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モルナづくし ディナ・メディナ

Dina Medina  Mornamente.JPG

なるほどタイトルどおり、モルナづくしですね。
1曲目はAORムードのスムース・モルナ、2曲目はジャズ風味のモルナ、
3曲目はレゲエなモルナ(なんとトレスをフィーチャー!)、4曲目はクールなモルナ、
5曲目でようやく伝統的なスタイルの、
ヴァイオリンとカヴァキーニョをフィーチャーしたモルナとなります。

主役のディナ・メディナは、カーボ・ヴェルデ人両親のもと
オランダ、スキーダムで75年に生まれた女性シンガー。
12歳から歌手活動を始め、20歳でデビュー作をリリースし、すでにキャリアは長いようですが、
オランダという非ポルトガル圏で活動していたせいか、その名はあまり知られておらず、
ぼくもこのアルバムで初めて、ディナを知りました。
2006年にはポルトガルのファド歌手フェルナンド・ラメイリーニャスとのコラボで、
「ファド・モルナ」をテーマとしたツアーを敢行し、このツアーがきっかけとなり、
モルナにスポットを当てたアルバムを制作しようと考えたようです。

カーボ・ヴェルデの国民音楽モルナは、郷愁を誘う哀愁のある歌謡として知られていますが、
伝統的なモルナはリズムが単調で、全編モルナだとちょっとキツイというか、飽きがきてしまいます。
それを本作では、さまざまなアレンジでモルナの魅力を引き立てたというわけですね。

ディナのさっぱりとした歌声は、モルナの爽やかな哀感を引き出し、
メランコリックな味わいをさりげなく表現しています。
アルバム前半はほぼモルナで占められていますが、
後半ではカダンス、フナナー、コラデイラなども歌っています。

そして聴きものは、ボーナス・トラック扱いになっている、
シンフォニー・オーケストラとの共演ライヴのラスト2曲。
さらりと歌ったモルナから一転して、ぐっと歌い上げているんですね。
ジャック・ブレルの代表曲「行かないで」を、なんとクレオール語で熱唱。
さらに、もう1曲のバラードも丁寧かつ熱く歌い上げていて、う~ん、参りました。

シーラ・マジッドのライヴといい、交響楽団伴奏の歌に胸が熱くなる今日この頃です。

Dina Medina "MORNAMENTE" Cooperaiva Dinámica CDM160464010 (2010)
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