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AORの気骨 エジ・モッタ

Ed Motta  AOR.JPG

このタイトルが、この人らしいよなあ。
臆面なくというか、ぬけぬけと『AOR』を謳っちゃうところが。
マリブあたりで撮ったようなジャケットも、70年代AORそのもの。

五十台半ばのオヤジには、「シティ・ポップス」なんて言葉も懐かしい、
ボズ・スキャッグスの「ロウダウン」やジョージ・ベンソンの「ブリージン」が
大ヒットしていた大学生時代を思い出します。
隣にカノジョをのせて、葉山マリーナまでドライヴしてた時に
聞いてたようなリゾート・ミュージックそのものでありますね。

いまとなっては、中古盤店の500円均一の箱に入ってそうなジャケットともいえる、
こんなアートワークの新作を作ってしまうエジは、
「奇特」を超えた「気骨」の人と呼びたくなります。
やっぱぼくには、ミナスやサンパウロのおゲージツ新世代より、
韜晦な音楽趣味人エジの方が肌に合うなあ。

それにしても、ホントにこれが2013年の新録なのかと、頬をつねりたくなるサウンド。
トミー・リピューマとアル・シュミットの黄金コンビや
ジェイ・グレイドンのプロデュースを思わす、
70年代ソフト&メロウなサウンドがてんこ盛り。
エレピにギターやホーン・セクションなどなど、
見事なほど「あの当時」の西海岸サウンドが再現されていて、
その徹底した職人ぶりにアタマが下がります。

ミュージシャンたちがスタジオに集まって、せーので演奏してるような、
アナログ感覚いっぱいの生音サウンドは、当時のクロスオーヴァー好きならたまんない
ベースとドラムスのコンビネーション、シンコペーション、リフやブレイクがいっぱいで、
ツボを押されまくることウケアイ。
デヴィッド・T・ウォーカーそっくりのギターが登場するので、
ブラジル人でこんなにデヴィッド・Tを完全コピーするギタリストがいるのか!と驚いたら、
なんのこたあない、デヴィッドご本人がゲスト参加していたのでありました(大泣)。

メロウな佳曲揃いのアルバム全曲、エジの作。
作詞にリタ・リーやアドリアーナ・カルカニョット、
さらにアルゼンチンのダンテ・スピネッタなどの名前が連ねられていますけど、
カルカニョットが苦手なぼくも、作詞だけならノー・プロブレム。
まっことタイトルに偽りなしの、あっぱれなアルバムです。

Ed Motta "AOR" LAB 344 LAB10153-2 (2013)
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