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フレンチ・カリビアン・グルーヴ ミジコペイ~トニー・シャスール

Mizikopeyi  LIVE.jpgブラボー! 拍手喝采!
マルチニークの若大将ことトニー・シャスール率いる
ミジコペイのライヴDVD。
こりゃあ、ひっさびさの大当たりDVDでっす。

総勢21人のゴージャスなビッグ・バンドによる、
フレンチ・カリブのダンス・リズムの饗宴。
ホーン・セクションだけでも12人を擁する
メンバーが一丸となって、
マルチニーク原産のビギンにマズルカ、ベレ、
さらにハイチのコンパを繰り出します。
膨らみのあるサウンドが巻き起こす、
スウィンギーにしてグルーヴィーなビートにのせ、
ラテン・ジャズに劣らぬインタープレイのスリルも
たっぷりと味わえ、胸ワクワク、みぞおちモヤモヤ、
もうじっとなんかしてられません。

いやあ、オドロきました。
ミジコペイがこんなに良かったなんて、目ウロコ。
スタジオ録音の2作は聴いてましたけど、正直、こんなにいいバンドだとは思ってませんでした。
08年のデビュー作、11年のセカンドとも、よくアレンジされたアルバムに仕上がってましたけれど、
あらためて聴き直してみても、DVDはケタ違いにダイナミックで、イキイキとしてます。

Mizikopeyi De Racines Et D'Influences.jpg   Mizikopeyi  KA WOUVE ZEL-LI.jpg

スタジオ録音ではインスト・ナンバーだったアンリ・ゲドン作のビギン・ジャズも、
DVDでは鮮やかなスキャットでビバップ・フレーズを披露しながら、
トニーが客席を練り歩きながら登場するという演出で聞かせるんですよぉ。
もう、オープニングからして、カッコよすぎ!
往年のティト・ロドリゲスもかくやといった、トニーのセクシーすぎる所作にもシビれまっす!

ドラマーがマリオ・カノンジュとの共演歴で知られるジャン=フィリップ・ファンファンなのも嬉しい。
ぼくの大好きなドラマーですけれど、こんな超シンプルなセットで叩いているとは意外でした。
正統的なジャズ・ギターのフレーズを弾くギタリストが、ピックを使わず、
アフリカン・マナーなツー・フィンガーの指弾きを見せるところにも、目を奪われます。

思えばビッグ・バンド・スタイルで、
1曲の中にさまざまなリズムやスタイルを取り入れてアレンジをする手法って、
バンマスであるトニー・シャスールのソロ・アルバムで、すでに披露していましたね。
トニー・シャスールは、90年代はズーク・ラヴ調の軽いポップ作ばかり作ってましたけど、
05年の“MUSI-QUALITE” では、ビギンを中心とした多彩な音楽性を聞かせていました。
1曲目の、シューヴァル・ブワに始まり、ビギン、コンパ、ズーク、ラガ・ズーク、
ズークR’n’B、トゥーバドゥー、そして最後はグウォ・カで終わるという趣向は、
まさにミジコペイのアレンジの妙そのものです。

Tony Chasseur  MUSI-QUALITE.jpg   Fal Frett  HISTOIRE D’UNE VIE.jpg

その後のトニーの活動では、ベルナール3兄弟によるヴェテラン・グループ、
ファル・フレットの13年作で、4曲ゲスト・シンガーとしてフィーチャーされていたのが、
記憶に新しいところです。

そのトニーがつい先日、家族旅行とブッキング打診を兼ねて来日したようなんですが、
ミジコペイのブッキングの話はうまくまとまったんでしょうか。
思い起こせば、トニーを生で観たのは、89年マラヴォワの初来日。
歌手ラルフ・タマールの後釜役で、ピポ・ジェルトリュードと一緒にやってきたんでした。
後楽園ホールで踊ったあの夜、一緒にいた奥さんのお腹の中にいた娘は、いまや24。

ミジコペイの来日が実現したら、娘も誘って観にいこうかな。

[DVD]Mizikopeyi "LIVE" Association 3.M. 3M-11201421 (2014)
Mizikopeyi "DE RACINES ET D'INFLUENCES" T.C. In Productions CM2223 (2008)
Mizikopeyi "KA WOUVE ZEL-LI" T.C. In Productions 562972 (2011)
Tony Chasseur "MUSI-QUALITE" T.C. In Productions TCIP11200505 (2005)
Fal Frett "HISTOIRE D’UNE VIE" Dons Music DHP049-2 (2013)
コメント(3) 

コメント 3

アガタ

bunboni様
始めて書かせて頂きます。先日、ラジオでサラーム海上さんの番組から聞こえてきた Si : Emeline Michelというマラヴォワの音楽を聴き、すっかり魅了されました。初めて聞くマラヴォワという名前を、ネットで検索し続けbunboniさんのブログに辿り着きました。とても立派なお仕事をされていらっしゃる方なのですね、尊敬します。
マラヴォワの音楽はネットでいっぱい出てくるので、聴き続けていますが、CDを買いたくてもどれを買ったら良いか迷うばかりです。「このCDを」というお勧めがあったらお聞きしたいのですが…それとも地道に買って勉強すべきでしょうか? 最後に、ラルフ・タマールの若い頃とパリでのライブ映像の激変ぶりには、思わず目を疑いました。
by アガタ (2016-06-01 11:03) 

bunboni

はじめまして。
これからマラヴォワを聴くならば、手始めに09年の"PÈP LA" 「ペップ・ラ」からどうでしょう。日本盤が売り切れみたいですけれど、輸入盤は見つかると思います。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2009-11-25

代表作の88年の"JOU OUVÈ" 「ジュ・ウヴェ」は日本盤もまだカタログにあるようなので、ぜひお聴きになるといいと思います。
by bunboni (2016-06-01 21:50) 

アガタ

bunboni様
答えて下さり、ありがとうございます。早速、検索して注文致しました。
貴重な情報が詰まっているブログを読ませて頂いたうえに、さらに教えて頂いて感謝しています。
このページにあるトニー・シャスールも良いですがラルフ・タマールも良いですね。女性のシンガーの方々も素晴らしい。何がこんなにひきつけるのでしょうか…声の艶とバイオリンの流れるような旋律かしら。
CDが届くのを楽しみにしています。

by アガタ (2016-06-01 22:47) 

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