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70年代MPBをジャジーに ジョアナ・ドゥア

Joana Duah  DÁ LICENÇA.JPG

春の光を思わせるジャケット。
厳しい北風に震える毎日をふと忘れさせる、すがすがしさに手が伸びました。

ジョアナ・ドゥアというMPBの新人女性シンガー、これがデビュー作だそうですが、
キャリア十分というか、下積みも長かった人のようで、
マルチナリアが抜けたあとのバタコトで歌い、ニュー・ヨークへ渡ってロメロ・ルバンボや
パウリーニョ・ブラガ、ベベウ・ジルベルトなどと共演するほか、
最近ではセルジオ・サントスやアミルトン・ジ・オランダのツアーにも同行した経歴の持ち主。

なるほど、ただの新人さんじゃないことは、
ジアナ・ヴィスカルジとミッヒ・フジシュカのコンビによる冒頭曲を聴くだけで、イッパツでわかります。
切り込んでくるホーン・セクションやブレイクを多用したアレンジにのって、
キレのある歌声でたたみこむように歌うジョアナは、なかなかに鮮やかです。

ゴンザギーニャ、ジャヴァン、ドリ・カイーミ、シコ・ブアルキ、マルコス・ヴァーリ、フィロー・マシャード、
ネルソン・アンジェラ、ジョアン・ボスコといった面々の曲をカヴァーするセンスも好感大なら、
サンバをベースにした70年代MPBの香り高いサウンドも嬉しいですね。
やや鋭角的なリズム・アレンジを施し、全体をジャジーなトーンで包んでいて、
ジアナ・ヴィスカルジと共通するジャズ・センスを感じさせる人です。

母音がちょっと鼻にかかるジョアナの歌い口もぼく好みで、
ガル・コスタをはじめ、ジョイス、ダニエラ・メルクリなど、
こういう発声をするMPB歌手って、多いですね。

Joana Duah "DÁ LICENÇA" Rob Digital RD154 (2011)
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