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デビュー作はワールド・サーキット ベキ・ムセレク

Bheki Mseleku.jpg

久しぶりにジャズ・ピアノが聴きたくなって、
ベキ・ムセレクの“CELEBRATION” に手が伸びました。
ベキがこのデビュー作をリリースした92年頃のイギリスのジャズ・シーンは、
なかなか活気がありましたね。

当時の一番人気といえば、サックス奏者のコートニー・パインでしたけど、
コートニーってヒップホップやドラムンベースを取り入れても、どこかスクエアな感じがありありで、
ぼくはもっぱら新人のスティーヴ・ウィリアムスンに肩入れしてました。
特に夢中になったのが、M-BASEのコンセプトを取り入れたセカンドの“RHYME TIME” 。
スティーヴ・コールマン&ファイヴ・エレメンツに入れ込んでたので、まさにツボなアルバムでした。

そしてベキの“CELEBRATION” を手に取ったのも、ファイヴ・エレメンツのドラマー、
マーヴィン・スミッティ・スミスが参加していたからだったと記憶しています。
ただしベキのアルバムはM-BASEではなく、伝統的なジャズだったんですが、
スピリチュアルな1曲目から、ベキ独自の個性が際立っていて、いっぺんでトリコになりました。
このアルバムには、コートニー・パインやスティーヴ・ウィリアムスンが
ゲストでそれぞれ1曲ずつ参加しています。

ベキが南ア出身のピアニストであることは、このアルバムを手に入れたあとに知りましたが、
ベキの書くメロディーには南アらしい雄大さがあって、そんなところもぼく好みなのでした。 
ベスト・トラックは、ドラマティックな曲想の“Angola”。
マーヴィン・スミッティ・スミスのポリリズミカルなドラムスが猛烈なスピード感で煽り立て、
ベキの流麗なソロと相乗効果をもたらし、それは見事な演奏を聞かせてくれます。

ブルーノートを意識したようなタイポグラフィが印象的なCDジャケですが、
このアルバムのレーベルは、なんとワールド・サーキットなんですね。
ワールド・ミュージック・レーベルとしては異色のジャズ・アルバムといったところでしょうか。
ニック・ゴールドもエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされています。

Bheki Mseleku "CELEBRATION" World Circuit WCD028 (1992)
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