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21世紀の前衛サンビスタ ロムロ・フローエス

Romulo Fróes Barulho Feio.jpg   Romulo Froes  Cão.jpg

きたーーー!
去年の秋にオフィシャル・サイトでフリー・ダウンロードが公開されて以来、
ずっとフィジカルになるのを待ち焦がれてた一作。
サンパウロの鬼才、21世紀の前衛サンビスタと呼びたいロムロ・フローエスの新作ですよ~。

はじめてロムロのアルバムを聴いたのは、06年の2作目“CÃO” でした。
強烈にオルタナティヴなサウンドと古風なサンバが同居するストレンジさにのけぞったものです。
のちにロムロが参加したユニット、パッソ・トルトでも、その懐の深い音楽性にウナらされました。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29

この人にはどうしようもなく惹かれるんですよね。
どんなにアヴァンギャルドな意匠をこらそうと、
ロムロにはノエール・ローザから脈々と受け継がれてきた、街角のサンバの伝統を感じます。
実験的なサウンドにも、もったいぶったところはまったくなく、深刻ぶってもいないので、
前衛芸術にありがちな、ハナにつくところがぜんぜんありません。

今回ロムロの新作には、雑踏の喧噪がコラージュされていて、
バチーダを刻むギターを弾きながらぼそぼそと歌う、いつものロムロの内省的なサンバに、
都市に暮らす市井の人々の暮らしがリアルに映し出されています。
それは、孤立感であったり、理由なき不安であったり、心の闇であったりと、
振り切ろうとしてもまとわりついてくる、21世紀現代の沈鬱とした影のようなものが、
表出されています。

ギター片手に朴訥として歌われるサンバに、
フリーキーなサックスや、壊れたノイズを撒き散らすエレクトリック・ギターの不協和音が、
伴奏をするのではなく、映画の効果音楽のごとく付け足されていくんですね。
そして、時には彼らがまったく消え去って歌われるア・カペラのサンバ・カンソーンには、
不穏な空気をはらむ闇の深さが広がります。
21世紀の都市の感性に裏打ちされたサンバの現在をリアルに刻んだ快作、絶対支持です。

サンバ・ファンはもちろん、アート・リンゼイが好きなロック・ファンや、
ライアン・ドライヴァーとかを気に入っているジャズ・ファンにも、ぜひ聴いてもらいたいなあ。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2014-08-13

Romulo Fróes "BARULHO FEIO" YB Music no number (2014)
Romulo Fróes "CÃO" YB Music YBCD040 (2006)
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