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コンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト スティーヴ・カーン

Crossings.jpg   The Suitcase.JPG

デイヴ・ホランドの“EXTENSIONS” を聴くと、
なぜか続けて聴きたくなるのがスティーヴ・カーンの“CROSSINGS”。
どちらのアルバムも、シンと冷えた空気感や独特の浮遊感が似てるんですよね。

スティーヴ・カーンは70年代後半、新進気鋭のフュージョン・ギタリストとして登場しましたけど、
派手なソロをとるでなし、あまたのフュージョン・ギタリストとは違う資質を感じさせる人でした。
ソロよりコード・ワークにこの人ならではの個性があり、
ヴォイシングに独特のセンスを感じさせる、
いわば理論肌のコンテンポラリー・ジャズ・ギタリストだったのです。
のちになって、カーンがセロニアス・モンクを研究していることを知り、
さもありなんと納得したことを、よく覚えています。

カーンが一番活躍していたのは、アイウィットネス名義で活動していた80~90年代でしょうか。
ドラマーがスティーヴ・ジョーダン、デイヴ・ウェックル、デニス・チェンバースと交代しましたけど、
デニス・チェンバース、アンソニー・ジャクソン、マノロ・バドレーナが揃った時代が最高でした。
本作はこのメンツでのラスト・アルバム。
アイウィットネス時代の最高作であることは、衆目の一致するところでしょう。

さらに本作を出した後、このメンバーで行った94年のツアー最終日の録音が、
2年前に“THE SUITCASE” のタイトルでリリースされました。
もとは海賊盤で出ていたものを、日本のファンがカーンにメールで教え、
本人がその内容を気に入って、あらためて正規盤としてリリースしたのだとか。
3人のインプロヴィゼーションをたっぷりと収録したこのライヴでは、
デニスも奔放に暴れまくっており、アンソニーもミュート奏法やヴォリューム奏法で応酬。
当時のアイウィットネスがいかに充実していたかがよくわかる、ライヴ名盤となっています。

Steve Khan "CROSSINGS" Verve Forecast 314523269-2 (1993)
Steve Khan "THE SUITCASE" Tone Center TC4063-2 (1994)
コメント(2) 

コメント 2

ペイ爺

Khan は Larry Coryell とのアコギのデュオ “Two For The Road” が非常に想い出深いアルバムです。

リリースされた77年、いーぐるで毎日のように、このレコードがかかっていたんです。(多分、後藤さんもお好きだったのでしょう。)

Corea の “Spain” 、Shorter の “Ju Ju” や“Footprints” という名曲との初めての「出逢い」はこのアルバムでした。

Anthony Jackson は 、“Day Dream” "Double Rainbow" で日野皓正とも共演してましたよね。その新作発表の来日ツアーのときに演奏する姿を観ました。椅子に腰かけベースを弾いて、あの独特の groove を醸し出していました。Dave Liebman がステージに足を引き摺って出て来たので心配しましたが、演奏の方は Coltrane みたいでググっと来ました。

Manolo Badrena も日野の “Pyramid”、“New York Times” やWeather Report の“Heavy Weather”、“Mr. Gone”と印象深い作品に参加しています。“Heavy Weather” 唯一のLive、Acuña との共作“Rumba Mama”は昔から好きです。

Folonの描くジャケット、独特のホンワカ感が醸し出されていて素晴らしいですね。

by ペイ爺 (2011-01-21 14:38) 

bunboni

“TWO FOR THE ROAD”で “Spain”“Ju Ju”“Footprints” と出会ったとは、
ペイ爺さんは、私と同じクロスオーヴァー世代なんですね。
by bunboni (2011-01-21 22:24) 

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