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黄金色のサイン・ワイン セイン・ムーター

Sein Moot Tar  PLAYS MYANMAR CLASSICAL SONGS VOLUME 1.JPG

♪ ぱかぽこぱかぽこ てかてかてかてか ぱかっかっ ぽこぽこ ♪

東南アジアの旋律打楽器といえば、インドネシアのガムランがなんといっても有名ですけど、
金色のオーケストラと呼ばれるミャンマーのサイン・ワインも、
絢爛豪華な響きではガムランに負けていません。
一般的なサイン・ワインのオーケストラ演奏のCDは珍しくありませんが、
サイン・ワインのみのソロ演奏を収めたCDというのは、初めて聴きました。

サイン・ワインもしくはサインはオーケストラを指す名前ですが、
そのオーケストラを指揮する、メインの楽器の名前でもあるんですね。
ややこしいので、別名パッ・ワインとも呼ばれますが、オーケストラの中央に位置し、
環状の木枠ににヒモで吊り下げた大小17から22個の太鼓を、両手で叩いてメロディを奏でます。
そのサイン・ワイン奏者の第一人者セイン・ムーターによるサイン・ワイン・ソロが、
『ミャンマー古典曲第1集』と題するアルバムでたっぷりと聴くことができます。

オーケストラ演奏では複雑な編曲が施された緊張感のある合奏に、
ドキドキ・ハラハラさせられますが、ここではサイン・ワインのせわしなく奏でる太鼓のメロディが、
なんとも愛らしく耳に響き、心なごみます。伴奏に付くのは、小シンバルのリン・グィンだけ。
目まぐるしい高速フレーズも、拍が伸び縮みするせいで、曲全体はゆったりと聞こえます。
熟達した技量を駆使した演奏も、あまりに高度なテクニック使いのせいであっさりと聞こえてしまい、
手に汗握るというよりは、MIDIシーケンサーを聞いてるような錯覚に陥ります。

まん丸顔に眼鏡をかけた愛嬌のある顔立ちのセイン・ムーターは、
これまでさまざまな賞を受賞し、文化大学で教鞭もとるサイン・ワイン演奏の第一人者。
16分音符がひたすら続く摩訶不思議な太鼓のミニマルなメロディは、
クレイ・アニメの音楽みたいなユーモラスさがあって、
ぼんやり聴いていると、部屋がイオンで満ち溢れるような清涼感に包まれます。

Sein Moot Tar  ACADEMY GOLDEN SAING.JPG

もう一枚、こちらはサイン・ワインのオーケストラ演奏。
どこまでが作曲で、どこからが即興なのかが皆目見当つきませんが、
メリハリのあるコンポジションの妙に、うならされます。
同じレーベルで、ミャンマーピー・チャウ・セインというサイン・ワイン奏者のアルバムも聴きましたが、
セイン・ムーターの作編曲能力には及ばないと感じました。
旋律打楽器と管楽器、弦楽器が織り成す、ミャンマー伝統音楽最高水準の演奏が堪能できます。

Sein Moot Tar "PLAYS MYANMAR CLASSICAL SONGS VOLUME 1" Eastern Country Production ECP-N07
Sein Moot Tar "ACADEMY GOLDEN “SAING”" Eastern Country Production ECP-N17
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