  Tem Frevo Na Latada.JPG

先週だったか、テレビのチャンネルを変えたら、
レシーフェのカーニヴァルがいきなり画面いっぱいに現れ、
おお!とばかりに引き込まれ、見入ってしまいました。
レシーフェのカーニヴァル音楽の主役であるフレーヴォを演奏するブラスバンドの一員に、
日本人俳優が加わるといった番組だったんですけど、
そういえば最近フレーヴォを聴いてないなあなんて、番組を観ながら思っていたら、
とびっきりハジけたフレーヴォを歌う男性歌手のアルバムに出くわしました。

ジョジルド・サーという名は、パウロ・モウラとの共演作くらししか覚えがありませんが、
歌声を聴く限り、かなりのヴェテランとおぼしき貫禄を感じさせる人です。
地元で長年歌ってきた人なんじゃないでしょうか。
ルイス・ゴンザーガ作のフレーヴォを中心に、歴代のフレーヴォ名曲を歌ったこの本作は、
まさしくレシーフェのカーニヴァルを疑似体験するような傑作に仕上がっています。

テレビ番組でも謳われていたとおり、レシーフェのカーニヴァルの参加者は約200万人。
リオやサルバドールより参加者が多く、世界最大規模としてギネス登録もされています。
そのカーニヴァルを支える音楽がフレーヴォなんですが、
アルバム・リリースに関しては、サンバと比較にならず、低調というほかありません。
2000年以降で記憶に残っているフレーヴォのアルバムといえば、
オルケストラ・ポプラール・ド・レシーフェの2作と、
スポック・フレーヴォ・オーケストラの2作くらいしか思いつかないもんなあ。
フレーヴォという言葉が初めて新聞に登場した1907年から
100年目にあたる2007年の節目の年にも、
ビスコイト・フィノから『フレーヴォの100年』という2枚組記念作が出ただけで、
ほかに目立ったアルバム・リリースがなかったのは、なんとも残念でした。

ジプシー・ブラス顔負けの音数の多い曲を演奏するブラスバンドといい、
ヒップホップ顔負けの人間業とは思えないアクロバティックなダンスといい、
フレーヴォに注目が集まらないほうが不思議なくらいなんですけどねえ。
「求む、シカケ人」といったところでしょうか。
アルバム数こそ少ないものの、上に掲げた5作とも極上の出来なのは、
複雑なフレーヴォの曲を演奏する優秀なメンバーと、アレンジャーが揃っている証拠です。

このジョジルド・サーのアルバムでも、レシーフェで現在最高のグループといわれる、
スポック・フレーヴォ・オーケストラの中心メンバーに、
フレーヴォのアレンジの重鎮アデミール・アラウージョとエドソン・ロドリゲスが参加して、
見事な演奏を聞かせてくれます。
どんなに音数の多い複雑なコンポジションでも、その音楽から優雅さが失われないのは、
フレーヴォの底流にショーロの伝統が受け継がれているからで、
そんなところも、ぼくがフレーヴォに惹きつけられる魅力といえます。

Josildo Sá "TEM FREVO NA LATADA" no label TBC0001 (2011)
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ティテ・クレ・アロンソが見つめたプエルト・リコ

Sono Sono Tite Curet.JPG年末恒例、プエルト・リコのバンコ・ポプラールが
プロデュースする企画アルバム。
今回2011年のテーマは、プエルト・リコ最高の
サルサ・ヒット・メイカー、ティテ・クレ・アロンソです。
ついに!というか、いつかティテ・クレ・アロンソを
テーマにやってくれるものと期待していただけに、
70年代からのサルサ・ファンにとっては、
待ちに待った企画ですね。

プエルト・リコの住民や、遠くニューヨークに暮らす同胞にとって、
ティテ・クレ・アロンソほど都市の生活実感に、
プエルトリカンの感情を織り上げた作家はいませんでした。
チェオ・フェリシアーノの名唱で有名な、
カリブの先住民の悲劇を歌いこんだ
「アナカオーナ」でも知られるとおり、
その穏やかなメロディの中に縫い込まれた深いセンティミエントは、
現実の毎日の生活や社会状況ばかりでなく、
プエルト・リコの歴史を折り重ねてこそ生み出されたものです。
その視点の確かさは、ジャーナリストでもあったティテ・クレ・アレンソならではで、
派手さはないけれど、ぐっと胸の奥底に届くメロディ、
それがティテ・クレ・アレンソが書く曲の特徴でもありました。

そんなティテ・クレ・アロンソをテーマに持ってきた今年の企画アルバム、
先にDVDが入ってきたので矢もたまらず買ってしまったんですが、
単なるクリップ集かと思ったら、とんでもない間違い。
立派なドキュメンタリー作品となっていて、ウナってしまいました。

アンディー・モンタニェスがストリートで歌うシーンや、
ジェルバ・ブエナが夜のパーティで演奏するシーン、
コルティーホの墓前でティテ・クレ・アロンソの思い出が語られ、
コルティーホの往年のシーンも白黒映像でちらっと登場するなど、
プエルト・リコの生活と音楽が満ち溢れたシーンの数々に、目は釘付けです。
もちろん生前のティテ・クレ・アレンソの映像もフィーチャーされますし、
伝説のチーター・ライヴ、チェオ・フェリシアーノの歌う「アナカオーナ」のシーンが
テレビから流れるニクイ演出もあったりして、もうファンにはたまりません。

チェオ・フェリシアーノ、ラロ・ロドリゲス、ルベン・ブラデス、ロベルト・ロエーナなどのヴェテランから、
マイケル・スチュワート、ジェルバ・ブエナ、サペロコ、カジェ・13などの中堅、若手に至るまで、
プエルト・リコのオール・スターが勢揃いしているばかりでなく、
それぞれのアルバムよりも、出来がいいんじゃないかといいたくなる歌と演奏がてんこ盛りです。
ラロ・ロドリゲスなんて、すっかり精彩を欠く印象があったんですけど、
見事な歌いっぷりに感服しましたし、チェオの円熟ぶりにも感じ入っちゃいましたね。

さらにびっくりのゲストには、シェウン・クティ。
残念ながら映像には登場せず、声のみの出演なんですけど、
アフロ色の濃いコンゴでカジェ・13と共演するという、絶妙なコラボレーション。
そういえばシェウンは、カジェ・13の“ENTREN LOS QUE QUIERAN”(2010) に、
ゲストで1曲フィーチャリングされてたんでしたっけね。

ボンバやプレーナなど伝統色の強いプエルト・リコ音楽もたっぷりと登場し、
ティテ・クレ・アロンソが見つめてきたプエルト・リコ音楽を、
見事にドキュメンタリー化したすばらしい映像作品となっています。

[DVD] "¡SONÓ, SONÓ… TITE CURET!" Popular POPX1211 (2011)
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ニジェールの若きトゥアレグたち クデデ、タルビヤット、アトリ・ナスーフ

Koudede  ALAMI’.JPGTarbiyat  BAGA.JPGAtri N’Assouf  AKAL.JPG

砂漠のブルースも、ここ10年ですっかり一大勢力を築くまでになりましたね。
世界デビューした数多くのグループの後を追って、
知られざる若手アーティストたちがゾクゾクと現れているようです。
そんな若きトゥアレグたちがひっそりリリースしていたインディ作を、3タイトル入手しました。

どういうわけかも3枚ともニジェールのアーティストで、いずれも旧作。
これまで日本に入ってこなかったものばかりで、
その流通事情の悪さは、ニジェールの不安定な政情や経済事情とも関係しているんでしょうか。
昨年来日したボンビーノもニジェールのトゥアレグでしたけど、
ボンビーノが世界デビューのチャンスを得たのは、
アメリカへ行って音楽関係者と交流したのがきっかけだったといいます。
ニジェール国内に留まった活動で世界のマーケットに乗るのは、まず無理なんでしょうね。

タクリスト・ナカルの元ギタリスト、クデデのソロ・アルバムは05年作。
クデデが弾くアクースティック・ギターに女性コーラスが付くだけという、
きわめてシンプルな作りのアルバムで、クデデがエレキ・ギターのほか、
ティンデやタンバリンなどのパーカッションを多重録音しています。
ゆったりとしたフォーキーなデザート・ブルースといった内容で、
郷愁を誘われるメロディと終始穏やかな表情を見せる歌は、とても親しみが持てます。
J・J・ケイルのファンに聴かせたくなりますねぇ。

タルビヤットは、トゥアレグの宗教指導者として著名なシェイク・モハメド・アドゥダの息子、
モハメド・アルムザミル・ザミルが93年に結成したバンド。
タルビヤットとは、シェイク・モハメド・アドゥダがそれぞれ出自の異なるトゥアレグたちのコミュニティを
統一して73年に設立した村の名前でもあり、タマシェク語で「教育」を意味するそうです。
タルビヤットで育ったザミルは、自身のバンドにその名を名付けたのですね。
ジャケットでギターを抱えているのがザミルのようですけど、
その顔立ちはまるでアジア系というかモンゴロイドで、なんだか親しみがわきますねえ。

つっかかるような独特なリズムの8分の6拍子に、このバンドの個性を感じさせます。
アクースティック・ギター、パーカッション、ベースが生み出すグルーヴにのって、
ソリッドなエレキ・ギターが切り込んできたり、1弦フィドルのイムザードがフィーチャーされたり、
男女コーラスも加わり、カラフルなサウンドを展開しています。
キリッとした演奏にも胸をすきますが、ザミルのヴォーカルにも味わいがあって、
サエないジャケットとみくびっていたら、びっくりしてしまう力作に仕上がっています。

3枚目の「砂漠の星」という名を冠したアトリ・ナスーフは、
ニジェールのトゥアレグであるギタリストのリッサと、
パーカショニストのプリュムがパリで結成したグループ。
ブルキナ・ファソ、アルジェリア、フランスと多国籍なメンバーを擁し、
ティナリウェンのアブダラやジャン・フィリップ・リキエルなどもゲスト参加しています。

ギターを抱えたトゥアレグの男がフランスの高層ビル群をバックに歩くジャケットを開くと、
広大なサヘルの砂漠が広がります。
バンドの出自を見事にヴィジュアル化したデジパックのジャケットや、
英訳の歌詞付きのライナーなど、世界のマーケットに通用するクォリティは3作中随一ですね。
ギター2台とベース、パーカッションのアンサンブルによる安定感のある演奏ぶりは、
どっしりとしていて、新人には似つかわしくない貫禄さえ感じさせます。

Koudede "ALAMI’I" Taxila 332006 (2005)
Tarbiyat "BAGAL" no label no number (2009)
Atri N’Assouf "AKAL" Atri Music SF046CD (2009)
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ペルナンブーコの先達に敬意を表して ジェラルド・マイア

Geraldo Maia  LADRAO DE PUREZAS.JPG

ギターとパンデイロだけの伴奏で、このキレ!
う~ん、サンバ・ファンにはたまらないノリですよ。
グルーヴィーな1曲目の“Vatapa” に、イッパツでまいってしまいました。
去年の秋によく聴き返していたマルコス・サクラメントのデビュー作と、
共通するセンスを感じさせる快作サンバです。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-11-05

これが8作目というジェラルド・マイア、もう中堅といっていいキャリアの持ち主のようですが、
恥ずかしながら、ぼくは本作で初めて知りました。すごくいいシンガーですね。
これまでのアルバムでは、ソングライターとして自作のサンバを歌ってきた人だそうですが、
本作は戦前北東部音楽の人気歌手、マネジーニョ・アラウージョの曲集となっています。

Manezinho Araujo  CUMA E O NOME DELE.JPG「エンボラーダの王様」と称されたマネジーニョ・アラウージョ(1910-1993)は、速射砲のような早口ヴォーカルでユーモラスなエンボラーダを歌って人気を博した、芸人気質のシンガーです。
33年にリオへ上京し、56年まで46枚のSPを残していて、当時の録音はレヴィヴェンド盤で聴くことができます。
56年にはシンテールから10インチLPも出していて、ロバに乗ったマネジーニョを描いたイラストのジャケットが秀逸なんですけど、いまだ見つからず、いつの日か探し出したい一枚であります。

このトリビュート集では、ハイ・トーンでコミカルに歌うマネジーニョの歌い回しを真似せず、
ジェラルド・マイア自身のスタイルで丁寧に歌っていて、
同郷のペルナンブーコの先達に敬意を表した、
爽やかなアルバムに仕上げたところが成功したといえますね。

あと、CDジャケットやライナーに飾られた、
マネジーニョ・アラウージョの絵もとてもいい味わいです。
素朴派のような絵で、ペルナンブーコの風物や、豊かな民話をもとにしたモチーフを描いていて、
ファンキーなエンボラーダとはがらり異なる、マネジーニョの別な才能を知ることができます。

Geraldo Maia "LADRÃO DE PUREZAS : UM TRIBUTO A MANEZINHO ARAÚJO" Biscoito Fino BF391 (2011)
Manezinho Araújo "CUMA É O NOME DELE?" Revivendo RVCD109
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ボスポラス海峡を渡るカモメ ミネ・ゲチェリ

Mine Geçlili  GECE KİRPIKLİ KADIN.JPG

新年を静かに迎えたのは理由があります。
下の娘が冬休みを利用して、暮れに顎の手術を受けたのです。
歯の噛み合わせを改善するための手術で、1年半前から準備してきたこととはいえ、
全身麻酔をする手術なので、家族みな緊張してその日を迎えました。

全身麻酔といえば、ぼくにとってはクララ・ヌネスの83年の医療事故が忘れられず、
顔には出さねども、正直不安でいっぱいでした。
無事手術は終わり、ホッとはしましたが、術後の矯正もあり、しばらく娘の不自由は続きます。
というわけで、我が家はクリスマスも正月行事もない年末年始となったのでした。

それにしても、次女は、去年の我が家の十大ニュースを独占しました。
暮れの大手術はトドメのようなもので、トルコ語オリンピック出場でアンカラへ行くわ、
交通事故に遭うわ、学年一位の成績を取るわと、話題てんこ盛りの一年でした。
なかでもトルコ行きは、一番の青天の霹靂というか、
引っ込み思案な次女の成長ぶりが実感できた、親として一番嬉しい出来事でしたよ。

トルコといえば、昨年はこれといった作品がないなと思っていたら、
ちょうど娘が入院準備を始める頃に、ミネ・ゲチェリの本作に出会えました。
ウード、カヌーン、ケマンチェ、チェロ、アコーディオン、ピアノ、ギターといった、
アクースティックな楽器が織り成す優美なアンサンブルを伴奏に、
トルコ大衆歌謡の巨匠ゼキ・ミュレンの作品を歌った素晴らしいアルバムです。

オリエントの洗練の粋を極めたプロダクションは、
モノクロ写真の階調の美を見るかのような繊細さにあふれ、
たゆたうエーゲ海の波のようなメロディにのせて歌う、
ミネの哀愁のこもったこぶし回しを目を瞑って聴いていると、
ボスポラス海峡を渡るカモメが瞼に浮かびます。

娘がトルコ語を習っていたトルコ人の先生に、トルコの音楽が大好きですと言ったら、
ぜひイスタンブールにいらっしゃいと誘われちゃいました。
いつか娘の案内で、トルコへ行けたらなあと思います。

Mine Geçili "GECE KİRPIKLİ KADIN" Mega Müzik 34Ü.963 (2010)
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新春を運ぶカンコベラ

THE KANKOBELA OF THE BATONGA VOL.2.JPG

新年の聴き初めは、景気づけになる元気な音楽で迎えるのを常としていましたけど、
今年はそっと静かに新年を迎えたい。
そんな気持ちにぴったり合うアルバムが暮れに届きました。
ザンビア、ジンバブウェ国境付近に暮らす
バトンガ人のカンコベラ(親指ピアノ)弾き語り集の第2弾です。

誰のために歌うのでもない、自分に向けて歌うモノローグのような歌。
金属弁をはじくたびに、ジィジィと響くノイズが天然イオンのように巻き起こります。
<カンコベラ>という名前がまたいいじゃないですか。
ユーモラスな響きに、思わずうふふと笑みがもれます。
アフリカ各地に点在する親指ピアノのなかでももっともシンプルなタイプのもので、
子供のおもちゃのようなかわいらしさですね。

そんなおもちゃのような楽器を、初老の男たちが慰みに奏でながら歌う、無為無欲な音楽。
ミニマルな小宇宙が、ぽっと目の前に現れるようなカンコベラの弾き語りに、
じっと耳を傾けるもよし、ぼんやり聴くもよし。
2012年が静かに始まりました。

Various artists "THE KANKOBELA OF THE BATONGA VOL.2" St. Sharp Wood Productions SWP039 (2011)
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