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エレクトロニカ・フロム・レユニオン ラベル

Labelle.jpg

レユニオンといえば、セガやマロヤといった伝統系の音楽しか
このブログでは取り上げてきませんでしたが、
今回はちょっと珍しく、エレクトロニカの作品をご紹介。

ゼロ年代からレユニオンには、クラブ・ミュージックやエレクトロニカのアーティストが現れ始め、
まだまだアンダーグラウンドとはいえ、
一部には、フランスで高い評価を受ける人も輩出するようになってきています。
あまりそちら方面の音楽には、個人的な関心がないので、
横目で見てるだけみたいな感じだったんですが
ラベルことジェレミー・ラベルのデビュー作には、ちょっと驚かされました。

「マロヤ・エレクトロニクス」を標榜しているので、ん?と触手が伸びたんですが、
聴いてみると、マロヤの要素は10曲目のリズム・トラックで聴ける程度のもので、
むしろ、インド音楽のアーラープ、ガムラン、西アフリカのグリオといった多彩な音楽要素を、
鮮やかに消化した独特の世界観を作り出していて、ウナらされてしまいました。

これほど多国籍な音楽をミックスしても、いわゆる欧米のクリエイターが作るような
無国籍音楽とならないところは、インド洋音楽の伝統を幹とする強みでしょうか。
リズム処理に示すアフリカン・ビートの理解の深さは、レユニオン育ちを証明します。

なんでも、母親がフランスのシンセサイザー音楽の第一人者
ジャン・ミッシェル・ジャールの大ファンで、
父親からは、マロヤなどのレユニオンの伝統音楽の影響を受けたのだそう。
さらにデトロイト・テクノ好きの兄に感化され、
ラベル自身も14歳でデトロイト・テクノのDJプレイを始め、
やがてダニエル・ワロのマロヤをミックスするようになっていったとのこと。

なるほどそんな経歴のせいで、マロヤ・エレクトロニクスを標榜するようになったようですが、
デビュー作で披露する音楽は、もっと広い世界を表現していて、
エスノ・フューチャリスティック・ミュージックとでも形容したくなります。
スキマを生かしたヌケのいいサウンド・スペースに、
サンプルされたハープ/リュート属弦楽器やバラフォンの響きが交わり、
不均等な肉体感のあるビートが交叉するエレクトロニカは、とても魅力的です。

Labelle "ENSEMBLE" Eumolpe EUM02 (2013)
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