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イロリンのダダクアダ オドライェ・アレム

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ナイジェリアのヨルバ人には、エグングンという仮面舞踏の伝統があります。
仮面といってもマスクではなく、幾重にも重ねた美しく装飾した布を頭からすっぽりと被り、
全身を覆っているので、仮装といった方がイメージしやすいかもしれません。
日本でいえばお盆にあたる、祖先の霊を祀る儀式エグングン祭で登場します。
エグングンをヴィデオで観ると、祭りに集まる人にムチをふりながら暴れまわり、
なかなかにワイルドな踊りのようです。

そのエグングン祭を起源に持つという口承芸能ダダクアダが、
ナイジェリア西部クワラ州の州都イロリンに伝わっています。
ぼくはオドライェ・アレムという人のダダクアダのレコードを1枚だけ持っていますが、
数台のトーキング・ドラムをバックに、リード・ヴォーカルとコーラスが
コール・アンド・レスポンスするもので、
アパラをもっとシンプルにした感じといえば、わかりやすいでしょうか。
ただしメロディーの特徴は、アパラともサカラとも違っていて、
しゃべくり芸のような節回しや、新聞詠みのような演説調となったりするところに、
ダダクアダらしさが聴き取れます。

ダダクアダというのは、ヨルバの数あるトーキング・ドラムのひとつの名前でもあり、
ドゥンドゥン、アパラ、ガンガン、アダモ、ペンケレ、ダダクアダでひとつのファミリーとなっています。
ダダクアダの歌手には、アルハジ・オモ・ケケレ、
アルハジ・ジェイバデ・アラオ、アレム・オセといった人たちがいるようですが、
ぼくが聴くことのできたのは、オドライェ・アレムひとりだけ。
60~80年代に活躍したダダクアダのもっとも有名な歌手で、すでに故人です。
アパラのような打楽器陣の厚みに欠けるものの、表情豊かな味わい深い歌い口で、
じわじわと熱くなっていくコール・アンド・レスポンスに引き込まれます。

最近そのオドライェ・アラムのCDがまとまって手に入り、
こんなローカルのマイナーなアルバムが現地でCD化されているのに、びっくりしてしまいました。
ヨルバのイスラム系音楽というと、サカラ、アパラ、フジが有名ですけれど、
ほかにも地方色豊かな伝統音楽をもとに発展した音楽がさまざまあり、
ぼくが知るだけでも、ダダクアダ、アダモ、パンケレ、イジャラといった音楽があります。
それぞれちょっと聴いただけでは、なかなか区別がつかないんですけど、
ヨルバの奥深き伝統音楽をのぞきこみたいぼくには、たまらない世界なのです。

Alhaji Odolaye Aremu and His Dadakuada Group "VOL.1 ENIYAN NLANLA N LOOO!!!" Olatubosun ORCLP021 (1977)
Alhaji Odolaye Aremu and His Dadakuada Group "VOL.2 ATI ELEREE DADAKUADA ILORIN" Olatubosun ORCLP023 (1977)
Alhaji Odolaye Aremu and His Dadakuada Group "IGBA KAN KO LAYE GBO" Olatubosun ORCLP026
Alhaji Odolaye Aremu and His Dadakuada Group "LOJO IGBEYAWO" Olatubosun ORCLP031 (1978)
Alhaji Odolaye Aremu and His Dadakuada Group "A TI RIRA KO DESIN?" Olatubosun ORCLP038 (1978)
Alhaji Odolaye Aremu and His Dadakuada Group "ALAKORI-ALAKOWE" Olatubosun ORCLP039 (1978)
Odolaye Aremu "E SAALO FAYE" Olatubosun ORCLP151 (1986)
Odolaiye Aremu "OLUWA KO WA MO SE" Ivory Music IVRCD054
Alhaji Odolaiye Aremu "OLOWE-MOWE" Ivory Music NEMICD0654
Alhaji Odolaiye Aremu "ORO NIGERIA" Bestman Music BMLPS05
Alhaji Odolaiye Aremu "EMA SE GBAGBE OLUWA" Bestman Music BMLPS08
Alhaji Odolaiye Aremu "PRESIDENT ABIOLA" Bestman Music BMLPS011
コメント(2) 

コメント 2

イワタニ

昨日の続きのようでスミマセン!
bunboniさんは「すごい」と言わしめる力にアフリカ音楽の本質が潜んでいると書いてますが、僕は、まだその上があるように思います。
人はあまりにもすごいものに遭遇すると、ビックリを通り越して笑ってしまうそうです。
歌い手が意識して作るユーモアではなく、聞き手が勝手に感じるユーモアでしょうか。この「笑い」がアフリカ音楽の本質に繋がるものだと僕は思うことがあります。

オドライェ・アレムを聴いてると、笑ってしまうんですよ。
民俗音楽なんかも笑ってしまうことがあります
何を歌っているのか解らないのに笑えてくるんですよ。
今の僕には、オドライェ・アレムは最高級の音楽です。
でも、2枚しか入手出来ませんでした。残念!

by イワタニ (2015-09-05 18:07) 

bunboni

人間、理解を超えると、ギャハハと笑ってしまうというのは、よくあることですね。
音楽の話でいえば、ポピュラー音楽の世界では、そうそう理解を超えるようなスゴいシロモノと出会えることはめったにありませんが、民俗(民族)音楽では、自らの文化とまったく立脚点の違うものに出くわして面食らうことがよくあります。そういう時に、ギャハハと笑うことがありますね。これは、ユーモアなんかで起こる笑いとはまったく異質のもので、、一種の防衛本能なんじゃないですかね。恐怖の前に立たされた人間の反応でもあるような気がしないでないなあ。
by bunboni (2015-09-05 20:10) 

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