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秋の夜長に聴く白人サンバ マルコス・サクラメント

Marcos Sacramento.JPG

秋の夜長には、ちょっと知的な感じの白人サンバを聴きたくなります。
パウリーニョ・ダ・ヴィオラのEMIオデオン盤やシコ・ブアルキのRGE盤もいいんですけど、
今日手が伸びたのは、マルコス・サクラメントの94年のデビュー作。
マウリシオ・カリーリョのギターと、マルコス・スザーノのパーカッションのみをバックに歌った
音数の少なさが、この季節にはぴったりくるんです。

ジョアン・ボスコみたいに才気みなぎるトガったサンバじゃなくって、
落ち着いた声でのびやかに歌う、包容力のあるサンバがマルコスの魅力です。
このデビュー作では、シコ・ブアルキやカエターノ・ヴェローゾの現代的な曲から、
ネルソン・カヴァキーニョ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラのサンバに、
ノエール・ローザやウィルソン・バチスタ、
アタウルフォ・アルヴィスのような古典サンバまで歌っています。

こういう古典サンバをレパートリーにするところが、ぼく好みなんですよねえ。
古典を取り上げているからって、シブい味わいというわけではなく、
素直な歌声ですっきりと聞かせ、爽やかな後味を残すところがいいんです。
一聴ソフトな印象を与えながら、アップ・テンポのサンバでは、
力強くキレのある歌いぶりを披露していて、かつてクララ・ヌネスが歌った
“Canto Das Três Raças” やマノ・デシオ・ダ・ヴィオラの“Apoteose Do Samba” では、
さすがモシダージのメンバーとウナらせる、芯のあるパワフルな歌声を聞かせます。
マルコス・スザーノの多重録音によるパーカッションも大活躍していて、
スザーノ独特の重低音を効かせたパンデイロ・プレイも聴きどころです。

マルコス・サクラメントは本デビュー作以降、
クララ・サンドローニとのデュエットでサンバ王シニョーの作品集を制作するなど、
ツウのサンバ・ファンを喜ばせる、地味ながら本格派のアルバムを作り続けています。
06年の“SACRAMENTOS” も愛聴しましたけど、いまでも一番手が伸びるのは、
この94年にサッシからリリースされたデビュー作ですね。

ちょっとノエール・ローザにも似たギョロ目のマルコスが印象的なサッシ盤。
その後サッシの倒産で廃盤となっていましたが、
現在はビスコイト・フィノから再発されていますので、機会があればぜひ。

Marcos Sacramento "MARCOS SACRAMENTO" SACI 8030 (1994)
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