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ウム・クルスームに学んだシャバービー・シンガー アマール・マヘル

Amal Maher  AARAF MENIEN.JPG   Amal Maher  ES’ALNY ANA.JPG

エジプトのレコード会社アラム・エル・ファンあらためマジカから届いたシャバービー新作。
1月にヘバを取り上げたばかりですけど、
ぼくが密かに期待を寄せていた女性歌手アマール・マヘルの新作とは、嬉しいじゃないですか。

アマール・マヘルは85年カイロ生まれ。
06年にアラム・エル・ファンからデビュー作“ES’ALNY ANA” をリリースし、
古典声楽を学んだとおぼしき確かな歌唱力に、注目していたんですね。
軽やかな高音使いや、ノドの奥で細かくヴィブラートを利かせる唱法は、
ぼくのフェバリット・シンガー、アンガームを思わせるもの。
もちろんアンガームほど完璧にコントロールされたテクニックではないとしても、
デビューしたばかりの新人の歌手がアンガームを想起させるなんて、
逸材であることに違いありません。

のちになって知ったことですけど、
アマール・マヘルはウム・クルスームに大きな影響を受けたとのことで、
やっぱりねとひとりごちたものですけど、
古典声楽を勉強しなければ、あれほどの歌唱力が得られるはずもなく、
そんじょそこらのシャバービー歌手との違いは、その歌声を聴けば歴然です。
惜しむらくはデビュー作の楽曲がぱっとせず、アルバム全体の印象が弱かったことで、
シャバービーの歌手であるからには、もっとキャッチーな曲に恵まれないとヒットは難しいはず。
2010年にはウム・クルスーム没後35周年コンサートで歌って大きな注目を浴びたとのことで、
そろそろ新作をと思っていただけに、期待が高まります。

新作はヒット性のあるキャッチーなメロディにも恵まれ、
イマドキのシャバービー仕様のプロダクションも、まずまずの内容といえます。
個人的には打ち込みがうるさく感じるトラックがいくつかあるものの、
カーヌーンと弦オーケストラが華麗に舞うプロダクションなど、
さすがウム・クルスームの影響を隠さない人ですね。

ハイ・トーンを力まずに歌いながら、繊細なヴィブラートを利かせるその歌いぶりは、
すれ違いざまにふわりと香ってくる香水のように、ハッとさせられます。
控えめな女ごころがほのかに薫るあえぐようなコブシも、
やるせない恋の切なさを表現してあまりあり、
アマールの歌の上手さが光るアルバムに仕上がりました。

Amal Maher "AARAF MENIEN" Mazzika no number (2011)
Amal Maher "ES’ALNY ANA" Alam El Phan ALAMCD687 (2006)
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