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ナ・ムジックのカリンボー良作から カリンボー・サンカリ

Carimbó Sancari.jpg

「ニュー・アマゾニア・ミュージック」を標榜するナ・ムジックは、
アマゾン河口の街ベレンを拠点に置く、ブラジル北部音楽の要注目レーベル。
これまでも、ヴェレケッチを筆頭にドナ・オデッチ、ピンドゥーカと、
カリンボーのヴェテランたちの作品をここで取り上げてきましたけれど、
このレーベルは、オルタナ・ロックやエレクトロの新世代まで、
ベレンのアーティストたちのアルバムを幅広く制作しています。

ただ残念ながら、若手の作品でこれといったものがなく、
ここでは取り上げたことがありませんけれど、
そういった若い世代のサウンド感覚が、
カリンボーのヴェテランたちのプロデュースに発揮されていて、
昔ながらの通俗なブレーガ寄りのポップ・カリンボーとは、
一味も二味も違うものとなっています。

かつてマラカトゥの伝統の再評価とマンギ・ビートの革新によって、
ノルデスチ音楽が進化を遂げたように、
ナ・ムジックが新しいアマゾン音楽の起爆剤となることを期待しているんですけれども。
もっとも、日本ではナ・ムジックのCDがほとんど流通しておらず、
知られざる存在なのが悔しいんだよなあ。サンビーニャさん、やりません?

ナ・ムジックの旧作で、カリンボー・サンカリをまだ取り上げていませんでしたね。
20年の歴史を持つ老舗カリンボー楽団で、
全国区ウケするポップな味付けなどの余計な装飾のない、
普段着姿のカリンボーを、たっぷりと味あわせてくれます。

バンジョーと管楽器(サックス、クラリネット、ピファノ)に、
太鼓(カリンボー)、マラカスなどのパーカッションという編成で、
歌い手とコーラスの掛け合いによる、オーセンティックな民俗ダンス音楽がてんこ盛り。
ドナ・オデッチの曲を3曲取り上げていて、ご本人も1曲歌っています。
サックスのひび割れた音色が、哀愁味たっぷりのカリンボーのメロディによく映えます。

アマゾン川を進む木舟をジャケットにあしらっているように、
舟のモーター音や、アマゾン川の風景が思い浮かぶ自然音などをコラージュして、
聴き手をアマゾンにいざないます。
ラストをカリンボー(太鼓)のみをバックに歌った曲で締めくくったのも、
爽やかな後味です。

Carimbó Sancari "A FORÇA DO TAMBOR" Na Music NAFG0084 (2015)
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