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カリンボー婆ちゃん ドナ・オネッチ

Dona Onete  FEITIÇA CABOCLO.jpg

去年も年明けにヴェレケッチのカリンボーを聴いていた記憶がありますけど、
どういうわけなんだか、2年続きで真冬にカリンボーにはまっています。
なんでこんな寒い時に、アマゾンの音楽聴いてんだ?という季節感のなさですけど、
手に入ったものは仕方ありません。

それがドナ・オネッチという、73歳のお婆ちゃん歌手のデビュー・アルバムです。
ベレン対岸のパラー州カショエイラ・ド・アラリーに生まれ、子供の頃から歌っていたそうですが、
プロの歌手にはならず、歴史学者としてアマゾン地域の伝統文化などを研究してきたというお方。
そんなドナ・オネッチが歌うのは、カリンボー・シャメガードと呼ばれる極上のポップなカリンボー。
ヴェレケッチのカリンボーはオーセンティックな味わいの伝統アルバムでしたけれど、
こちらは、うっひょーと嬉しくなって駆け回りたくなる、ゴキゲンなポップ作なんです。

なんせオープニングからして、トリップ・ホップ仕立てのボレーロとくるんですからねえ、
意表をつかれます。ノスタルジックなアコーディオンやヴァイオリンの響きに、
怪しいエレクトリック・ギターとチープなリズム・マシーンを絡ませる手腕に脱帽です。
1曲目であっけにとられていたら、イキオイよく飛び出すダンス・ナンバーの2曲目で、
もう完全にやられてしまいました。

カリンボーの味わいを損なわずに、よくぞここまでポップ化したというか、
ラッパーがゲストに加わる曲もあり、現代性を加味したプロデュースが鮮やかで、
マルコ・アンドレというプロデューサー、若いんだろうなあ。センス抜群ですねぇ。
全曲ドナ・オネッチの自作で、パラーの民謡を範に取ったような曲から、
サンバにランバダふうブレーガまで、曲調豊かなレパートリーを楽しませてくれます。

クンビア・ファンあたりにアピールすると踏んだのか、
海外でも評判が高まったようで、イギリスのマイス・ウム・ジスコスからもリリースされています。
ブラジル盤のパッケージはリサイクル用ボール紙で出来ていて、
独特の手触りやくすんだ色調に風合いがありましたけれど、
イギリス盤はつるっとした紙の、色鮮やかな印刷に仕上がっていますね。
また、念のため、イギリス盤は曲順も変わっていて、
さきほど書いたオープニングの曲は、ブラジル盤での話なので、ご注意のほど。

ポップなサウンドにのって、元気よく歌うドナ・オネッチの快活な表情に、
外の寒さを忘れます。

Dona Onete "FEITIÇA CABOCLO" Na Music NAFG0064 (2012)
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