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エチオピアのドメスティック歌謡 フクルアディス・ナカティバブ

Fekereaadis Nekatebeb  Leul Aswededegn.JPG   FikreAddis Nekatibeb  Embi.JPG

やっぱ、うまいなあ、フクルアディス・ナカティバブ。
舌噛みそうな名前のエチオピアの女性歌手ですけど、
04年作の“LEUL ASWEDEDEGN” で初めてこの人を知り、
ダイナミック・レンジの大きな歌い回しと繊細なこぶし使いに圧倒されたのでした。

そのフクルアディスの10年作(ジャケットの「2003」はエチオピア暦)が出ていたのを知り、
さっそく聴いてみたんですが、04年作以上に練れた歌いっぷりを披露していて、
それで「うまいなあ」と、冒頭のとおりウナってしまったというわけ。

バックが打ち込みとシンセ中心のサウンド・プロダクションで、
低予算なエチオピア現地仕様が、正直残念ではありますけど、
そんなサウンドでも説得力十分に聞かせてしまうところが、
フクルアディスの高い歌唱力と、ポップ・センスの冴えた楽曲の良さですね。

つぶやくように歌うかと思えば、一転、ぐうーっと声を伸ばして、
天まで上るようなハイ・トーンを繰り出したり、緩急自在な歌いっぷりが鮮やか。
高中低音を使い分けた歌いぶりと巧みなこぶし使いに、聴き惚れるほかありません。

打ち込みサウンドとはいえ、リズム・アレンジが多彩で、
スウィング・ビートあり、ティグリニャ音楽のツー・ビートありと、
エチオピア歌謡のバラエティ豊かな民俗色を発揮していて、飽きさせません。
サンプルかもしれませんが、アコーディオンぽい音をフィーチャーした曲があったり、
ライヴ仕立てのラスト・ナンバーでは、観客の拍手で終わる演出も気が利いています。

世界市場にはけっして流通しない地産地消作品ではありますが、
エチオピア音楽にのめりこんだディープなファンなら、聴き逃せないアルバムですよ。

Fekereaddis Nekatebeb "LEUL ASWEDEDEGN" Nahom no number (2004)
Fikreaddis Nekatibeb "EMBI" Nile Audio Visual Center no number (2010)

【訂正とおわび】「フェケレアディス・ネカテベブ」ではなく、
「フクルアディス・ナカティバブ」と読むと、山本純子さんからご教示いただきました。
拙著『ポップ・アフリカ700』の表記を含め、ここに訂正させていただきます。
山本さん、ありがとうございました。
コメント(4) 

コメント 4

Junko Yamamoto

マニアックですね・・・フクルアディスのこと、私は密かにエチオピアの青江三奈と呼んでいます。音楽の地産地消・・・エチオピア、自給率高しです。埋もれた名曲がたくさん。いつかethiopiquesで取り上げてくれないかなぁ。
by Junko Yamamoto (2013-10-06 01:51) 

bunboni

「エチオピアの青江三奈」、ナットク、同感です。
ところで名前の読みは「フクルアディス」なのですか?
「ネカテベブ」の方はどうでしょう。
by bunboni (2013-10-06 08:16) 

Junko Yamamoto

そうなのです。レッチリもエチオピアにインスパイアされた楽曲の中で「ハフヒハヘフホ」を歌詞に取り入れ連発していますが、アムハラ語の発音は日本語より複雑です。日本人の耳にはフクルアディス(フクル=愛。アディス=新しい)と聞こえます。ネカテベブの方は、本場のエチオピア人に発音してもらわないと私も正確には読めないですが、ナ(ネとナの中間音)カティバブの方が近いんじゃないかと思います。
by Junko Yamamoto (2013-10-07 02:12) 

bunboni

ありがとうございます。アムハラ語の読みは難しいので、助かります。
by bunboni (2013-10-07 06:36) 

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