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半世紀前のヌエボ・ソン ニーニョ・リベーラ

Nino Rivera Y Su Conjband.jpg

キューバ音楽ファンならご存知かと思いますけど、数年前からカナダのユニコなるレーベルが、
オールド・ラテンのレア盤を次々とCD-R化していますね。
カナダに住んでいるキューバ音楽のコレクターが、
小遣い稼ぎに自分のコレクションをCD-R化してるんでしょうか。
これまで見たこともないようなレコードがどんどん出てくるので、
目を離せないんですけど、その実、ぼくはほとんどユニコのCDを買っていません。

このレーベルが出始めの頃に飛びついて、その粗製濫造な作りにがっかりしてしまったからです。
インレイは印刷でなくプリンター出力だし、ディスクはCD-R。
それはまあいいんですけど、音質がヒドくって、シロウトが自宅で焼いてるのと変わりなく、
およそ商品として売るようなシロモノじゃない。
それで懲りてしまって、その後音質の良いものも出るようになったと聞きますが、
「あ、ぼくはもういいです」状態となっていました。

それでもこれには無視するわけにはいかず、思わず飛びついちゃいました。
トレス奏者でアレンジャーとして活躍したニーニョ・リベーラが、58年にパナルトに残したレコード。
ニーニョ・リベーラはソンの重要アーティストでありながらレコードが異常に少ない人で、
ぼくも80年のアレイート盤しか持っていません。
日本盤でも『ヌエボ・ソン』のタイトルで出た、あの名盤ですね。

58年の本作は一度だけ、コレクターの方に聞かせていただいたことがあって、
その後もずいぶん探したんですけど、どうしても見つからなくってねえ。
あ、いや、正確には二度ほど見かけたことがあるんですけど、
一度目はジャケットに書き込みがあり、二度目は盤もジャケもずたぼろで、
二度とも手を伸ばす気になれませんでした。

というわけで、ずっと憧れていたパナルト盤。
葉巻をくわえて、トレスを抱えたスタジオ写真のジャケットがカッコいいんですけど、
どんだけ解像度が悪いんだよという、極悪複製印刷のインレイに泣かされます。
そのかわり、音質はバッチリ。盤起こしとは思えないクリアーな音にビックリです。

ニーニョはソンのアレンジャーといっても、
フィーリン・ムーヴメントの重要なメンバーでもあったわけで、
ここでもホセー・アントニオ・メンデスの“Eres Diferente” を取り上げています。
そのモダンなハーモニー感覚は、この時代では抜きん出ていましたね。
ボレーロでのシャレたサウンドはこの人ならではで、
都会的なソンからアフロ色濃いものまで、多彩なヴァリエーションにニーニョの才が光ります。
半世紀以上も前のサウンドだというのに、この新鮮さ。めまいがしますよ。

Niño Rivera "NIÑO RIVERA Y SU CONJBAND" Uniko UNK31060 (1958)
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