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ギネア=ビサウのヒップホップ リーマン

Ryhmman  BISSAU.jpg

ギネア=ビサウのラッパーのCDを入手しました。
ギネア=ビサウ? どこ、それ?とか言われそうですけど、
西アフリカはセネガルの南、ギネアの西にある旧ポルトガル領の国ですよ。
初耳という人は、これを機に、地図を開いてみてくださいね。

10年も前のアルバムを、なんで今頃という感じなんですけれど、
なんせPALOP ことポルトガル語公用語アフリカ諸国のCDは、
アンゴラを筆頭に入手が困難で、見つけられただけでも、めっけもの。
旧宗主国ポルトガルのCD市場は小さすぎて、
遠い東洋の国から探すのは、ホント苦労させられます。

ゆいいつPALOPの中でもカーボ・ヴェルデだけは、
ルサフリカ・レーベルの活躍によって、国際的なマーケットに流通していますけれど、
ルサフリカがフランスでなく、ポルトガルのレーベルだったら、成功しなかったでしょうね。
そのうえ、アフリカのヒップホップに関しては、いまやフィジカルはほぼ全滅状態。
ダウンロードのみの現状なので、入手できるCDはひと昔前のものしかないんですね。

で、このラッパー、ポルトガル語だとリーマンと読むのでしょうか。
英語読みなら、いかにもラッパーらしい「ライムマン」。「韻男」ですね。
ギネア=ビサウのクレオール語で何と読むのかはわかりませんが。
プロフィールなど情報がまったくなく、06年に出た本作がデビューEPということがわかったくらいで、
その後フル・アルバムが出たかどうかも、よくわかりません。

EPといっても、全11曲、各曲趣向を凝らした内容で、
ンゴニやバラフォンをフィーチャーしたトラックに始まり、
ハミング合唱や古いフィールド録音を取り入れるなど、
ルーツ色を滲ませた豊かな音楽性を聞かせてくれます。

なかでも、感じ入ってしまったのが、アミルカル・カブラルの肉声が聞けたこと。
ギネア=ビサウ独立の父と称えられるアミルカル・カブラルは、
ギネア=ビサウとカーボ・ヴェルデの独立運動を率いた革命家。
アフリカ独立史に思い入れのある者にとって、カブラルの往年の演説は、感慨深いものがあります。
カブラルは独立達成前に暗殺されてしまいましたが、
若いラッパーがいまもリスペクトしているなんて、ジンとくるじゃないですか。

自分が生まれる前のカブラルの古い録音を引っ張り出してくるだけあって、
哀愁と諦観の漂うトラック・メイクは、若さに似合わぬ熟成を感じさせ、
怒りや悲しみを押し殺したようなラップには説得力があり、フロウにも深みがあります。
大勢のゲストがフィーチャリングされていますけれど、
個人的には、男性デュオのイヴァ&イチイが参加しているのが嬉しかったですね。
知られざるアフリカン・ヒップホップの名作ですよ。

Ryhmman "BISSAU" no label no number (2006)
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