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ダサい10乗ダンドゥットの底力 ラトナ・リスティ

Ratna Listy  MANA KEMANA.jpg

うわ、ダッせぇ~~~
なんじゃ、このアナクロなアレンジは!
はじめ、口ぽっかーん、やがて、ぎゃははと腹を抱えましたよ。
大げさなブレイクを、これでもかというほどしつこく繰り返す、わざとらしさがたまりません。

あー、悪口に聞こえたら、ごめんなさい。
悪口ではなくて、大衆音楽のあるべき姿といえるアナクロな世界を、
臆面なくも堂々とやってのける腹の座った根性に、魂抜かれてしまったんですよ。
いや~、ダサさもここまで極めれば、すがすがしいってか。
「ダサかっこいい」なんて甘っちょろいもんじゃない。ダサい10乗の突き抜け方ですよ。

東ジャワの西の都市マディウン出身、
90年代からビンタン・ラジオの専属歌手として活躍したラトナ・リスティが歌うダンドゥット。
グマ・ナダ・プルティウィからクロンチョン・アスリのアルバムを出していたのが
記憶に新しいんですけれど、チャンプル・サリもポップもなんでもこいの人だそうで、
まさかダンドゥットまで歌う人とは知りませんでした。

全編通して耳残りするのは、横打ちのクンダンのパーカッシヴな響き。
重低音のビートを轟かせながら、大げさなロック調ギターをぐわんぐわん鳴り響かせるサウンドに、
ぜんぜん負けてないラトナのパワフルなヴォーカルが胸をすきます。
オブリガードをとるスリンに、バックでうっすらとメロディをなぞるシンセと、
90年代のダンドゥット・サウンドをブラッシュ・アップしたサウンドが圧巻です。

Ratna Listy "MANA KEMANA" HP AC386.0215 (2015)
コメント(2) 

コメント 2

イワタニ

遅い時間に失礼します。
昨年の暮れ頃から、一人でコツコツとインドネシアのローカル地方の人達の音楽を、VCD、CD、you tubeなどで楽しんでいるのですが、強烈にダサイ音楽ですよ。ラトナなんて全然問題にならないぐらいダサイです。とても観ていられないぐらいの歌い手さんも沢山いました。
でも、なんだか嫌いにはならないんですよ。「スゴイな!」なんて感想は絶対に出てこない。いつも「いいなぁ~」という感想なんですよ。 
ぼくは、「スゴイな!」という音楽より、「いいなぁ~」と
思う音楽が大好きですよ。 
自分では「みっともない音楽」と言ってます。
ちょっと、歌い手さんたちに失礼かな?
変なコメントでスミマセンでした。
by イワタニ (2016-04-11 23:29) 

bunboni

「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」の逆また真なり、かな。
by bunboni (2016-04-12 06:17) 

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