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オーガニック・ジャジー・ポップ カミーラ・メサ

Camila Meza.jpg

ジョイスの“FEMNINA” を思い起こさせる、みずみずしいスキャット。
ブラジル人かと思いきや、チリ、サンティアゴ出身とおっしゃる女性歌手。
ニューヨークのおしゃれジャズ・レーベル、サニーサイドからのリリースで、
ジャズ・ヴォーカリストとして括るには、なんともすわりが悪く思えます。
ことさら「新しいジャズ」などと言わず、「新しいポップス」でいいんじゃないですかね。

要するに、レベッカ・マーティンやベッカ・スティーヴンズの系譜に連なる人といえますが、
カミーラ・メサ嬢の場合、ジャズ・ギタリストでもあるので、ジャズ色はより濃厚です。
そのギター・プレイは、コンテンポラリー・ジャズのような先進性はなく、
伝統的なジャズ・フォーマットにのっとった、保守的なソロ・ワークを聞かせます。

やっぱりこの人の魅力は、清涼感溢れる歌声とソングライティングでしょうか。
第一印象がジョイスだったように、オーガニックなサウンドが一番の持ち味といえます。
ペドロ・アズナールと一緒にやってた頃の、パット・メセニーが好きな人にも喜ばれそう。
カミーラ自身の曲のほか、ジャヴァンや故国の英雄ビクトル・ハラの曲を取り上げています。

バックは、今をときめく新世紀ジャズの精鋭たちがずらり。
キーボードのシャイ・マエストロにベースのマット・ペンマン、ドラムスのケンドリック・スコットと
豪華な布陣で、マット・ペンマンはプロデュースも務めています。
このメンツが揃えば、ただの歌伴で終わるはずもなく、あくまで歌を引き立てつつも、
随所でおおっと前のめりにさせる聴きどころを作っています。

特に、“Amazon Farewell” で聞かせるケンドリック・スコットの猛烈なドラミングといったら。
ドラムスは歌のはるか後方に配置され、音量も抑え目なミックスになっているのに関わらず、
強烈にプッシュするケンドリックのドラミングの煽りっぷりに、ハラハラ、ドキドキ。
う~ん、やっぱ、こういうスリルって、ジャズの醍醐味かなあ。

Camila Meza "TRACES" Sunnyside SSC1439 (2016)
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